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2023-02-10
今回ご紹介する工事は、洋型墓石の建立工事です。
奈良という地域は、お墓はまだまだ和型墓石が主流で、とりわけ寺墓地や地域の共同墓地といったところではそうなのですが、近年では少しずつ洋型墓石を建てさせていただく機会も増えてきております。
洋型、とひと口に言ってもさまざまな形があり、いわゆる日本式のお墓として馴染み深い和型ではない形の総称といったところがあります。
さらに凝った形をしてデザイン性が高いものは、「デザイン墓」という呼ばれ方をすることもあります。
そのあたり、曖昧な部分もあるのはたしかなのですが、他方で洋型墓石と言ったとき、多くの方が想像できるような基本のイメージというのも出来てきているように思います。
ともあれまずは現場をご案内しましょうか。
場所は弊社から車で5分、すぐ近くにある五条西山共同墓地。
唐招提寺にもほど近い、大きな共同墓地です。
弊社にとってはホームグラウンドと呼びたい墓地のひとつですね。
そして今回作業をする区画は次のようなところです。
中央の区画がそうですが、冬場とはいえ草が多く生えているのに加え、巻石が全体的に傾いているのも写真から見て取れるかと思います。
このままでも墓石を建てられないことはないのですが、併せて巻石の補修も行なった方がきれいになるのはもちろんです。
そこでこういった場合、墓石だけでなく巻石リフォーム工事の提案もさせていただきます。
今回も、やはりきれいに仕上がった方がよいとのことで、新規建墓と一緒に巻石の工事もご用命いただきました。
巻石の解体組み直し工事から行なっていくことになります。
さて、この区画にどのようなデザインの洋型墓石を建てるか、ということですが、最近は石材の卸売商社さんなんかが知恵を絞って、比較的シンプルなものから意匠を凝らしたものまで、本当にさまざまなデザインが提案されています。
自動車なんかでも今はボディとルーフで色分けされているものを多く見かけるように、墓石でも二種類の石を組み合わせたツートーンのものがあったりします。
それくらい、洋型墓石というのは実はホットな世界なわけで、形について言葉で説明するよりも、図面をご覧いただけば一目瞭然ということになるでしょう。
こちらの区画に、今回建てさせていただく洋型墓石を配置した図面が次のものです。
額縁加工のついた竿石が特徴的ですね。
花立、香炉、水鉢のいずれも前面にカーブ加工が施されていてお洒落です。
ちなみに和型石塔の場合、お線香を供えるために縦置きの線香立てが付くのが普通ですが、図面のようなタイプの墓石の場合、お線香を寝かせてお供えできる香置きが置かれます。
さて、ここからは実際の工事のご紹介に入っていきます。
現場に入って最初の仕事は巻石のリフォーム工事、既存の巻石を解体する作業から、ということになります。
上の写真のように、区画の外周を表示していた巻石を一旦解体し、区画を更地状態にします。
ここに基礎を施し、傾いていた巻石を真っ直ぐに据え直していくというのが巻石のリフォーム工事です。
段取りとしましては、まず延石が置かれるところに合わせて基礎杭を打ち込みます。
杭が入りますと、その上にクラッシャー(砕石)を敷いて転圧をかけ、さらに鉄筋をレール状に組みます。
その鉄筋を巻き込むようにセメントで延石を固定していけば、巻石の復元作業の完了ということになります。
実にきれいに巻石が復元されまして、まるで新規区画のようです。
いつものことながら、巻石の四隅と、写真では見えにくいですがくり階段の両サイド、計6か所の内側には、巻石同士が外れたりしにくくなるようステンレスの補強金具を取り付けてあります。
続いては、石塔の下にお骨を納められるように、納骨室を作ることになります。
これも掘り方、杭入れ、クラッシャー(砕石)にメッシュ筋ということで、手順は概ね巻石のリフォーム工事と同様です。
これまでご紹介してきた和型石塔の納骨室と少し雰囲気が違うぞ、と気付かれた方はさすがですね。
和型石塔ですと、基本的に間口方向よりも奥行方向が長いのに対して、洋型石塔というのは横長のものが主流で、奥行よりも間口が長くなります。
納骨室もそれに対応したバランスになるということですね。
この上に和型石塔で言えば下台に相当する、洋型墓石の台石を据え付けてまいります。
お墓の呼び方としまして、日本の墓石の伝統的な形、いわゆる和型の範疇に入らないものはすべて洋型と呼ばれると言っても過言でないくらいなのですが、その中でもおよそスタンダードな形式というものがありまして、一般的に洋型墓石は上の写真に見られるように間口方向が広い「横長」の形になるものが主流です。
他方、和形墓石の場合ですと、本体は間口奥行が同寸法の正方形が基本で、その手前に花立や水鉢が付きますので、全体的な平面プランとしては「縦長」になります。
さて、写真の台石の上に、さらにもう一段台石を重ねます。
和型石塔で言えば上台に当たる部分です。
大きな違いとしまして、和型石塔の場合は下台に納骨穴が刳られているのが普通なのですが、こちらの場合は上台に納骨穴があります。
手前に水鉢を置いて、普段は納骨穴が見えないようにしておくというのは同じです。
納骨の際には水鉢をどけて、この穴からお骨を入れていただくことになります。
こういった納骨穴を初めてご覧になる方は、このくらいの大きさの穴で骨壺が通るのか、と疑問が湧いてきたりするかもしれません。
実は関西では、骨壺のままお墓に納めるということは少なくて、骨壺からお骨を布袋に入れ替えて納骨する、というのが主流です。
逆にたとえば関東では、骨壺のままお納めするのが基本だと聞きます。
こんなところにも地域差が見られるのは実に面白いです。
台石の天端四方に置かれている白っぽいものは、免震パッドです。
お墓の地震対策です。
こうして石塔が組み上がっていきましたら、次に石塔の脇に置かれる霊標、さらに草の生えにくい土と玉砂利の施工など、墓所内の仕上げにかかっていきます。
上の写真は、草の生えにくい土の施工が完了したというところです。
写真の見た目ですと、何の変哲もない土のように見えますが、実はかなり堅く締まっていて、雑草が根を張るのを防ぎます。
100%雑草をシャットアウトするというわけにはいきませんが、お墓参りの際の草むしりの苦労は軽減されます。
オススメです。
この上に玉砂利を敷きますと、仕上げ完了ですね。
新しい洋型石碑が姿を現わしました。
きれいですし、和型石塔が多い中にこういうデザインのものがあると、やはり目を引きます。
美しい墓所に仕上がりました。
五条西山共同墓地での洋型墓石の建碑工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
お気軽にご連絡ください。
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今回ご紹介する工事は、洋型墓石の建立工事です。
奈良という地域は、お墓はまだまだ和型墓石が主流で、とりわけ寺墓地や地域の共同墓地といったところではそうなのですが、近年では少しずつ洋型墓石を建てさせていただく機会も増えてきております。
洋型、とひと口に言ってもさまざまな形があり、いわゆる日本式のお墓として馴染み深い和型ではない形の総称といったところがあります。
さらに凝った形をしてデザイン性が高いものは、「デザイン墓」という呼ばれ方をすることもあります。
そのあたり、曖昧な部分もあるのはたしかなのですが、他方で洋型墓石と言ったとき、多くの方が想像できるような基本のイメージというのも出来てきているように思います。
ともあれまずは現場をご案内しましょうか。
場所は弊社から車で5分、すぐ近くにある五条西山共同墓地。
唐招提寺にもほど近い、大きな共同墓地です。
弊社にとってはホームグラウンドと呼びたい墓地のひとつですね。
そして今回作業をする区画は次のようなところです。
中央の区画がそうですが、冬場とはいえ草が多く生えているのに加え、巻石が全体的に傾いているのも写真から見て取れるかと思います。
このままでも墓石を建てられないことはないのですが、併せて巻石の補修も行なった方がきれいになるのはもちろんです。
そこでこういった場合、墓石だけでなく巻石リフォーム工事の提案もさせていただきます。
今回も、やはりきれいに仕上がった方がよいとのことで、新規建墓と一緒に巻石の工事もご用命いただきました。
巻石の解体組み直し工事から行なっていくことになります。
さて、この区画にどのようなデザインの洋型墓石を建てるか、ということですが、最近は石材の卸売商社さんなんかが知恵を絞って、比較的シンプルなものから意匠を凝らしたものまで、本当にさまざまなデザインが提案されています。
自動車なんかでも今はボディとルーフで色分けされているものを多く見かけるように、墓石でも二種類の石を組み合わせたツートーンのものがあったりします。
それくらい、洋型墓石というのは実はホットな世界なわけで、形について言葉で説明するよりも、図面をご覧いただけば一目瞭然ということになるでしょう。
こちらの区画に、今回建てさせていただく洋型墓石を配置した図面が次のものです。
額縁加工のついた竿石が特徴的ですね。
花立、香炉、水鉢のいずれも前面にカーブ加工が施されていてお洒落です。
ちなみに和型石塔の場合、お線香を供えるために縦置きの線香立てが付くのが普通ですが、図面のようなタイプの墓石の場合、お線香を寝かせてお供えできる香置きが置かれます。
さて、ここからは実際の工事のご紹介に入っていきます。
現場に入って最初の仕事は巻石のリフォーム工事、既存の巻石を解体する作業から、ということになります。
上の写真のように、区画の外周を表示していた巻石を一旦解体し、区画を更地状態にします。
ここに基礎を施し、傾いていた巻石を真っ直ぐに据え直していくというのが巻石のリフォーム工事です。
段取りとしましては、まず延石が置かれるところに合わせて基礎杭を打ち込みます。
杭が入りますと、その上にクラッシャー(砕石)を敷いて転圧をかけ、さらに鉄筋をレール状に組みます。
その鉄筋を巻き込むようにセメントで延石を固定していけば、巻石の復元作業の完了ということになります。
実にきれいに巻石が復元されまして、まるで新規区画のようです。
いつものことながら、巻石の四隅と、写真では見えにくいですがくり階段の両サイド、計6か所の内側には、巻石同士が外れたりしにくくなるようステンレスの補強金具を取り付けてあります。
続いては、石塔の下にお骨を納められるように、納骨室を作ることになります。
これも掘り方、杭入れ、クラッシャー(砕石)にメッシュ筋ということで、手順は概ね巻石のリフォーム工事と同様です。
これまでご紹介してきた和型石塔の納骨室と少し雰囲気が違うぞ、と気付かれた方はさすがですね。
和型石塔ですと、基本的に間口方向よりも奥行方向が長いのに対して、洋型石塔というのは横長のものが主流で、奥行よりも間口が長くなります。
納骨室もそれに対応したバランスになるということですね。
この上に和型石塔で言えば下台に相当する、洋型墓石の台石を据え付けてまいります。
お墓の呼び方としまして、日本の墓石の伝統的な形、いわゆる和型の範疇に入らないものはすべて洋型と呼ばれると言っても過言でないくらいなのですが、その中でもおよそスタンダードな形式というものがありまして、一般的に洋型墓石は上の写真に見られるように間口方向が広い「横長」の形になるものが主流です。
他方、和形墓石の場合ですと、本体は間口奥行が同寸法の正方形が基本で、その手前に花立や水鉢が付きますので、全体的な平面プランとしては「縦長」になります。
さて、写真の台石の上に、さらにもう一段台石を重ねます。
和型石塔で言えば上台に当たる部分です。
大きな違いとしまして、和型石塔の場合は下台に納骨穴が刳られているのが普通なのですが、こちらの場合は上台に納骨穴があります。
手前に水鉢を置いて、普段は納骨穴が見えないようにしておくというのは同じです。
納骨の際には水鉢をどけて、この穴からお骨を入れていただくことになります。
こういった納骨穴を初めてご覧になる方は、このくらいの大きさの穴で骨壺が通るのか、と疑問が湧いてきたりするかもしれません。
実は関西では、骨壺のままお墓に納めるということは少なくて、骨壺からお骨を布袋に入れ替えて納骨する、というのが主流です。
逆にたとえば関東では、骨壺のままお納めするのが基本だと聞きます。
こんなところにも地域差が見られるのは実に面白いです。
台石の天端四方に置かれている白っぽいものは、免震パッドです。
お墓の地震対策です。
こうして石塔が組み上がっていきましたら、次に石塔の脇に置かれる霊標、さらに草の生えにくい土と玉砂利の施工など、墓所内の仕上げにかかっていきます。
上の写真は、草の生えにくい土の施工が完了したというところです。
写真の見た目ですと、何の変哲もない土のように見えますが、実はかなり堅く締まっていて、雑草が根を張るのを防ぎます。
100%雑草をシャットアウトするというわけにはいきませんが、お墓参りの際の草むしりの苦労は軽減されます。
オススメです。
この上に玉砂利を敷きますと、仕上げ完了ですね。
新しい洋型石碑が姿を現わしました。
きれいですし、和型石塔が多い中にこういうデザインのものがあると、やはり目を引きます。
美しい墓所に仕上がりました。
五条西山共同墓地での洋型墓石の建碑工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
お気軽にご連絡ください。