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新しい霊標の設置工事:祐楽寺
2019/09/24



前の記事で灯篭設置についてご紹介した祐楽寺さんというお寺にて、今度は霊標の設置工事です。
まずは現場からご案内しましょう。
写真一枚目です。
引きの写真がなくて、ややわかりにくいのですが、霊標はこの写真のまさに手前で見切れてるあたりに置かれることになります。。
ところでこちらの墓地、正確には祐楽寺さんの境内墓地ではございません。
祐楽寺墓地からすれば、細い農道を挟んで「離れ」のような位置関係にあるのですが、こちらのブロック塀で囲まれた一帯の墓所は、祐楽寺さんの大きな檀家さんがお持ちの個人墓地なのだそうです。
個人墓地、というと聞き慣れないかもしれませんが、実は日本中あちこちに点在しています。
これについては、またあらためて記事にして取り上げてみましょうか。
お墓の歴史とも大いに絡んだ、面白いテーマになると思います。
ともあれここでは、そういった墓地形態があるということで、なんとなく認識しておいていただけば十分です。
では作業に取り掛かります。
霊標にも台石がありまして、形状としては薄い板石なのですが、まずはそれをきちんと設置するために基礎を施す必要があります。
掘り方を行ない、クラッシャーとメッシュ筋を敷いて、というあれですね。
写真二枚目をご覧ください。
この写真ですと、位置関係がわかりやすいと思います。
なかなか広い墓地です。
で、この次には台石をあらためて仮置きし、どういう風にすれば最もきれいに見えるだろうか、というのを検討していきます。
ここで少し、頭を悩ませる問題にでくわしました。
上の写真でもなんとなく見て取ってもらえるかとは思うのですが、石塔の振りと巻石の振りとが微妙に違うのです。
つまり、向かって左側の巻石のラインと、石塔の向かって左の面とが平行になっていないのですね。
ちょっとした差ではあるのですが、現地に立って実際に肉眼で見てみると、この微妙な差異は写真で見るよりも強くはっきり感じられます。
霊標の線をどちらに合わせるかによって、見え方の印象が結構変わってくることになります。
結論としては、石塔の振りに合わせて霊標を置くことにしました。
何と言ってもまず視認されるのは石塔、および霊標であり、巻石は今回、かなり背が低めのものであるということもあって、それほど目立ちません。
石塔と霊標を合わせるのが、トータルではよりきれいに見えるだろうという判断です。
いつものように、ステンレスの芯棒を入れましての転倒防止施工もしっかりしております。
その芯棒に位置を合わせて、霊標の本体を置けば、作業完了というわけです。
仕上がりは写真三枚目のようになります。
巻石の振りと合わせていたら印象がどうなっていたか、という比較を実際にはできないのは残念ですが、きれいに仕上がっていると思います。
向かって右側が入口ですので、これからはお墓に入っていく際に霊標に出迎えられるような形になりますね。
これにて祐楽寺、正確にはその隣接墓地での霊標の設置工事、完成です。
