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2019年仕事始め
2019/01/08

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
池渕石材は本日が仕事始めとなります。
1月8日が仕事始めというのは、例年通りです。
石屋というのは昔から、年末年始休みを長く取る業種なのです。
どういうことかと言いますと、一般に仏様が亡くなってから最初の一週間を初七日と呼びますが、一年の初七日に当たる1月7日から仕事を始めるのはなんとなく縁起が悪い、という説があり、それなりに信憑性はあるかと感じます。
弊社だけでなく、お正月休みは長く取るところが多い業界なのは確かだと思われます。
さて、池渕石材は今年が創業100年に当たる、ようです。
ようです、というのは私の曽祖父・池渕奈良吉がこの奈良市宝来の地で石工として仕事を始めたのが、大正8年か9年のことらしく、なにせ古いことですので書類や記録など残っておらず、はっきりしたことがわからないのです。。
大正8年となれば1919年、今年がちょうど100年となり、大正9年ならば一年ほどサバを読むことになりますが、まあ創業以来おおむね100年であることは間違いないでしょう、ということでして……(笑)
石業界のこの100年をひと言で総括するならば、機械化の時代、と特徴づけられると社長が年頭の挨拶で申しておりました。
手作業時代の石工というと、朝の4時くらいから仕事場にやって来て、ふいごで火をおこし、その日使う20〜30本のノミを鍛えて鋭くとがらせる、というところから始めていたそうです。
昭和30年頃まではそんな様子だったみたいですね。
しかし切削機があらわれ、字彫り機が登場し、花立穴などをボーリング加工できる機械が導入され、という具合にその後の20年ほどで一気に機械化が進んでいったということです。
この業界も、日本全体の産業構造の転換に、遅れ脚ではありながらも付いて行っている、ということになるでしょうか。
当然、産業化・工業化のあとにやってくるのは情報化、というわけですね。
情報が武器になる時代のお墓の形、先祖供養の形とはいかなるものか、と問う前に「お墓は不要」とか「墓じまい」といったことが情報として出回り、業界そのものが淘汰されてしまいそうな情勢ですが……。
いずれにせよ今年は天皇の代替わりをはじめ、国政選挙もありますし、予定通りに進めば消費増税も行なわれます。
国家事業というレベルでお祭りになっている東京オリンピックも来年に控え、何かと動きのある年になりそうなのは間違いありませんね。
日本人にとってお墓とは何なのか、といったこともますます試されていくんじゃないかと考えたりもします。
ともあれまずは足元から。
池渕石材は今年もお客様第一で、ひとつひとつの仕事に全力で取り組んでいきたいと思います。
あらためまして、今年もよろしくお願いいたします。
