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新しいお墓を建てるB完成:西大寺共同墓地
2021/04/05



このところお伝えしてきました工事の続きです。
弊社の地元に当たる墓地のひとつ、当ブログでもお馴染みの西大寺共同墓地にて、新しいお墓を建てさせていただいております。
新規建墓工事ですね。
ありがたいことです。
前々回の記事では現場をご案内し、木のお墓、いわゆる標木についてのご説明をした上で、お骨を取り出すところまでご報告しました。
前回の記事では、基礎工事を行ない、納骨室を施工したという内容をお伝えしました。
今回はいよいよ仕上げとなる、新規建墓の本体作業となります。
最初の写真をご覧ください。
写真は石塔の下台を据え付け、この上に上台を乗せようかというところです。
いつも申し上げている通り、下台が最も重く大きな一個ものの石ですので、これを据え付けるのが建墓の中で一番緊張感のある局面のひとつなのですが、職人も手慣れた西大寺共同墓地での作業ですので、難なくこなしてくれました。
下台の天端に四枚乗っている白い正方形のものは、免震パッドです。
奈良は比較的地震の少ない土地だというイメージがありますが、南海トラフ地震などはいつ来てもおかしくないでしょうし、地震対策はしておくに越したことはありません。
石材用のボンドだけでも、横揺れにはかなりの耐性を発揮すると言われていますが、免震パッドを付けるとさらに効果は上がると思います。
しかし真下から突き上げてくるような縦揺れへの効果的な対策というのは、事実上ないようでして、どれだけ対策を施しても、自然災害というのはやはり実際来ないことにはわからないという側面はあります。
さて、石塔を組んでいくのに合わせて、向かって左側には塔婆立も据え付けます。
写真二枚目です。
塔婆というのはサンスクリット語のストゥーパの音訳で、そもそもは墓石だって石塔と呼ばれるように塔の一種ですから、塔婆でもあるわけですが、ここでは木でできた板塔婆のことを指します。
上の写真で石塔の脇に置かれた細長い石が、塔婆立の台石で、ここにステンレスの塔婆立本体を取り付け、板塔婆を置けるようにするわけです。
弊社の地元地域では浄土真宗のお宅が多く、真宗では板塔婆は使わないのですが、もちろん他宗派の方もおられるわけで、いろいろな宗派のお墓が混在して見られるのが、共同墓地というところの面白いところだと思います。
作業がここまで進みますと、後はお馴染み草の生えにくい土を施工し、玉砂利を敷き、また今回は花立の前にローソク立ても設置します。
そして塔婆立をはじめ、花筒や線香立てなどステンレスの部材を取り付ければ、作業完了となります。
写真三枚目をご覧ください。
きれいな新規石塔が姿を見せました。
西に傾きつつある日を受けて、シルエットが美しいです。
新しいお墓を建てさせていただくというのは、やはり気持ちのよいものです。
これにて、西大寺共同墓地での新規建墓工事、完成です。
