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無縁化したお墓はどうなるのか

2020/08/17



NHKスペシャルが「無縁死3万2千人の衝撃」というキャッチコピーで、無縁社会について取り上げたのが2010年のことです。

早くも十年の前のことになるのですね。

高齢化や少子化に伴う現象である社会の無縁化は、大きく懸念されつつも、効果的な対策が打たれたとは言い難く、むしろ日本社会の日常として馴染んでしまっているような気さえいたします。

 

さて、国策レベルの話とは少し水準が変わりますが、無縁化という現象はお墓にもやはり関わりを持ってきます。

少し前からのことになりますが、懸念されているのは、無縁墓の増加です。

無縁墓、すなわち無縁化してしまったお墓というのは、お墓の世話をする人がいなくなってお参りが絶え、放置されているお墓のことです。

草引きなどもされないので、伸び切った雑草に取り巻かれて、石塔すら見えなくなっているという墓所も珍しくはありません。正確な統計はありませんが、現在、日本中のお墓の3割くらいが無縁化しているんじゃないかという推計があります。

3割というだけでも十分に驚きの数字なのですが、墓地によってさらにひどいところになると、6割〜7割が無縁になっているところもあるそうで、われわれの業界では大きな問題のひとつとなっています。

 

お墓参りに行って、次のような立て札や貼紙のなされている区画をご覧になったことはないでしょうか。

 

無縁化した墓所の縁者さんを探す立て札です。

墓地の台帳や契約書を見て、使用名義人に連絡を取ればいい、と思われるかもしれませんが、この段階では使用者さんと連絡が取れず、生死すらわからなくなっていることも少なくありません。

こんな方法でないと、連絡を付ける当てもないというケースがあります。

 

それとこの立て札には、もうひとつの意味があります。

お墓の無縁処理手続きにかかわることです。

昔は無縁化したお墓であっても、簡単に処分してしまうことはできませんでした。

お墓の縁故者を探す広告を全国紙に3回出すことが定められるなど、非常にハードルが高いものです。

その費用を誰が負担するかというと、墓地の管理者となるわけで、といってひとつの墓所の処分にかけるコストとしては大きすぎて、お墓の無縁処分は事実上不可能に近いものだったと言えます。

ところが近年になってこの規定が緩められ、基本的には官報への広告と一年間の立て札の掲示だけで、お墓を無縁処分することが可能になりました。

 

と言っても、石塔類を撤去する作業費や廃材の処分費は、墓地管理者の負担で行なわざるを得ないわけで、無縁墳墓の処理は遅々として進まず、結局は立て札を立てたまま放置されているところが多いのが現状だと思います。

また、区画の使用権などが処理されても、そこに立っていた石塔などのモノに対する所有権はそう簡単に消滅すると見なせるのか、といった法的に込み入った問題もあるようです。

 

こう考えてくると、墓を建てるのが本業であるわれわれからすれば、いわゆる墓じまいは諸手で歓迎できる仕事ではありませんが、非常に大切な仕事でもあるということに気付かされます。

どなたもお墓をずっと守っていただけるのがもちろん理想ではありますが、無縁化を憂慮して墓じまいなさるのも、ひとつの責任のあり方だなと感じた次第です。

もちろんわたしたちは、何らかの形でお墓を守っていく方途を提案したいと考えております。

墓じまいについてご検討の際は、まずはお気兼ねなくご相談ください。

 


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