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ご納骨のお手伝い@:奈良市営東山霊園
2019/04/18

今回はお客様のご納骨をお手伝いする、という仕事のご報告です。
われわれお墓を扱っているわけですが、お墓というのは基本的に亡くなった方のご遺骨をお祀りする場所ですよね。
ですので、火葬場で焼いたお骨をお墓の中に納める、という作業が当然必要になってくるわけです。
お墓への納骨というのも、地域によってやり方がさまざまですが、お墓の構造的な面から言いますと、関西では多くの場合、水鉢を動かすとその後ろに納骨穴があり、そこからお墓の下にお骨を納められるようになっています。
ただひと口に水鉢を動かすと言っても、重い石の塊ですので、一般の方だと扱いに慣れておらず、角を欠かしてしまったりということがありえます。
そこで専門職であるわれわれが、ご納骨のお手伝いという形でお伺いするケースもしばしばあるわけです。
水鉢の裏に納骨穴があるというのを、まるでご存知ないケースというのも少なくありませんしね。
それに納骨というと、多くの場合はお寺さんによる読経をはじめとした儀式が伴うわけですが、必要な道具だとかお供え物用の台だとかの用意も、こちらでサポートさせていただくといろいろスムーズです。
そこでご納骨やお墓の開眼法要などの際は、お手伝いという形でわれわれも立ち会わせていただくことが結構あるわけです。
しかも、水鉢を動かすだけなら、要領さえわかってしまえば、そこまで難易度の高い作業ということはありませんが、古いお墓なんかですと、納骨穴が刳られておらず、拝石を動かす必要があったり、特殊な納骨作業が要求される形式である場合があります。
そういう時は、ますます石屋の補助が必要とされる、ということになります。
前置きが長くなってしまいましたが、今回ご紹介する納骨お手伝いも、まさにそういう特別な作業を必要とするものでした。
まずは現場をご案内しましょう。
奈良市の火葬場に隣接して広がる東山霊園は、一応は奈良市の管理下にある市営墓地なのですが、市制などよりもずっと昔からあった大きな墓地です。
白毫寺町という地名から、普通に「白毫寺の墓地」などと呼ばせていただいたりもしております。
写真をご覧ください。
ご覧の通り、これも非常に歴史を感じるお墓です。
立派な台石のついた背の高い代々墓を中心に、古い石塔が十基以上それを取り巻いておりまして、風格すら漂わせています。
で、今回のご相談というのは、どうやら40年以上前に、亡くなったご両親のご遺骨をこの石塔の前の地面に埋めたそうなのですが、あらためてそれを掘り出し、中央の石塔に納骨できるようにしてほしい、というものでした。
やっと本題に入ってきたわけですが、なにせ納骨に関する説明が随分と長くなってしまいました。
実際この石塔にどのように納骨できるのか、今回の中心課題につきましては、記事を改めて次回にご報告したいと思います。
