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墓じまいについて

2020/04/02



今回はちょっと、「墓じまい」という話題について触れてみたいと思います。

 

再三申し上げているように、墓じまいという言葉はすっかり定着してしまったような感があります。

石材業界の人間からすれば、マスコミがこんな語彙を喧伝するからだ、といった風な愚痴も多いのですが、もちろんそういった要素もあるにせよ、社会の趨勢というやつは無視できないわけです。

石屋は墓を建てるのが仕事で、墓をなくすなんて本業じゃない、という思いはあれど、それで押し通すわけにもいきませんしね。

 

というわけで墓じまいなのですが、読んで字のごとく、墓をしまうことです。

墓をしまう、というと婉曲表現でして、実質としてはお墓を撤去してなくしてしまうということですね。

 

墓じまいの工事としては、しばしば説明いたしますように二種類あります。

墓所の区画の中に立っている石塔はじめ、霊標やお地蔵様などを撤去し、巻石(外柵)はそのまま残しておくケースがひとつ。

上の写真なんかは、それに当たりますね。

中の石塔は解体撤去していますが、間知石(けんちいし)に支えられた巻石はそのまま残して工事完了です。

もうひとつのケースは、巻石まですべてを解体撤去して、墓所区画をまったくの更地にしてしまう全撤去の場合ですね。

各墓地、霊園の使用規則で、墓じまいの際はどうするか規定されていることもあれば、墓地管理者のその都度の判断に従うということもあります。

 

墓じまいといっても、事情がそれぞれによって異なっているのも当然です。

基本的に、日本が近代化して以降のお墓というのは、一家にひとつというのが通常になったようです。

(江戸時代なんかは個人墓、夫婦墓が多かったみたいです)

しかしとりわけ東京への一極集中をはじめとする都市化に伴い、人口の流動性が増していくと、田舎の家にはご両親が残って、子供の世代は都市部で働くのが常態化していきます。

そんな状況で、田舎のご両親が亡くなったら、もうその土地で墓守をできる人がいなくなってしまう、という事実ないし将来への懸念が、墓じまいの大きな背景だと思います。

というわけで社会構造の問題、という意味合いは非常に重いのですよね。

実際、私が担当させていただいた墓じまいのお客さんでも、現住所と墓地とが遠隔である、というケースが最も多いです。

ついで後継ぎ問題、後継世代が女性ばかりなので、いわゆる絶家になり、お墓が無縁化することへの懸念というのも無視できないと思います。

日本社会は男子継承の観念が強かったわけですが、後継者が女性の場合でも、お墓の承継を心配しなくて済むような発想を、墓石業界として提供していければ、というのはいつも思うところです。

 

もっと大きなテーマとして言うと、日本社会における死生観、ということになっていきます。

人をどのように弔うのが、日本社会の心性においてよく受容されるのか、ということですね。

今の日本は弔い方が結構多様化していて、一概に言えないのが現状ですが、この弔い方の多様化というテーマについても、あらためて記事にしてみたいと思います。

末端とはいえ、死生観をめぐる文化の一翼を担う者として、考えるべきことは多いと感じるところです。


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