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新しい法名碑の設置工事:西大寺共同墓地

2021/05/06



今回は新しい法名碑を設置する、という工事のご紹介になります。

法名碑というのは、霊標のことです。

霊標はさらに別の呼び方で、墓誌と言ったりもしますが、その家のご先祖様のご戒名や生前のお名前、没年月日、没年齢などを記した石の板です。

石でできた過去帳、という風に考えていただいていいかと思います。

浄土真宗では戒名といわず法名という言葉を使い、また基本的に霊魂の存在を認めていない宗派なので、霊の文字の入った霊標という言葉を使わず、法名碑と呼ばれるのが一般的です。

 

さて、そんな法名碑を新しく設置させていただくという工事です。

ありがたいことです。

法名碑の本体は文字を刻んだ板石ですので、それをどのようにお墓の中に据え付けるのか、というのがひとつのポイントになってきますが、大きく分けると二種類のやり方があります。

ひとつは、板石をはめ込めるような窪みを穿った台石を使うやり方。

もうひとつは、薄い板石の上に下駄と呼ばれる二個一組の支え台を置き、その上に法名碑本体を乗せるというやり方です。

奈良市やその近隣の墓地では、下駄式を使うことが多いです。

ただ、はめ込み式の霊標台の方が、設置スペースをいくらか小さくできますので、空間の余裕が少ない墓所ですと、はめ込み式を用いることもあります。

今回は弊社の地元である西大寺共同墓地での作業となりますが、下駄式で施工することになりました。

まずは台石の基礎からです。

写真一枚目をご覧ください。

 

区画内の玉砂利をどけ、土を少し削って均したところに、クラッシャー(砕石)を敷いてメッシュ筋を施工します。

この上に台石をセメントで据えるわけです。

写真向かって右手に写っているのが、その台石ですね。

二箇所穴が開けられているのがおわかりになるかと思います。

これは、ステンレスの芯棒を通すための穴です。

下駄および法名碑本体にも位置を合わせて穴が開けられており、地面に打ち込んだステンレス棒を通して固定します。

写真二枚目をご覧いただくのが早いでしょう。

 

法名碑が少しでも倒れにくくするための工夫というわけで、弊社では転倒防止施工と呼んでおります。

昨今ではこういった工夫をするのも、標準的になってきているのではないかと思われます。

この板石の上に下駄を固定し、法名碑を設置したところ、写真三枚目のようになります。

 

ちなみにこの法名碑、先にも少し触れたように、関東では墓誌と呼ぶことが多いのですが、それ以外にも東西で大きな違いのあるのが厚みです。

関東では2寸くらいの厚さが普通で、1.5寸くらいというのも多く、大きなものでも2.5寸くらいなのですが、関西では薄くても3寸くらいから始まり、厚いものだと4寸を超えるものもあります。

どうしてこうした違いが生じるのか、というのも面白いですし、標準的な仕様がどのあたりを境目として切り替わるのか、というのもいつか調べてみたいですね。

ともあれ西大寺共同墓地での新規法名碑の設置工事、これにて完成です。


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