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お墓の建て方F石種篇

2020/07/01



「お墓の建て方」という連載記事も、早いものでもう第7回となりました。

これからお墓を建てようとする方のお役に立てればと思い、一から作るお墓、というコンセプトでやっておりますが、今回は石種、すなわちお墓に使う石の種類についてご説明したいと思います。

 

お墓に使われる石を「御影石」と総称することがありますが、これは物理的な石の種類をあらわすものではなく、お墓用の石をそのように呼ぶ、という程度に認識してもらえばいいかと思います。

加工機械の発達していなかった昔は、特に庶民のお墓に使われる石の多くは、砂岩系の比較的柔らかく加工しやすい石でした。

近年では、採掘や加工技術の発達に伴い、ほとんどのお墓が硬い花崗岩で作られるようになっています。

 

おそらく、どなたにでも一目瞭然でおわかりになるのは、石の色でしょう。

御影石の色の種類としては、大まかに次の6種類くらいに区分できるかと思います。

 

@青御影

写真一枚目がサンプルです。

「青」と言いますが、実際はグレーを基調とした色目です。

グレーの他に、白や黒などのさまざまな石目が入り混じり、複雑な表情を作り出します。

香川県の庵治石、愛媛県の大島石、佐賀県の天山石など、東日本から西日本まで広く使われる銘石の多くが、この青御影の部類に入るものです。

国産材と似た色目の中国材、韓国材、さらにはポルトガルやフランスの石など、外材も多様な種類があります。

近畿地方でも、この青御影のお墓が最も多いと思われます。

 

A白御影

写真二枚目がサンプルです。

大理石のような真っ白というわけではなく、青御影と比較すると白が基調となる度合いの高いものです。

国産材では関東の稲田石や、瀬戸内海の北木石などが挙げられます。

関西でも、少し古いお墓では白系を使っているところが多く見受けられます。

 

B黒御影

写真三枚目がサンプルです。

文字通り真っ黒な御影石です。

関西では和型に黒を使う例はあまり見られませんが、東に行くにつれて増えていき、東北などは黒御影のお墓が非常に多いです。

洋型に使われることも多い色ですね。

中国産の黒も少なくありませんが、現在では品質の安定した黒御影石の多くはインド産です。

 

C赤、ピンク系

赤とピンクを一緒にしていいのか、という問題もありますが、それはさておき、ピンクは新しい霊園を中心によく見かけます。

インド産の赤も、時折お見かけしますね。

岡山県の万成石とか、国会議事堂の装飾に使われた広島県の議院石なんかも、それぞれ「桜御影」「もみじ御影」と呼ばれて、よく知られています。

 

D緑系

これも「青御影」と同じく、完全に緑色をしているわけではないのですが、あえて分けるならたしかに緑色の輝きが見られる、という種類の石です。

基本的にインドで取れる石ばかりです。

中間色と呼ばれることもありますし、黒系に入れてもいいのかもしれませんが、個人的には緑というイメージが好きです。

関西でも見かける機会が増えてきているように思います。

 

Eマルチカラー系

その名の通り、何色と形容することもできない、いろんな色目が入り組んだ石で、暖色系から寒色系までさまざまなものがあります。

人の好みはもちろんそれぞれですが、和型石塔にするにはちょっと向かないですかね。

逆に洋型だと、おしゃれな仕上がりになるものも多いと思います。

 

お墓には基本的にその土地柄というものがあり、周囲に合わせて作る、というケースが最も多いのは間違いないと思います。

しかし、逆に周囲との違いを出す、個性的なお墓を作りたい、といったご要望があれば、石種だけでもこのように種類があります。

これまでにご紹介してきたお墓の形、彫刻デザイン、そして石種を組み合わせ、ご自分だけのお墓をお考えになるのもいいと思います。

 

さて次回は、お墓の建て方の総仕上げとして、法要についてご説明したいと思います。


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