霊園墓石のご用命はお気軽にお問合わせください。

 

お知らせ情報
インフォメーション

お知らせ情報インフォメーション


切出し花立の設置:二名墓地

2018/10/18



今回は普段とは少し違う仕事の施工事例についてご紹介です。

お墓の仕事であることには変わりないのですが、タイトルにありますように、墓所に新しい切出し花立を設置するという工事ですね。

で、切出し花立とは何なのか、ということになります。

昨今の和型石塔の花立というのは、次の写真のように、水鉢を挟んで独立した一対になっています。

 

ところが昔の石塔の場合は、水鉢と花立が一体になっているものが多かったんですね。

写真一枚目のようなものが典型的です。

 

ご覧のように、花立部分と水鉢部分が一個の石からできています。

花立が独立する形が主流になるのが、いつ頃からというのは正確にはわかりませんし、今新しく作る場合でも切出し花立の形を希望される場合もあるので、一概には言えませんが、基本的には古い石塔に多い形状だと言えると思います。

なぜ「切出し花立」と呼ぶのかですが、かつては一個の石から手作業で切り出して作っていましたので、それを踏まえて切出し花立と呼称するようになったものかと思われます。

また、水鉢の方を主眼に置いた「切出し水鉢」という呼び方もあります。

さらに、これは私まったく由来を知らないのですが、「マルカ」と呼ばれることもあります。

何なんでしょうね。

ご存知の方、もしおられたらぜひご教示ください。

 

ちなみに昔は、なんの変哲もない石の塊から、この切出し花立や石塔の下に置かれる蓮華台を、ノミと金槌で作ることができてはじめて一人前の石職人と見なされたそうです。

今は切削機を使った機械加工がもちろん主流です。

石屋さんの職人であれば、今でも手仕事で切出し花立を作れる人は少なからずいると思いますが、そうするとどうしても時間がかかってしまいますので、いまや高級品です。

 

そんな切出し花立を二つ、作ってほしいというのが今回の注文でして。

あ、さすがに手作業指定ではなく、切削機で加工するものです。

古い石塔ですと、花立など付いていないというものも結構ありまして、そんなところにお花を供えられるようにするため、新しく切出し花立を設置するということですね。

二名墓地にある現場は、写真二枚目のようなところです。

 

向かって右側の古石塔二基は、石の花立がないので、プラスチックの花筒を土に差して野立てとして使っている状況です。

ちょうどお盆前にこちらの墓所の近くで作業をしていた際、今回のお施主さんに声をかけていただき、仕事の話とあいなったというわけです。

えー、肝心の切削作業の部分を写真に撮っておらず、次はいきなり完成写真に移るのですが、、、

出来上がった二個の切出し花立を設置したところ、写真三枚目のようになります。

  

きれいに仕上がりまして、お花もお供えしやすくなったことと思います。

これもなんとかお彼岸前に持っていくことができてよかったです。

切出し花立というのも味があっていいですね。

二名墓地での新規切出し花立の設置作業、これにて完成です。


一覧に戻る

このページのトップへ戻る ↑

0120‐86‐1481

受付窓口年中無休(年末年始除)8:00〜18:00

0742‐45‐4559

0742‐43‐7941

ホームページでのお問合わせ・資料請求