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お墓の建て方@:敷地篇
2020/06/09

今回からちょっと、お墓を一から作るにはどうするのか、についてご紹介してみたいと思います。
新規建墓のすべて、というわけです。
今日からの記事をご覧いただければ、お墓を建てるとはいかなることか、よくイメージがつかめないという皆様でも、必要な基本は押さえていただけると思います。
今回はその第一回で、「敷地篇」と銘打たせていただきました。
さて、お墓を建てるということを考えますと、伝統的な和型がいいか、それともデザインがいろいろある洋型がいいか、みたいにまず石塔のことを思い浮かべる方は多いかと存じます。
それはそれでもちろん大事なところではあるのですが、実はお墓を建てるとなると、それより前に考えておくべき、そもそもという部分があります。
それが何かというと、「敷地」というわけですね。
写真は参考ですが、奈良市営の南山墓地というところです。
数年前に弊社でお墓を建てさせていただいた区画です。
お墓を一から作る、がテーマですので、お墓を建てるためには、このような墓地区画を入手する、というのが第一歩となります。
既にお墓用の敷地をお持ちだという方には、今回の記事は必要ありませんが、それでも参考になるところはあろうかと思います。
ところでお墓の敷地を求めるには、どこに行けばいいのでしょうか。
というところで最初に頭を悩ませたりするかもしれません。
関西の場合、墓地の種類はだいたい、寺院墓地か霊園、地域の共同墓地の三つに分かれます。
寺院墓地をお求めであれば、当該のお寺さんに申し込んでいただくことになります。
これはわかりやすいですね。
霊園は、大きく公営霊園と民間霊園の二つがあります。
民間霊園であれば、たいていは管理施設がありますので、そちらに申し込んでいただければ、いろいろな区画を案内してもらえます。
その中からご自分に合うと思われるお墓のタイプや区画を選んでいただくことになります。
公営霊園ですと、使用者募集は自治体によってさまざまなやり方があると思います。
まずは墓地をお求めになる自治体の、担当部署に確認していただくと間違いないでしょう。
奈良市の場合、例年11月に使用者募集が行なわれ、「奈良しみんだより」なんかにも掲載されます。
そちらに応募の上で、希望者が多ければ抽選、ということになります。
共同墓地も、管理方式は大きく二種類あると思います。
ひとつには、地域から代表を選んで、「墓地管理委員会」のような組織を作って運営する方式。
もうひとつは、近隣のお寺が墓地の管理をまとめて任されている場合です。
いずれにしても、墓地をお求めの場合は、その管理者さんに対して申し込むことになります。
さて、墓地区画を入手するにあたっては、いわゆる「永代使用料」というものが必要になってくることがほとんどです。
要は区画の代金みたいなものですが、ひとつ注意していただきたいのは、「使用料」と言われるように、墓地の敷地はそれ自体を購入するわけでなく、あくまでその土地をずっとお墓として使用していける権利を購入するものだ、ということです。
そのため、長い間お参りが途絶え、無縁化したと見なされた場合は、使用権も失い、お墓は無縁処理されてしまうことになります。
せっかくお墓を建てようという話をし始めたのに、いきなり暗い話題になってしまいましたが、無縁化というのも昨今では無視できない現象ですからねえ。。。
ともあれ、お墓を建てるにはまず敷地が必要だ、という点を押さえていただいた上で、次回は「巻石篇」にいってみたいと思います。
