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お墓の雑草対策工事:佐紀新墓
2018/12/20



本日は施工事例をひとつご紹介しましょう。
お墓の雑草対策工事についてです。
しばしば行なわせていただく工事のひとつですが、お墓というのは基本的に野外にあるものでして、雨や風以上に一番の大敵は雑草となります。
季節にもよりけりとはいえ、しばらくお墓参りの間を開けたりすると、びっくりするくらい雑草が繁茂していたってことにもなりかねません。
そこで近年、お墓の雑草対策というのはなかなか需要のあるものとなってきているわけです。
今回の墓地は佐紀新墓。
奈良の有名な史跡である平城宮跡から、少し北に向かったところになります。
弊社からは車で二十分といったところでしょうか。
写真三枚目は既に完成した状態の写真ですが、ご覧ください。
中央に立派な九寸角の石塔が立っており、手前にはお地蔵さまもあります。
現状は土仕上げとなっていますが、今回はこの上に砂利も敷くことになります。
さて、われわれがよく施工する雑草対策工事というのは、当ブログではお馴染みなのですが、草の生えにくい土というものを施工する作業になります。
この草の生えにくい土というもの、自然土由来でありながらちょっと加工がなされており、敷き詰めたところに水をかけると固く締まり、草の根などを寄せ付けなくなるというものです。
ど根性○○と呼ばれるようなものの例を挙げるまでもなく、雑草というのは非常に強いもので、さすがに100%の対策というのは不可能なのですが、それでもこの草の生えにくい土を施工しておくと、お墓参りがかなり楽になります。
施工手順はいつもご紹介している通りです。
まず削土といって、表面の土を削り取り、いくらか掘り下げます。
その上に草の生えにくい土を一面に敷き詰め、転圧をかけて均し、水を流しながらコテで押さえて締めていきます。
最後に砂利を入れれば完了です。
写真一枚目が削土の模様です。
これら一連の作業自体は、それなりにコツは要るものの、手間以外はそれほど難しい作業ではないのですが、今回難儀したのは石塔の前に二枚配置されている拝石でした。
削土に伴って、これらも簡単に据え直すことになっていました。
ところで、リフォーム工事というのは、蓋を開けてみるまでわからない、というのがいつものことでして、こちらも掘ってみてびっくり。
通常、こういった拝石類の厚みは、大きいものでも二寸程度が相場なのですが、写真二枚目をご覧ください。
一様ではありませんが、最も厚いところで四寸を越えています。
板石どころか、ちょっとした台石といった趣きですね。
簡単に据え直す、というつもりが、かなり手を取られることになりましたが、しかしきちんと据え直したらやはり気持ちよくなりました。
草の生えにくい土の上に玉砂利も敷いて、作業完了したところが、先ほどもご覧いただいた写真三枚目です。
きれいになりましたし、見た目以上に、今後のお墓参りの手間について、長い目で見れば非常に大きな違いが出てくるのではないでしょうか。
お墓の承継の問題、後継者の不在などが言い立てられる昨今ですが、お墓のお手入れ、メンテナンスをどう簡便化するかというのも、ひとつカギになりそうだな、などと思った次第でした。
佐紀新墓での雑草対策工事、これにて完成です。
