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ご納骨のお手伝いA:奈良市営東山霊園

2019/04/20



前回、ご報告が中途半端になってしまった話の続きです。

白毫寺町にある奈良市営東山霊園にて、ご納骨をお手伝いする、という仕事についてでした。

現場につきましては、前回記事をご参照いただけますと幸いです。

 

大きな石塔を中心に、古い小石塔が何基も並ぶという、大変に由緒がありそうな墓所です。

で、今回のお施主さんからのご相談はというと、この中央の石塔の前の地面に、40年以上前にご両親の骨壺を埋めたはずなのだが、それを掘り出して石塔の中に納骨できるようにしたい、というものでした。

これはいろいろと考えることが多い案件です。

まず古い石塔ですので、そもそもこのままで納骨できるような構造になっているのかどうか、というのが問題です。

昔のお墓ですと、いわゆるカロート(納骨室)を持たず、土にお骨を埋めた上にドンと墓石を置いている、というケースも結構見受けられます。

もしそういったものでしたら、石塔を一旦解体し、台石を加工したりして、納骨できる構造に作り直す、という作業が必要になってきます。

 

第二の可能性として、普通に納骨できるような仕組みが既に備わっている、ということも考えられます。

その場合、どんな風に納骨すればよいかを確認すればよいので、石塔の解体組み直しなどと比べると、手間は格段に減ることになります。

ちなみに、現在の奈良でよく作られているお墓ですと、納骨の仕組みは写真一枚目のようになっています。

  

これは建墓途中の和型石塔ですが、納骨穴がはっきりわかります。

中央の穴は普段は水鉢で隠されることになりますが、水鉢をどけると、このように納骨室にお骨を安置できるようになっています。

古いお墓でも、これと同様の仕組みになっているものは少なくないので、今回の石塔でも水鉢、さらにはその下の板石を外せば、納骨穴が見える可能性はあるかも、などといろいろ考えていたわけですが……。

 

結論から申し上げますと、石塔の解体など必要なく、納骨の仕組みは備わっていました。

ただし、今風の石塔のように、水鉢をどかすというものではありませんでした。

どうするのかという、石塔の裏に回ってみましょう。

 写真二枚目です。

 

こんな風に、いかにも何かあるぞという雰囲気で石が組み合わされています。

これはもうひと目見ただけでおわかりでしょう。

そう、石塔下台の下には納骨スペースが設けられており、下台を切り欠いた納骨穴の部分に、取り外し可能なフタが置かれているわけです。

写真三枚目のように動かすことができます。

 

実はこのような形式、比較的古くしかも大きなサイズの石塔の場合には、奈良でもときどき見かけるものなのです。

ただ今回の場合、石塔の裏が狭くて入り込みにくく、また一般的な感覚としてお墓の裏からの納骨というのが考えにくいため、お施主さんも見落としておられたのだと思います。

 

ともあれこれで問題は解決。

石塔を解体して納骨スペースを加工して、といった大ごとにはなりませんでしたね。

石塔の前からは、無事に骨壺二つも見つかり、きちんとお墓にご納骨させていただきました。

納骨は本当に地域によってさまざまでして、たとえば関東ですと、石塔前に置かれた拝石をめくるとその下に納骨室がある、ということが多いです。

日本のお墓というのは、どれも形は似ているようでいて、文化としての広がり、多様性があるのだなとあらためて感じます。

いずれにせよ、ご依頼に応えられて何よりです。

白毫寺町、奈良市営東山霊園でのご納骨お手伝い、これにて完了です。


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