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「永代供養墓」について
2020/03/25

永代供養墓、という言葉を聞いたことがある方、多いのではないでしょうか。
新聞を取っておられる方ならば、土曜日あたりには織り込みのチラシが非常に分厚く入っていることと思いますが、霊園や墓石店のチラシが混じっていることも少ないないと想像されます。
特に霊園の広告なんかでは、「永代供養墓」という文言を目にする率が高いだろうと思うのです。
ではそもそも、永代供養墓とは何なのでしょう。
一般に「お墓を買う」と言った場合、「墓石」を買うことと、「墓所区画の使用権」を買うことに分かれます。
墓石についてはとりあえず置いておきましょう。
墓所の区画について言われるのが、「永代使用権」というものです。
非常にややこしいのですが、「墓所区画を買う」という場合、不動産としてその区画そのものを買うのではなく、通常はその区画を自分の墓所として使うことができる「使用権」を買うことになるんですね。
では「永代使用権」の「永代」とは何かというと、「自分およびその使用権を承継する子孫が代々その墓所にお参りして管理し続ける限り」という意味で、必ずしも「永遠」という意味ではありません。
お墓がお墓として使われている限り、という限定を含んでいるのが「永代使用権」です。
なのでお墓参りが途絶え、無縁化してしまった場合、その区画の永代使用権も効力を失ってしまうので、一定の条件の下で区画整理されてしまうこともあります。
現在の法律では、無縁墓地の整理手続きもかなり簡素化されています。
つまりAさんが永代使用権を持っている墓所であろうと、無縁化→整理→消滅というリスクは免れないことになります。
で、こういったリスクのない墓所として登場してきたのが「永代供養墓」です。
永代供養墓とひと口に言っても、その種類は非常に多岐にわたるのですが、写真は奈良市白毫寺町にある奈良中央墓園の永代供養墓のひとつです。
永代供養墓というのは、簡潔に言うと、寺院や霊園が責任を持って管理・供養を続け、墓じまいされることのない墓所、ということです。
個人でお参りを継続することができなくなっても、寺院や霊園の方で供養を続けるため、無縁化の心配が要らないお墓形態、ということで人気を博しています。
繰り返しますが、永代供養墓の形態はいろいろあります。
合祀といって、お骨が他の方のご遺骨と同じ納骨スペースに納められるもの。
個別の納骨スペースと個別の墓標ないしモニュメントを持っているもの。
最初は個別埋葬されているけれども、一定期間経過後に合祀に移行されるもの。
個別の永代供養墓にしても、その大きさやデザインもいろいろですし、各霊園・寺院とも、それぞれの事情を抱えた方々のニーズに応えるべく努力をしています。
あらためてまとめると、「永代供養墓」というのは、一般的な墓所の「永代使用権」とは異なり、後継者がいない場合でも墓じまいや無縁化の心配がないお墓の形態、と言えるでしょうか。
気になった方は、いろんな墓地の資料をまず確認し、また資料だけではわからないことも多いですので、何よりも現地の見学に行かれることをお勧めします。
奈良中央霊園でしたら弊社でご案内できますので、どうかお気軽にご用命ください。
今回は永代供養墓のお話でした。
