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ご戒名(法名)の彫り入れについてA

2019/02/25



前回からご説明している、追加彫刻についてのお話の続きです。

そもそもこのところ、追加彫刻のご依頼を受けることがごく短期間に重なった、というのが話題の発端でした。

あらためて申し上げると、「追加彫刻」というのは、既存のお墓や霊標に、新たに亡くなった方のご戒名(法名)や俗名、没年月日などを彫り入れることです。

石屋にとっては基本的なこの仕事の中身を、この機にもう一度ご説明してみようということで、前の記事では「戒名(法名)」とは何ぞや、といったことから始めました。

 

今回はご依頼を受けてからの作業の流れなど、ご紹介してみましょう。

戒名(法名)については、便宜的に「戒名」で統一させていただきます。

まず最初に必要なのが、現場をたしかめることです。

肝心のお墓の場所を確認しないでは、何もできませんからね。

 

お客様には、弊社で「追加彫刻依頼書」と呼んでいる用紙をお渡しします。

新たに彫り入れるご戒名や故人の俗名など、必要事項を書き入れていただくためのものです。

神道やキリスト教、あるいは無信仰の方の場合は、必ずしも仏式の戒名があるわけではない、ということは前の記事で触れました。

 

さて、次が非常に重要なステップです。

お墓の場所をお伺いし、実際に現場に足を運ぶと、既に彫られているご戒名の拓本を取ります。

 

写真のように紙を石に当て、上から墨でこすると、彫られている文字が紙に浮かび上がってきます。

どうしてこれが大事かというと、彫られている文字の大きさ、配置のバランス、字体などいろいろなことを確認する必要があるからです。

前のご戒名が草書で彫られているのに、新しい分から楷書になってしまうとか、字間が異なっているとかなれば、ひと目でおかしいと思われますからね。

特別なご要望がない限り、従来のものに揃えていくのが基本です。

比較的最近、弊社でお墓を建てられたといったケースですと、文字原稿のデータが残っていますので、拓本を取りに行く必要はなかったりするのですが、古いお墓などではやはり現場にまず足を運ぶ必要があります。

 

で、この拓本に合わせまして、「追加彫刻依頼書」に記された内容でリアルサイズの文字原稿を作成します。

場合によっては、拓本を取った用紙に新しい文字原稿を貼り付け、実際に並べて彫り入れるとこのような感じになります、というイメージが具体的にできるようにします。

いや、場合によってというより、そうするのがほとんどですね。

そのようにして作成した文字原稿は、お客様のもとに送付して、間違いがないかどうか確認していただきます。

ひょんなことで数字が間違ってしまう、といったこともありえますし、常用漢字ではない異形字というのも間違いが起きやすいので、こちらの独断で進めていってしまうわけにはいきません。

たとえば「サイトウ」さんの「サイ」の字なんて、ものすごく種類が多いですね。

確認していただくのも、非常に大事なプロセスです。

 

そうして最終的に文字原稿に対してオーケーを頂戴しましたら、いよいよ実際の彫刻作業に取り掛かれるということになります。

また少し長くなってきたので、彫刻の実作業については稿を改めてご説明いたします。

 


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