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宝篋印塔について

2018/09/15



当ホームページをご覧の皆様、宝篋印塔というものをご存知でしょうか。

宝篋印塔は「ほうきょういんとう」と読みます。

石屋が紹介しているくらいですから、その名の通り石でできた塔でして、日本では五輪塔と同様に供養塔として古くから建てられ、今でもお墓に使われることがあります。

 

その由来は、完全にはっきりしたことはわからないのですが、十世紀に中国の銭弘俶という王様が、アショカ王が8万4千基の仏塔を建てたという故事に倣い、やはり8万4千基の銅製の仏塔を作って諸国に配布し、そのうち日本に流れてきたものを模して石造の塔が建てられるようになったというのが、ひとつの流れであるようです。

また宝篋印塔という名称ですが、元々宝筐院陀羅尼経というありがたいお経がありまして、このお経を納めた塔を建てると非常に功徳があると言われ、そのため宝筐院陀羅尼経を収蔵した塔の名前が宝篋印塔となった、ということみたいです。

「ようです」「みたいです」ばかりで非常に申し訳ないのですが、なにせ専門的なこととなりますと難しい話でして、ご興味の向きはまずウィキペディアの当該記事「宝篋印塔」あたりから解説を辿っていっていただければ、と存じます。。

 

さて、なぜ宝篋印塔の話などを長々としてきたかと申しますと、まさにその宝篋印塔を移設するという作業が、今回ご紹介したい内容だからです。

奈良の古い町並みが残る「ならまち」という地域がありますが、そちらに興善寺さんという歴史のあるお寺があります。

そのお寺で、境内にある古いお堂を解体して、新しいお堂を建てることになりまして、それに伴って境内墓地のいくつかの区画を移動させねばならなくなり、弊社がその仕事を担当させてもらっております。

で、移設するお墓のうちのひとつに、古い宝篋印塔がありました、とこういうわけなのです。

では実際の石造宝篋印塔をご覧いただきましょう。

写真一枚目がそれです。 


一目見ただけで歴史を感じさせる石造物ですね。

かなり背も高く、そばで眺めると迫力があります。

九輪の相輪の下に笠石がありまして、その笠石の四角が「隅飾」と呼ばれる反り返った加工を施されているのが、一番の特徴です。

全体として、凝った形状をした石塔であるというのがおわかりいただけるかと思います。

ちなみに、向かって右隣にはお地蔵さまがあり、これも同時に移設することになります。

どのような事情があったのかは存じませんが、首無し地蔵ですね。

自然に風化したという感じではなく、切断されたという印象を受けます。

歴史のあるお寺ですので、ひょっとしたら明治初期の廃仏毀釈によるものだろうか、などと思ったりもし、考えることは尽きません。

 

この宝篋印塔とお地蔵さまを、写真で言えば向かって左手、スロープを上がってさらに左に少し入ったところに移動させ、組みなおすことになります。

写真二枚目のような場所です。

  

何しろ古い石塔というのは、その構造も含め、土の下がどうなっているのか、開けてみないとわからない部分が多くドキドキですが、宝篋印塔の紹介だけで随分と長くなってしまいましたので、今回はこれくらいにしておきたいと思います。

実際の移設作業につきましては、記事を改めてご紹介できれば、と思います。


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