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キリスト教会墓地の整備@
2018/11/14



今回から二回に分けて、施工事例をご紹介いたします。
奈良市の白毫寺町というところに、市の火葬場があり、その周辺に市が管理する墓地が広がっています。
東山墓地とか、白毫寺墓地と通称されているところです。
その一角に、奈良基督教会さんの共同墓地があります。
当ブログでこれまでにもご紹介したことがありますが、弊社はだいたい一年に一回くらいのペースで、その教会墓地の整備をさせてもらっています。
というのも、白毫寺墓地のあたり一帯が、奈良市街から少し外れて田舎になっていく山裾のようなところにあり、教会墓地に限らないことですが、イノシシをはじめとした獣害がはなはだしいのです。
特に教会墓地の場合、隣接して竹林があり、その根っこが墓地の敷地まで伸びてきて、春先など地中に新しいタケノコが生えたりするんですね。
するとそれを狙って、山の獣が墓地に侵入し、土を掘り返してタケノコ探しをしていく、というわけです。
シカなどもしょっちゅう出入りしているようですし、動物たちによる墓荒らしが絶えないというわけです。
たとえば写真一枚目のような感じです。
写真なので、いささか立体感がわかりにくいかもしれませんが、かなり深く土が削れて、穴が開いてしまっています。
もっともこちらの場合、写真に見えるように、土留めの一部に隙間ができているようにも見受けられますので、雨で土壌が流れてしまう、という要因もあるのかもしれません。
すべてを動物だけの責任にするのは、フェアじゃなかったかもしれませんね。。
また、白毫寺墓地全体が古くからある墓地なのですが、教会墓地も同様に歴史のあるところですので、その分、敷地を取り囲むフェンスも、外れたり傾いたりして補修を要する箇所が出てきています。
写真二枚目では、フェンスの足元が洗われて土が流れ、支柱の基礎が見えてしまってます。
基礎の重さに引っ張られて、フェンスも歪みかけています。
次の写真ですと、やはり土が削れ、石積みやブロック積みの下が見えて、放置しておくとどんどん足元が痩せていくような状況です。
他にも、墓地の入り口になっているところのフェンスの支柱が傾いていたり、反対側のフェンスは完全に外れてしまっているところがあったり、無縁墓所の巻石ブロックがバラバラになっていたり、と結構問題のある箇所が多く確認されました。
この際、そういったもろもろを補修しようということで、弊社におっしゃっていただいたわけです。
ひとつひとつは非常に大きいというわけではありませんが、まとまるとそれなりに手間のかかる作業になります。
またこの白毫寺墓地の中でも、教会墓地はかなり奥まった方にありまして、搬入に難儀するところです。
とはいえ、それくらいで音を上げるわけにもいきません。
次回は記事を改め、どうやって補修したか、その内容についてご報告したいと思います。
