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新しいお墓の工事C完成:西大寺奥之院墓地
2019/08/21



このところお伝えしている、西大寺奥之院墓地で新しいお墓を建てさせていただくという工事、いわゆる新規建墓工事の続きです。
新しいお墓を建てられるというのは、いつでもありがたく、また嬉しいことです。
西大寺奥之院というのは、西大寺中興の祖と言われる叡尊さんをお祀りした鎌倉時代の五輪塔で有名な、体性院というところに隣接する墓地です。
当ブログでもときどきご紹介しております。
間口1.5m×奥行1.7mほどの区画に、芝台付の8寸角和型石塔を建立するという工事になります。
前の記事では、芝台の四ツ石を組み、草の生えにくい土、玉砂利、そして芝台の前に拝石を一枚施工する、というところまでお伝えしました。
あとは石塔本体を乗せるだけです。
前の記事でも少し触れましたが、このようにセメント作業も含めた石塔の下回りを先に済ませておくと、残りの作業に必要な道具がグッと減るので、効率的です。
もちろん、現場の状況次第で、いつでもこのような手順を踏んで行なえるわけではなく、石塔を全部建ててから草の生えにくい土、および玉砂利の施工という順番になることもしばしばではあります。
いつも申し上げていることですが、ケースバイケースなのです。
さて石塔です。
芝台の上にまずは下台を乗せます。
以前の記事で触れたかと思いますが、こちらの区画、手前の参道がそれほど広くなく、また上り坂になっているため、下台の運び込み、据え付けはやや苦労します。
もっとも、これまたいつものことですが、下台さえ搬入してしまえばあとは恐れるほどのことはありません。
このところ弊社がよく使っている耐震パッドも取り付けます。
写真一枚目がそれです。
揺れを逃がすものなので、「免震」と表記するのがより正確でしょうか。
奈良は大きな地震に見舞われることがほとんどありませんが、これまでがそうだったからといって、今後の保障にならないのは、日本列島に暮らす皆様ならよくおわかりのことでしょう。
今後ますます必要とされる施工ではないかと思います。
ちなみに、このような新規建墓の時だけでなく、既存の墓石の傾き直しなどの際、石塔の解体組み直しを行なって追加することもできますので、お墓のリフォームなどお考えならば、是非こういった施工もご一考くだされば、と思います。
下台と上台の間、上台と竿石の間も同様に耐震パッドを入れて、石塔を組み上げていきます。
ここで写真二枚目をご覧ください。
上台の天端、竿石が乗ることになる面の上に、矢印が書かれていますね。
前にも触れましたが、これは石のきれいな面がどこかを確認した上で、どちらを正面にするのがいいか指示してくれているものです。
今回は石塔の足元、玉砂利まですべて施工が終わっていますので、竿石を立てて、花立などの付属品を付けてしまえば、それで作業完了となります。
写真三枚目をご覧ください。
きれいに出来上がりました。
芝台付の8寸角石塔は、やはりスマートで美しいシルエットに見えますね。
ちょうど仕上がりのタイミングでお施主さんも現場を訪れてくださり、出来栄えを確認してもらえました。
よかったです。
これにて西大寺奥之院墓地での新規建墓工事、完成です。
