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職人さんのインド旅行記B
2019/02/02


先月からお伝えしている、職人さんのインド旅行記の続きです。
数年前まで弊社で働き、今は引退されておられる職人さんが、昨年の秋にインドに旅行してきたということで、旅の最中から何度かラインでやり取りをしていました。
そんな旅の模様を、引き続きご紹介してまいりたいと思います。
さて、前回の記事では有名なアジャンタ石窟を訪れた職人さん。
今度はそれに勝るとも劣らぬエローラ石窟群に向かいます。
インドは広いので、グーグルマップなんかで見ると、アジャンタもエローラも比較的近くにあるような印象を受けるのですが、エローラ近郊までの移動はまずバスを使用したみたいです。
写真一枚目にあちらの交通看板が写っています。
少し見にくいかもしれませんが、エローラ石窟群までは「2」となっていますね。
インドはメートル法を採用しているそうなので、単位はキロメートルだと思います。
標識の一番下には「アウランガーバード」と記されています。
これがエローラ行きの滞在拠点になるような町だそうで、職人さんもひとまずこちらを目指します。
エローラに向かうのは翌日です。
エローラは写真二枚目のようなところです。
職人さんの感想では、ここはアジャンタ以上にすごかったようです。
下手なことを付け加えるのも余計なので、私が受け取ったメッセージの文面をそのままご紹介します。
「エローラは圧巻です。写真でも文字でも伝えきれない。アンコールワットとは違う感動です」
「石の仕事する者も以外の人も岩盤の山から何世代にもわたって完成させた宗教の底力を感じる。そして風化と共に、人々を惹きつける遺産になって行く。そんな究極の場所の一つです」
文面からも、その場を訪れた興奮と感動のようなものがよく伝わってきますね。
やはり相当に感銘を受ける場所なのは間違いないのでしょう。こういう言葉を聞くと、ほんと行ってみたくなります。
またエローラ石窟群というのは、仏教だけでなくヒンドゥー教やジャイナ教の石窟寺院もあるんだそうですが、順番に眺めていると、インドにおいて仏教が影響力を失い、ヒンドゥー教が大きくなっていく様子が窺えて面白いんだそうです。
美的関心だけでなく、歴史的関心も満たしてくれるといったところでしょうかね。
さらに観光指南もしてくれました。
「5、6人集めて周ったら、ガイドを付けて効率的に行けるように思います。インドは広くて移動ばかりの印象ですがスケールの大きな場所が多い。城塞も建築物も石窟も、一筋縄ではいかない印象」ということでした。
エローラについては、他にも写真を頂戴したので、また改めて石窟そのものについてもご紹介したいと思います。
さて、職人さんの旅は、そろそろ終わりへと向かいます。次はハイデラバードです。
やはり移動の話が多いのですが、インドは道が悪いだけでなく、運転も基本的に荒っぽいようですね。
職人さんも何度も肝を冷やしたと言っていましたが、こればかりは旅行される方は覚悟して行った方がいいんじゃないかと……。
ただ、どこの町に行っても、人は基本的にとても温かかったそうです。
最後のハイデラバードについては、また次の記事でご紹介いたします。
