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小学校の探検隊が来てくれました
2018/06/14



例年より早く梅雨入りが宣言されたようで、たしかにこのところスッキリしないお天気が続いております。
お墓の仕事というのは基本的に野外で行ないますし、セメントだったり接着剤だったり、雨が降ると都合が悪いものが多く、梅雨時はどうしても嫌な季節です。
しかしそんな気分を振り払ってくれるかのような、素敵な訪問を受けました。
近くの小学校の二年生たちが、弊社を訪問してくれたのです。
昔でしたら社会見学とか課外活動みたいなものに当たるんでしょうか。
二年生の子供たちが班を組んで、いろんな仕事をしているところを訪れているそうで、弊社もここ数年、受け入れをさせていただいています。
仕事を通じて、地元の子どもたちと触れ合えるというのは素晴らしいことですね。
これを機に石屋の仕事に興味をもってくれたりすると、嬉しいんですけどねえ。
今年は六人の子供たちが来てくれました。
毎年行なっていることですので、最近はこちらも手慣れてきまして、大まかな流れというものが決まっていたりします。
まずは座学。
それから石割り体験。
続いてトラックのクレーンを動かして、石を吊るところなどを見てもらい、最後にまとめのお話をして、お土産を持って帰ってもらいます。
朝のうちから、写真一枚目にあるようにプロジェクターの準備も万端です。
座学といっても、もちろんそんな難しいことを講義するわけではなく、原石が取れる採石場の様子や、原石からお墓が加工されていくまでの模様など、われわれの仕事に関連することを写真で紹介していきます。
あと、質問コーナーがあります。
石屋の仕事を紹介して、疑問に思ったことなど聞いてもらいます。
しかしやはり一番楽しんでもらえるのは、実体験できる石割りの方ですね。
最初に職人がデモンストレーションで、延石を大ハンマーで割ります。
これ、当たり前ですが種も仕掛けもなく、生の石にハンマーをふるって真っ二つにするのですが、子どもたちはかなりいい反応をしてくれます。
体格のいいおじさんが大きなハンマーを振るだけでも、迫力を感じてもらえると思うのですが、それで石がきれいに割れるというのを、さらに不思議に感じてくれるみたいですね。
子供用には写真二枚目のような用意をしています。
石にセリヤという道具を刺し込んだものです。
上からハンマーで叩くと、石の中でセリヤが金具を押し広げ、内側から石が割れるという仕組みになっています。
子供の力で十分にできる作業です。
こういうの、毎回ものすごい勢いでハイハイとやりたがる子と、どことなく引っ込み思案な子、あるいは周りの様子を観察して状況を把握しながら動くような子と、いろいろな個性が見られて面白いです。
ともあれみんな無事に割ってくれました。
次に四トントラックなのですが、重機はやはり独特の魅力があります。
特に男子にはアピールポイント高いですよね(笑)
ここからかなり重い石を吊って、下ろしたりするのですが、私自身いまだにそういうのをじっと眺めていられます。
重機はロマンです。
とまあこんな具合で、学校のすぐ近くにある業者でも、結構興味深いところがあるというのを感じていただけたら万々歳ですね。
で、いろんな仕事があるというのを知ってもらい、関心をひろげてもらえたら、と思いますし、授業としての意図もそういうところにあるんでしょうかね。
最後にお土産。
見本石を持って帰ってもらいます。
写真三枚目です
きれいに磨かれた四角い黒御影石のプレート、というのは珍しいのか、いつも結構喜んでもらえます。
場合によっては、家で鍋敷きに使われたりするようですが、ただ飾られたりしまっておかれたりするよりも、活用してもらえると石の良さを知ってもらえるかな、などと思ったりもします。
今年も怪我人を出すことなく終えることができて、ホッとしています。
子供に胸を張れるような仕事をしなければ、と改めて考えた次第です。
