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新規建墓工事:加美八尾地区共同墓地
2017/10/06



先日、加美八尾地区共同墓地という大阪の墓地についてご紹介しました。
その名の通り、大阪市平野区と八尾市とのほぼ境に位置する共同墓地ですね。
墓地自体については、是非前回の記事をご参照いただけると幸いです。
さて、今回ご紹介するのは、秋彼岸に向けて弊社がその墓地で行なった建墓工事です。
新規建碑が中心となりますが、既存墓石の撤去も伴うリフォーム工事という面もあります。
まず現場ですが、写真一枚目のようなところです。
通常の墓地区画に、小さな区画が張り出しのように付属した、L字型の少し珍しい形をしていますね。
今回はこの正面に見える古い石塔を撤去し、新しい9寸角和型の石塔と霊標を建てるのがメインの作業になります。
右側の小区画には手をつけません。
大阪の墓地ですので、奈良からだと往復の時間も多少かかり、作業の余裕はいつも以上に限られます。
というわけで到着してすぐに荷降ろしし、現場に入ると解体から取り掛かります。
やや奥まったところにある区画なので、クレーンやキャタピラ運搬車を入れることができず、ほぼ手作業となり、とりわけ搬入・搬出がやや手間ですが、まず解体を済まさないことには建碑もできませんからね。
限られた時間の中、この日は職人がいつも以上に根を詰めて作業をしてくれました。
お施主さんも見守る中、ダッシュで石塔の撤去を終えると、今度はお骨の採取、それが終われば掘り方と納骨室の設置となります。
所変わって大阪といえど、この辺のやり方・手順は弊社のいつも通りです。
納骨室の下支えに杭を打ち込み、メッシュ筋とクラッシャーを敷いて、その上にセメントで御影石の石棺を施工します。
写真二枚目をご覧ください。
この上に石塔が立つわけですね。
こちらに立つのは9寸角というやや大きめの石塔ですが、芝台はありませんので、完成まで一日でやり上げてしまいます。
一番注意しなければならないのは、やはり最も大きな部材である下台です。
四輪の手押し運搬車に乗せ、狭い部分もある参道を気をつけて運び込みます。
で、いつものことなんですが、いくらか作業がややこしい場所であっても、下台が据わっちゃえばもういただき、という感じなんですよね。
あとは上台、竿石と順々に乗せていきます。
それからこちらの現場、霊標というか霊標台が少し特殊な仕様になっています。
霊標本体を霊標台にはめ込む方式のものなのですが、スペースの関係上、霊標台を巻石に半分強引っかけるような形になります。
きちんとセメントとボンドで施工すれば、外れるようなことはまずないのですが、これも万が一のことを考え、ステンレスの芯棒を入れて、ズレなど起きないように補強しておきます。
霊標台の底にも、間隔を合わせて穴を開け、このステンレス棒で巻石と接続されるようになるわけです。
地味ながら結構効果はあると思います。
さらに石塔左右のローソク立て、石塔前の拝石と施工し、これまたいつもながら草の生えにくい土を敷いていきます。
今回、玉砂利は既存のものを再利用ということでしたので、一旦取り払って袋に入れていた砂利を再度敷き詰めます。
細かい五色砂利といった感じですね。
写真三枚目をご覧ください。これで新規建墓工事完成です。
ボリュームある9寸角石塔がどっしりと構えています。
完成にはお施主さんも立ち会ってくださったので、喜んでおられるところを拝見できたのは嬉しいですね。
文字をどうするか、石をどうするか、などいろいろこだわりのあるお施主さんでしたので、きちんと工事を見てもらえて、こちらとしてもよかったです。
仕事というのはお施主さんと一緒に作り上げていくものだと、あらためて実感しました。
お彼岸の開眼にも無事間に合い、一安心です。
加美・八尾地区共同墓地での新規建墓工事、これにて完了です。
