霊園墓石のご用命はお気軽にお問合せ下さい
0120-86-1481
池渕石材のこだわり
お墓のサポートセンター
エリアから探す
良いお墓とは
開眼式・納骨方法
お墓の引越方法
霊園のご案内
永代供養墓
インフォメーション
Q&A
2023-02-20
今回ご紹介する施工事例は、お墓全体のリフォーム工事です。
お墓には大きく分けて、二つの構成要素があります。
ひとつは言うまでもなく、墓石本体ですね。
それに加え、霊標やお地蔵様など、区画の中に立っているものも、広い意味では墓石の仲間と言っていいでしょう。
それに対してもう一つ、区画を取り巻いて、区画そのものを表示する役割を担っている部分、「巻石」とか「外柵」とか呼ばれるものがあります。
つまりお墓というのは、巻石と墓石類とから成っている、と言えるでしょうか。
で、傾き直し工事などを行なう場合、石塔だけの解体組み直し工事を行なうこともあれば、一緒に巻石までまとめて墓所にあるすべての解体組み直し工事を行なうこともあります。
ここで「お墓全体のリフォーム工事」と呼んでいるのがそういうケースですね。
墓石も巻石もリフォームするぞ、ということです。
さて現場ですが、場所は白毫寺町にある寺山霊苑。
奈良市の市営墓地の一つで、最も大規模なものです。
奈良の市営墓地は、例年11月に使用希望者の募集を行ないますが、その際に提供される区画もこの寺山霊苑のものがほとんどです。
では早速区画をご案内しましょう。
次のようなところです。
中央に石塔が立っており、巻石の上には玉垣も付いているという立派な墓所です。
玉垣というのは、通常の巻石の上にさらに飾りの柵を巡らせてある、というものです。
上の写真で、向かって右側の墓所と比較いただくとわかりやすいかと思います。
奈良のお墓ですと、玉垣まで巡らせている墓所は比較的珍しいですが、元の巻石に追加で施工といったことも可能ですので、ご興味のある方はご相談ください。
さて、最初に触れたようにこちらは全体のリフォームを行なうわけですが、今回は石塔と巻石の作業を別個に行ないます。
まず玉垣と巻石のみを解体していきます。
玉垣を外し、次いで巻石を、という順番ですね。
解体作業が済みますと、今度はすぐに復元の工程に取り掛かります。
なんといっても大事なのは基礎です。
基礎工事がしっかりしているかどうかは、全体の強度にも影響します。
新規に巻石を据える場合でも、リフォームの場合でも段取りは同じで、まずは基礎下の杭を打ち込みます。
その次に、クラッシャー(砕石)を敷いて転圧をかけていきます。
さらにその上に鉄筋をレール状に組んで、巻石を元通りに据え直していく、というプロセスになります。
鉄筋があるかないかでどれほど強度が変わるかというのは、解体工事なんかをすると実感できます。
鉄筋が入っていない基礎コンクリというのは、ハツるのが楽なんですよね。
そういった意味でも、基礎は要だというのは間違いないところです。
解体して現場から搬出していた延石を、この上に元通りに配置し、セメントで固定していきます。
全体的に白っぽくて見えにくくなっているかもしれませんが、石と石が接する合口の内側には、結合を補強するためにステンレスの金具を取り付けてあります。
これで多少の圧力など外部から加わりましても、石同士が外れたり緩んだりするリスクが軽減されます。
土圧というのはバカにできないものですので、こういった補強の工夫をしておくに越したことはありません。
さて、写真に見える石塔は復元したものではなく、これから解体するものです。
一番上の竿石から順に外していきます。もちろん、石塔の下には納骨室があり、そちらに入っていたお骨は事前に採骨してあります。
そこで石塔を解体するとすぐ、納骨室も解体していきます。
納骨室が入っていたという痕跡がわかりやすいと思います。
ここに今度は新しい大谷石の納骨室を設置するために、これまた基礎から順に作業していきます。
基礎の手順は巻石と同様の段取りです。
まず納骨室の四隅に当たる箇所に杭を打ち込みます。
しっかり杭が入ったらその上にクラッシャー(砕石)を敷き、転圧をかけ、さらにメッシュ筋を施工します。
このメッシュ筋をセメントで巻き込むように、大谷石の部材を固定しますと、納骨室の出来上がりとなります。
下に敷いたメッシュ筋の中央は切り取られて、真ん中に穴が開いている、といった状態です。
関西ではお骨は骨壺のまま納めず、壺から出して土に還れるようにしますので、中央にメッシュ筋を残してお骨が土に還る妨げにならないように、という配慮です。
こういったお墓でどのようにお骨を管理するかの習慣も地域差があって面白いところです。
いずれにせよ、納骨室は見えないところでありつつお墓の心臓部とも言えるような大事な場所です。
ここまで進むと、いよいよ石塔本体の復元据え直し作業に取り掛かることができます。
さらに今回は、巻石の上に玉垣を乗せ直すという仕事もあったのでした。
おおよその復元が完了したところが次の写真です。
元の状態ではかなり汚れも目立っていたものを、表面を軽く磨いたので白くきれいになっています。
傾いていたものを単に真っ直ぐに建て直すだけでなく、こういった簡単なクリーニング的なこともリフォーム作業の範疇です。
こういった点に気を遣うだけで、お墓は原状から見違えるようになります。
ここまで工事が進みますと、あとは仕上げの作業を残すばかりですね。
区画内の土が見えているところに、雑草対策として草の生えにくい土を施工します。
まるで砂のように見えますが、天然土由来のものでして、たっぷりの水で締めてやりますと非常に硬くなり、雑草が簡単に根を張れないようになります。
仕上がった状態での表面の見た目は、普通の土と変わらない印象です。
ある程度の頻度でお墓参りに行っていただけるなら、その際の草むしりの苦労がかなり軽減されることになります。
そろそろ冬を抜け、暖かい季節、雑草の季節に向かっていきますので、これからの時期ますます重宝されるであろう施工です。
傾き直しなど一緒にしなくても、草の生えにくい土単独での施工も承っておりますので、墓所の雑草に悩まされているというお客様はお気軽にご相談ください。
最後に玉砂利を敷けば作業完了です。
非常にきれいに仕上がりましたね。
玉垣が白くなったというのも、全体の印象に大きく寄与していると思います。
気持よくお参りしていただけるようになったかと存じます。
寺山霊苑でのお墓全体のリフォーム工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
このページのトップへ戻る ↑
今回ご紹介する施工事例は、お墓全体のリフォーム工事です。
お墓には大きく分けて、二つの構成要素があります。
ひとつは言うまでもなく、墓石本体ですね。
それに加え、霊標やお地蔵様など、区画の中に立っているものも、広い意味では墓石の仲間と言っていいでしょう。
それに対してもう一つ、区画を取り巻いて、区画そのものを表示する役割を担っている部分、「巻石」とか「外柵」とか呼ばれるものがあります。
つまりお墓というのは、巻石と墓石類とから成っている、と言えるでしょうか。
で、傾き直し工事などを行なう場合、石塔だけの解体組み直し工事を行なうこともあれば、一緒に巻石までまとめて墓所にあるすべての解体組み直し工事を行なうこともあります。
ここで「お墓全体のリフォーム工事」と呼んでいるのがそういうケースですね。
墓石も巻石もリフォームするぞ、ということです。
さて現場ですが、場所は白毫寺町にある寺山霊苑。
奈良市の市営墓地の一つで、最も大規模なものです。
奈良の市営墓地は、例年11月に使用希望者の募集を行ないますが、その際に提供される区画もこの寺山霊苑のものがほとんどです。
では早速区画をご案内しましょう。
次のようなところです。
中央に石塔が立っており、巻石の上には玉垣も付いているという立派な墓所です。
玉垣というのは、通常の巻石の上にさらに飾りの柵を巡らせてある、というものです。
上の写真で、向かって右側の墓所と比較いただくとわかりやすいかと思います。
奈良のお墓ですと、玉垣まで巡らせている墓所は比較的珍しいですが、元の巻石に追加で施工といったことも可能ですので、ご興味のある方はご相談ください。
さて、最初に触れたようにこちらは全体のリフォームを行なうわけですが、今回は石塔と巻石の作業を別個に行ないます。
まず玉垣と巻石のみを解体していきます。
玉垣を外し、次いで巻石を、という順番ですね。
解体作業が済みますと、今度はすぐに復元の工程に取り掛かります。
なんといっても大事なのは基礎です。
基礎工事がしっかりしているかどうかは、全体の強度にも影響します。
新規に巻石を据える場合でも、リフォームの場合でも段取りは同じで、まずは基礎下の杭を打ち込みます。
その次に、クラッシャー(砕石)を敷いて転圧をかけていきます。
さらにその上に鉄筋をレール状に組んで、巻石を元通りに据え直していく、というプロセスになります。
鉄筋があるかないかでどれほど強度が変わるかというのは、解体工事なんかをすると実感できます。
鉄筋が入っていない基礎コンクリというのは、ハツるのが楽なんですよね。
そういった意味でも、基礎は要だというのは間違いないところです。
解体して現場から搬出していた延石を、この上に元通りに配置し、セメントで固定していきます。
全体的に白っぽくて見えにくくなっているかもしれませんが、石と石が接する合口の内側には、結合を補強するためにステンレスの金具を取り付けてあります。
これで多少の圧力など外部から加わりましても、石同士が外れたり緩んだりするリスクが軽減されます。
土圧というのはバカにできないものですので、こういった補強の工夫をしておくに越したことはありません。
さて、写真に見える石塔は復元したものではなく、これから解体するものです。
一番上の竿石から順に外していきます。もちろん、石塔の下には納骨室があり、そちらに入っていたお骨は事前に採骨してあります。
そこで石塔を解体するとすぐ、納骨室も解体していきます。
納骨室が入っていたという痕跡がわかりやすいと思います。
ここに今度は新しい大谷石の納骨室を設置するために、これまた基礎から順に作業していきます。
基礎の手順は巻石と同様の段取りです。
まず納骨室の四隅に当たる箇所に杭を打ち込みます。
しっかり杭が入ったらその上にクラッシャー(砕石)を敷き、転圧をかけ、さらにメッシュ筋を施工します。
このメッシュ筋をセメントで巻き込むように、大谷石の部材を固定しますと、納骨室の出来上がりとなります。
下に敷いたメッシュ筋の中央は切り取られて、真ん中に穴が開いている、といった状態です。
関西ではお骨は骨壺のまま納めず、壺から出して土に還れるようにしますので、中央にメッシュ筋を残してお骨が土に還る妨げにならないように、という配慮です。
こういったお墓でどのようにお骨を管理するかの習慣も地域差があって面白いところです。
いずれにせよ、納骨室は見えないところでありつつお墓の心臓部とも言えるような大事な場所です。
ここまで進むと、いよいよ石塔本体の復元据え直し作業に取り掛かることができます。
さらに今回は、巻石の上に玉垣を乗せ直すという仕事もあったのでした。
おおよその復元が完了したところが次の写真です。
元の状態ではかなり汚れも目立っていたものを、表面を軽く磨いたので白くきれいになっています。
傾いていたものを単に真っ直ぐに建て直すだけでなく、こういった簡単なクリーニング的なこともリフォーム作業の範疇です。
こういった点に気を遣うだけで、お墓は原状から見違えるようになります。
ここまで工事が進みますと、あとは仕上げの作業を残すばかりですね。
区画内の土が見えているところに、雑草対策として草の生えにくい土を施工します。
まるで砂のように見えますが、天然土由来のものでして、たっぷりの水で締めてやりますと非常に硬くなり、雑草が簡単に根を張れないようになります。
仕上がった状態での表面の見た目は、普通の土と変わらない印象です。
ある程度の頻度でお墓参りに行っていただけるなら、その際の草むしりの苦労がかなり軽減されることになります。
そろそろ冬を抜け、暖かい季節、雑草の季節に向かっていきますので、これからの時期ますます重宝されるであろう施工です。
傾き直しなど一緒にしなくても、草の生えにくい土単独での施工も承っておりますので、墓所の雑草に悩まされているというお客様はお気軽にご相談ください。
最後に玉砂利を敷けば作業完了です。
非常にきれいに仕上がりましたね。
玉垣が白くなったというのも、全体の印象に大きく寄与していると思います。
気持よくお参りしていただけるようになったかと存じます。
寺山霊苑でのお墓全体のリフォーム工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。