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新しいお墓と巻石の工事@:祐楽寺
2019/04/05



ふと気付けばお彼岸も過ぎ、新元号も発表されまして、いよいよ春本番となってきましたねえ。
ですので、三月の話をするというのも、随分過去のことのような気がするわけですが、今回はそんなお彼岸の工事のご報告です。
お彼岸というとお墓参りの節目でもあるわけで、この時期を目途にお墓を建てられるという方も多くおられます。
そんなお彼岸仕事の一環として、新しいお墓を建てさせていただくことになりました。
ありがたいことです。
ではまず現場をご案内しましょう。
墓地は北永井町にある祐楽寺さんというお寺の境内墓地です。
祐楽寺さんのご住職は、わたしが小学生だった頃に同じ学校で教頭先生をなさっていたという縁がありまして、懇意にさせてもらっております。
当インフォメーションでも建墓工事や敷石の整備など、これまでにご紹介してきました。
さて、今回作業をいたしますのは、写真一枚目のようなところです。
注目していただきたいのは、写真ほぼ中央の何もないスペースです。
すぐ右手側には、一対のローソク立てが置かれている墓所がありますね。
そう、今回は砂利が敷かれたこの更地のところに、巻石を据えるところからやらせていただきます。
こちらは4尺四方の大きさの区画がずらっと並んできていますので、もちろんそれに合わせた新区画を設定します。
着工前にクワ入れをするところからスタートです。
クワ入れというのは平たく言えば、土の神様にこれから工事をしますよ、とご挨拶するようなものですね。
クワ入れが済みましたら、早速工事開始です。
最初はというと、やはり土掘りからです。
巻石の基礎を施すため、区画のサイズに合わせて地面を掘っていきます。
必要な幅と深さで掘り方が終わりますと、次はいつもの弊社の施工の流れですが、基礎下を支える杭を打ち込みます。
この祐楽寺さんの境内墓地、非常に地盤がよくて、周辺でも巻石が傾いたり緩んだりしている区画がほとんど見受けられないほどです。
今回も同様に強固な巻石を据えるべく、杭を打ち込みましたら、いつも通り鉄筋とクラッシャーを施工し、セメントと砂を水で練ったバサを使って延石を据えていきます。
その様子が写真二枚目です。
こちらの区画の場合、巻石を据えましたら、その流れで一気に納骨室の作業にも着手します。
巻石を据えてからあらためて納骨室基礎用の杭を打つと、衝撃でせっかく据えたばかりの巻石が動いてしまうかもしれませんので、実は納骨室のための杭打ちも事前にまとめて済ませてありました。
比較的小さめの区画で、しかも巻石と納骨室両方の作業が伴う場合は、杭打ちを一緒にやってしまうというのはよくあるケースです。
巻石、納骨室ともに、基礎をしてセメントで四角に石を据えるという点で同質の作業ですので、可能ならば同時に進行させた方が効率がいいのです。
さて、納骨室についても、杭を打ち込んだならメッシュ筋とクラッシャーを施工し、バサで石棺を据えるという作業になります。
写真三枚目をご覧ください。
これで巻石と納骨室の完成です。
一緒にやってしまった方が効率がいいと言いながら、出来上がりの写真のみ日付が変わっているのは、区画の土入れとか納骨室内部に砂を敷く作業のみ、翌日に持ち越したからです。
あ、今さらの話になりますが、お彼岸仕事と言いながら、この巻石作業につきましては先んじて二月半ばにやらせていただきました。
あとはお彼岸に合わせて石塔類を据えることになります。
その模様については、また稿を改めてご報告いたします。
