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彼岸月に入りました

2020/03/06



3月に入って、まだ寒い日はあるものの、一気に雰囲気が変わってきたような気がいたします。

このまま春になってしまいそうです。


2月の末に急に全国の学校に対する休校要請が出されて、一足早い春休みを迎えているというご家庭も多いかと思われますが、奈良市の場合、共働き家庭などは子供を預かってくれるということで、わたしのところも毎日お弁当を準備して子供を学校まで送っています。

準備期間もろくにない判断だったので、現場の先生たちもさぞ慌ただしかったんじゃないだろうか、と想像するところです。

 

ところで3月というと彼岸月です。

 お彼岸とは、春分の日および秋分の日を中日とした前後一週間のことですね。

日本ではお墓参りをする時期として定着しています。

そのため例年、お彼岸前というと石屋はそれなりに忙しい時期となります。

世間は言うまでもなく、新型コロナウイルスcovid-19に対してどうするか、ということでもちきりですが、お墓の仕事の場合、開放空間でもありますし、人の密集や濃厚接触などまず生じませんので、なんとか仕事は続けております。

今年もお彼岸を納期とした仕事はいくつか頂戴しておりますので。

 

さてなぜお彼岸にお墓参りをするのか、という話です。

最も古くは、農耕儀礼だったのだと思われます。

農作業には暦が大切で、それが何に基づくかといえば、何より太陽と月の運行だったはずですし、中でも昼と夜の時間が等しくなる日に特別な意味付けが与えられたことは、想像に難くありません。

それがどのようにして、先祖を祀る意識を伴い、お墓参りに定着していったのか、その歴史的経緯については、きちんとした検証が必要なところでしょうが、理屈の上では次のように説明されることが多いです。

つまり、昼と夜が等しいというのは、この世(此岸)とあの世(彼岸)とが等しくなって重なる、最も近くなる時期だという風に解釈され、ご先祖様を最も身近に感じられる日として、先祖祀りの日になっていったというものです。

 

仏教ですと、「成仏」と言うくらいで、亡くなった方は仏様になるわけですから、ご先祖様がどこかに霊体のようなものとして実在していて、お彼岸やお盆に会うことができるという発想とは相容れないような気がします。

おそらくこのあたりは、日本の固有信仰によるところが相当に大きいのでしょうね。

柳田国男なんかも、祖霊信仰を仏教からはっきり切り分けています。

その辺が仏教儀礼とも混淆していくところは、日本的と言えば日本的と言えるのかもしれませんが。

 

お彼岸の前後は天気が安定しないことが多く、現場の作業日程は余裕をもって組んでおかないといけないのですが、今年は暖冬傾向からどんな春を迎えることになるんでしょうかねえ。

ひと雨ごとに寒さが緩み、春が近づいていくのを、三寒四温と呼びますが、今年は寒ひとつにつき温が二つも三つも進むようなイメージです。

 

ともあれ、お彼岸まであと二週間あまり。

ウイルスの影響次第というところはありますが、是非お墓参りに行っていただければと存じます。

 


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