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2023-12-17
このところ夏場が暑過ぎるせいでしょうか、昨今はいわゆるお盆や秋のお彼岸の時期でもお墓を建てる方が比較的少なく、逆にこれまでの通例ですと仕事の少なめな晩秋~冬場が忙しくなってきているように感じます。
もちろん、時期を問わず仕事を頂けるのは、大変嬉しいことであります。
というわけで今回もまた、大きめの工事についてご報告してまいりたいと思います。
表題にありますように、新しい墓石と五輪塔を建てさせていただくのがメインの工事です。
新規建墓ですね、ありがたいことです。
しかしそれだけではなく、墓所のリフォーム工事を伴う内容盛り沢山な現場となっております。
こういったところはひとまず現場の写真からご覧いただくのがわかりやすいのが常でして、最初に写真を見ていただこうと思います。
一見してすぐわかるように、とても広い立派な墓所です。
ちなみに墓地は、東九条町にある来迎寺さんというお寺の境内墓地です。
弊社もずっとお世話になってきているお寺さんです。
さて今回の現場に戻りますと、既に石塔と五輪塔が一基ずつ立っており、隣には標木が二本立っています。
手前には石の物置台もあり、敷地面積も15㎡以上という大きな区画です。
で、こちらをどのようにリフォームし、新規石塔を建てるのかということですが、項目を箇条書きにしていくのがわかりやすいかと存じます。
・まず、既存の墓石と五輪塔は解体撤去します。
・二本の標木も撤去し、その下に埋まっているお骨は新しい墓石の下にお納めすることになります。
・新しい9寸角の墓石と8寸角の五輪塔を建立します。
・新しい霊標も設置します。
・お隣がご本家の墓所なのですが、そちらに倣ってお地蔵様も新たに据えます。
・新規の塔婆立を設置します。
・玉砂利は同じものを洗って再利用しますが、その下は新たに草の生えにくい土を施工します。
・これらのリフォームを行なうのに合わせて、既存の拝石は並び替え、物置台も場所を移動させて組み直します。
と、ざっくり言っても8項目にも及ぶ内容のリフォーム工事・新規建立工事となるわけです。
そこで早速工事のご報告に移っていきたいところですが、実作業にかかる前にクワ入れという儀式を行ないます。
これは区画の四隅と中央を少し彫り、塩や米をまいてお線香を上げるというもので、簡単な地鎮祭という風にイメージしてもらえばいいでしょうか。
古来、土公神と呼ばれる土の神様は、力のある神として恐れられていたそうで、そもそも土というものが神聖だったのかもしれませんね。
そこで少し彫ってお線香を上げ、これから工事をさせてもらいますがどうかよろしくお願いします、とご挨拶するのがクワ入れというわけで、こうしていよいよ工事に取り掛かれます。
まずは現場を作業しやすくするために、区画内に敷かれている砂利をすべて一旦取り出します。
この砂利はまた洗って再利用します。
続いては写真奥に見える標木と石塔類の解体撤去作業です。
標木はただ地面から抜くだけではありません。
標木が立っているということは、通常はその下にお骨が納められているということです。
土を掘ってそのお骨を取り出し、採骨します。
墓石の下にもお骨がありますので、そちらも採骨します。
当然ながらこれらのお骨は、新しく作るお墓の下にお祀りされることになるので、それまで現場で管理しておきます。
墓石・五輪塔を撤去したところは、上の写真のようになります。
納骨室はなく、お骨は直接土に埋められており、石塔はその上に「土据え」という仕方で据えられていました。
今回はこのような仕方ではなく、しっかりと基礎工事から納骨室を作り、その上に墓石・五輪塔を組むことになります。
というわけで、元の石を撤去した後は納骨室の準備です。
まず土を大きく掘り下げていきます。
床掘りという作業ですね。
床掘りが済めば、納骨室を支えるような位置に合わせて杭を打ち込みます。
さらにその上にクラッシャー(砕石)を敷き、メッシュ筋を施工しまして、その上に御影石の石棺をセメントで固定します。
こうして石塔の足元を支える納骨室が出来上がります。
ちなみに向かって右が五輪塔の分、左が和型墓石の分です。
一般に右手が上座にあたり、より古いご先祖様をお祀りする五輪塔が右手に来るという形で並ぶことが多いようです。
必ずしもこの限りではありませんが。
ただ、墓石の側面や霊標などに戒名を彫り入れる時でも、右から埋めていくことが多いです。
石塔本体に彫る場合は、正面向かって左側面よりも右側面を先に使うという場合が多いようです。
ただなにしろお墓というのは地域ごとに習慣、慣例も異なっており、いろいろなケースがあるというのは一応おことわりしておきます。
さて、納骨室が据わりましたら、次はいよいよ石塔本体を据え付けるという段階に入ります。
まずは納骨室の上に、新規石塔の下台を据え付けます。
下台の正面が四角く刳られているのは、納骨穴です。
完成した状態では水鉢の裏に隠れることになりますが、いざ納骨という際に水鉢をどかしますとこの納骨穴が見え、そこからお骨をお墓の下にお納めすることができるという仕組みです。
なお、これは関西を中心とした地域の納骨方式でして、他の地方ではまたそれぞれに特色あるお墓の形、納骨の仕方があります。
下台の天端にそれぞれ四つ乗っている白いものは、地震対策の免震パッドです。
このほどの能登半島地震で、おそらくお墓にも大きな被害が出ているのではないかと想像されますが、近年ではお墓の地震対策も標準的な施工となってきています。
上の写真のように、台石の上に乗せてさらに次の台石を乗せる、という風にするものです。
石塔に合わせまして、隣には新しい霊標も建立いたします。
霊標台から二本のステンレス棒が飛び出しているのは、弊社で転倒防止施工と呼んでいるものです。
霊標本体にも穴が開けてあり、このステンレス棒を通すようにして設置します。
ステンレス棒の下は地面まで貫通しており、こうすることで霊標が倒れるリスクを少しでも減らそうという工夫です。
この霊標が来るのは、石塔の向かって左側。
五輪塔と和型墓石に並ぶ形で、入口の方に正面を向けて据えられます。
石塔の向かって右手前側には、ステンレスの塔婆立て、さらにお地蔵様が置かれることになります。
こうして、石材類をセメントを使って据え付けるという工程がほぼ完了しますと、次はいよいよ仕上げの段階に入っていきます。
草の生えにくい土の施工です。
草の生えにくい土というのは雑草対策に使われるものとして、こちらの施工事例紹介でもすっかりお馴染みになっておりますね。
区画内に満遍なく敷き詰めて水で締めると堅くなり、雑草が根を下ろしにくくなるというものです。
これも新規でお墓を建てていただく場合など、標準的な施工オプションとなっております。
こうして草の生えにくい土を敷き、その上に洗った玉砂利を敷き直すと、今回の作業はすべて完了ということになります。
広い区画に新規墓石と五輪塔、霊標にお地蔵様が建立され、完全にリフォームされた墓所が姿を現わしました。
新しい石塔が夕方の日に照らされてきれいです。
全体的な配置のバランスもいいですね。
こういった仕事をさせていただくのは気持ちがいいことです。
来迎寺さんの境内墓地での新しい墓石・五輪塔の建立工事、お墓のリフォーム工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
また、水・虫の入らない特許構造のお墓「信頼棺®」は、奈良市内では弊社のみが取り扱っております。
ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。
右下の「詳細はこちら」よりお問い合わせフォームが開きますので、そちらも是非ご利用ください。
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このところ夏場が暑過ぎるせいでしょうか、昨今はいわゆるお盆や秋のお彼岸の時期でもお墓を建てる方が比較的少なく、逆にこれまでの通例ですと仕事の少なめな晩秋~冬場が忙しくなってきているように感じます。
もちろん、時期を問わず仕事を頂けるのは、大変嬉しいことであります。
というわけで今回もまた、大きめの工事についてご報告してまいりたいと思います。
表題にありますように、新しい墓石と五輪塔を建てさせていただくのがメインの工事です。
新規建墓ですね、ありがたいことです。
しかしそれだけではなく、墓所のリフォーム工事を伴う内容盛り沢山な現場となっております。
こういったところはひとまず現場の写真からご覧いただくのがわかりやすいのが常でして、最初に写真を見ていただこうと思います。
一見してすぐわかるように、とても広い立派な墓所です。
ちなみに墓地は、東九条町にある来迎寺さんというお寺の境内墓地です。
弊社もずっとお世話になってきているお寺さんです。
さて今回の現場に戻りますと、既に石塔と五輪塔が一基ずつ立っており、隣には標木が二本立っています。
手前には石の物置台もあり、敷地面積も15㎡以上という大きな区画です。
で、こちらをどのようにリフォームし、新規石塔を建てるのかということですが、項目を箇条書きにしていくのがわかりやすいかと存じます。
・まず、既存の墓石と五輪塔は解体撤去します。
・二本の標木も撤去し、その下に埋まっているお骨は新しい墓石の下にお納めすることになります。
・新しい9寸角の墓石と8寸角の五輪塔を建立します。
・新しい霊標も設置します。
・お隣がご本家の墓所なのですが、そちらに倣ってお地蔵様も新たに据えます。
・新規の塔婆立を設置します。
・玉砂利は同じものを洗って再利用しますが、その下は新たに草の生えにくい土を施工します。
・これらのリフォームを行なうのに合わせて、既存の拝石は並び替え、物置台も場所を移動させて組み直します。
と、ざっくり言っても8項目にも及ぶ内容のリフォーム工事・新規建立工事となるわけです。
そこで早速工事のご報告に移っていきたいところですが、実作業にかかる前にクワ入れという儀式を行ないます。
これは区画の四隅と中央を少し彫り、塩や米をまいてお線香を上げるというもので、簡単な地鎮祭という風にイメージしてもらえばいいでしょうか。
古来、土公神と呼ばれる土の神様は、力のある神として恐れられていたそうで、そもそも土というものが神聖だったのかもしれませんね。
そこで少し彫ってお線香を上げ、これから工事をさせてもらいますがどうかよろしくお願いします、とご挨拶するのがクワ入れというわけで、こうしていよいよ工事に取り掛かれます。
まずは現場を作業しやすくするために、区画内に敷かれている砂利をすべて一旦取り出します。
この砂利はまた洗って再利用します。
続いては写真奥に見える標木と石塔類の解体撤去作業です。
標木はただ地面から抜くだけではありません。
標木が立っているということは、通常はその下にお骨が納められているということです。
土を掘ってそのお骨を取り出し、採骨します。
墓石の下にもお骨がありますので、そちらも採骨します。
当然ながらこれらのお骨は、新しく作るお墓の下にお祀りされることになるので、それまで現場で管理しておきます。
墓石・五輪塔を撤去したところは、上の写真のようになります。
納骨室はなく、お骨は直接土に埋められており、石塔はその上に「土据え」という仕方で据えられていました。
今回はこのような仕方ではなく、しっかりと基礎工事から納骨室を作り、その上に墓石・五輪塔を組むことになります。
というわけで、元の石を撤去した後は納骨室の準備です。
まず土を大きく掘り下げていきます。
床掘りという作業ですね。
床掘りが済めば、納骨室を支えるような位置に合わせて杭を打ち込みます。
さらにその上にクラッシャー(砕石)を敷き、メッシュ筋を施工しまして、その上に御影石の石棺をセメントで固定します。
こうして石塔の足元を支える納骨室が出来上がります。
ちなみに向かって右が五輪塔の分、左が和型墓石の分です。
一般に右手が上座にあたり、より古いご先祖様をお祀りする五輪塔が右手に来るという形で並ぶことが多いようです。
必ずしもこの限りではありませんが。
ただ、墓石の側面や霊標などに戒名を彫り入れる時でも、右から埋めていくことが多いです。
石塔本体に彫る場合は、正面向かって左側面よりも右側面を先に使うという場合が多いようです。
ただなにしろお墓というのは地域ごとに習慣、慣例も異なっており、いろいろなケースがあるというのは一応おことわりしておきます。
さて、納骨室が据わりましたら、次はいよいよ石塔本体を据え付けるという段階に入ります。
まずは納骨室の上に、新規石塔の下台を据え付けます。
下台の正面が四角く刳られているのは、納骨穴です。
完成した状態では水鉢の裏に隠れることになりますが、いざ納骨という際に水鉢をどかしますとこの納骨穴が見え、そこからお骨をお墓の下にお納めすることができるという仕組みです。
なお、これは関西を中心とした地域の納骨方式でして、他の地方ではまたそれぞれに特色あるお墓の形、納骨の仕方があります。
下台の天端にそれぞれ四つ乗っている白いものは、地震対策の免震パッドです。
このほどの能登半島地震で、おそらくお墓にも大きな被害が出ているのではないかと想像されますが、近年ではお墓の地震対策も標準的な施工となってきています。
上の写真のように、台石の上に乗せてさらに次の台石を乗せる、という風にするものです。
石塔に合わせまして、隣には新しい霊標も建立いたします。
霊標台から二本のステンレス棒が飛び出しているのは、弊社で転倒防止施工と呼んでいるものです。
霊標本体にも穴が開けてあり、このステンレス棒を通すようにして設置します。
ステンレス棒の下は地面まで貫通しており、こうすることで霊標が倒れるリスクを少しでも減らそうという工夫です。
この霊標が来るのは、石塔の向かって左側。
五輪塔と和型墓石に並ぶ形で、入口の方に正面を向けて据えられます。
石塔の向かって右手前側には、ステンレスの塔婆立て、さらにお地蔵様が置かれることになります。
こうして、石材類をセメントを使って据え付けるという工程がほぼ完了しますと、次はいよいよ仕上げの段階に入っていきます。
草の生えにくい土の施工です。
草の生えにくい土というのは雑草対策に使われるものとして、こちらの施工事例紹介でもすっかりお馴染みになっておりますね。
区画内に満遍なく敷き詰めて水で締めると堅くなり、雑草が根を下ろしにくくなるというものです。
これも新規でお墓を建てていただく場合など、標準的な施工オプションとなっております。
こうして草の生えにくい土を敷き、その上に洗った玉砂利を敷き直すと、今回の作業はすべて完了ということになります。
広い区画に新規墓石と五輪塔、霊標にお地蔵様が建立され、完全にリフォームされた墓所が姿を現わしました。
新しい石塔が夕方の日に照らされてきれいです。
全体的な配置のバランスもいいですね。
こういった仕事をさせていただくのは気持ちがいいことです。
来迎寺さんの境内墓地での新しい墓石・五輪塔の建立工事、お墓のリフォーム工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
また、水・虫の入らない特許構造のお墓「信頼棺®」は、奈良市内では弊社のみが取り扱っております。
ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。
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