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2023-09-30
合祀墓、というものがあります。
いわゆる永代供養墓の一種と言ってよいかと思うのですが、永代供養墓にもいろいろな形態があり、そのひとつということになります。
永代供養墓というのは、そこに供養されている故人の縁者さんがお参りしたりお墓のお手入れをすることが途絶えても、その永代供養墓を構えている寺院や霊園が責任を持って管理を続け、文字通り永代に供養し続けるというものです。
つまりは無縁化の心配がない墓所ということで、しばらく前から注目を集め、今では主要なお墓スタイルのひとつと位置付けられるまでになっています。
その永代供養墓でも、お骨を個別に管理するものであったり、家族単位で入れるものであったり、見た目はほとんど一般的なお墓と変わらないものであったりと、さまざまに展開されています。
その中で「合祀」というのは、個別にお骨を埋蔵することなく、どなたの遺骨も区別なく一箇所に埋蔵される形式を指します。
お骨では区別されない分、どなたがそこにお祀りされているかについては、名簿で管理されたり、あるいは故人のお名前(戒名・法名)を刻んだ石製やステンレス製のプレートが設置されることも多いです。
そういった合祀式の永代供養墓について、寺院様や共同墓地の管理委員会様などからご相談をいただくことがこのところ増えておりまして、今回ご紹介するのもそのような事例のひとつです。
現場となるのは尼辻南町に位置する蓮性寺さんというお寺です。
以前より弊社がお世話になり、懇意にさせていただいているお寺さんです。
境内墓地に入る手前のスペースに合祀墓を建立させていただくことになりました。
合祀墓を作るとなると、まずは現場を確認した上で使用可能な寸法を取り、先方のご意向を確認しつつ弊社からデザインなどを提案し、細部を詰めていくという進め方になります。
ある意味、一般のお客様とともに普通のお墓を作っていくのと同様とも言えますね。
今回は納骨スペースの上に基壇のようなものを組み、その上にモニュメントとして観音様をお祀りし、横手に納骨されている方がわかる石のプレートを設置できるよう、プレート台を置くという形に決まりました。
そこでまずは掘り方からとなります。
このようにまず納骨スペースとなる部分、およびその周囲を囲む巻石の基礎となる部分について、地面を掘り下げます。
ちなみに奥に少し写っている塀の向こう側が境内墓地です。
さて、掘り方を行ないましたら、今度は足元を支える杭を打ち込みます。
納骨スペースを取り巻く巻石部分についてのものです。
杭を打ち込んだ内側には、板石で組んだ納骨室を設置します。
言葉で説明してもなかなかイメージがつかみにくいところがあるかと存じますが、上の写真をご覧いただくと、ここからどうなっていくかが直感的にもご理解いただけるのではないでしょうか。
納骨室の四方に巻石が据えられ、その上に基壇が置かれまして、さらにその上に観音様が立つ、ということになります。
では基壇を据えるというステップに入りましょう。
基壇というのは要するに箱形の台、という風にイメージしていただければ大丈夫です。
箱形の正面にはお骨を納められるように扉が付いており、開けられるようになっています。
箱の天板の上には、墓所のモニュメントとして観音様の像が置かれます。
そして基壇の向かって右側には、お骨を納められているのがどなたかわかるように、お名前を彫刻するプレートを置くことのできる銘版台が立ちます。
上の写真にある板石でできた納骨室を取り囲むように、巻石と言いますか、基壇の足元部分の石が組まれることになります。
そこで大事になってくるのがやはり基礎ですが、まずは杭を打ち込んだところに、土をしっかりとさせるためにクラッシャー(砕石)を敷きます。
そしてこれも巻石の基礎の際にするのと同様、レール状に編んだ鉄筋を置きます。
向かって右側は銘版台の分の基礎です。
この配置からも、完成イメージのようなものを思い浮かべていただけますでしょうか。
このように準備いたしましたら、現場で生コンクリートを練り、鉄筋の上から流し込んで高さを確認し、形を整えます。
単に流し込んだら鉄筋が下に沈んでしまいますので、コンクリの中央に鉄筋が入るように、鉄筋を随時持ち上げつつコンクリートを入れていくのがコツです。
こうしてしっかりした基礎ができました。
これが乾けば、いよいよ本体部分の石の施工に取り掛かるわけです。
まずは基礎コンクリの上に、基壇の下の部分を据えていきます。
納骨スペースの周囲に巻石を組む、といった感じになります。
ご覧の通りです。
内側には補強用の金具が取り付けられています。
四隅に四角い穴が開けられているのがおわかりになるでしょうか。
これは柱を立てるためのホゾです。
四方に石の柱を立てて、その間を渡すように壁となる部材を取り付け、いわば写真の巻石の上に石の箱を組みます。
正面は、納骨の際に開け閉めする扉になります。
上部には天板が置かれ、その上にモニュメントとして観音様がお祀りされます。
ではこの先をご覧いただきましょう。
写真上の部分が、観音開きの扉を内側から見たところになっています。
残りの三方は壁です。
柱がコの字型に刳られており、そこに組み込むように石の板が渡されています。
扉を開けると、すぐ納骨室があり、お骨を納められるようになっているわけですね。
まず地下に納骨スペースとなる部分の箱があり、さらにそれを取り囲むように地上部分により大きな箱が組まれている、といったイメージでしょうか。
そして天井に蓋をするようにして天板が据え付けられます。
出来上がりの様子をご覧ください。
観音様が合祀墓の象徴となり、左右に花立、その手前にローソク立て、中央に香炉が置かれています。
向かって右側にある屋根付きの板石は銘版台です。
この合祀墓に納められる故人の名前、あるいはご家族の名前を記した黒御影のプレートが並ぶことになります。
お寺さんとして管理していくことになる墓所ですので、無縁化の心配もないというのがやはりポイントでしょう。
蓮性寺さんでの合祀墓の建立工事、これにて完成です。
寺院様でも共同墓地等の管理委員会様でも、合祀墓や永代供養墓に関心がございましたら、是非一度ご相談くださいませ。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
また、奈良市内では弊社のみが施工できる特許仕様の水の入らないお墓「信頼棺®」も取り扱っております。
お気軽にご連絡ください。
右下の「詳細はこちら」よりお問い合わせフォームが開きますので、そちらも是非ご利用ください。
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合祀墓、というものがあります。
いわゆる永代供養墓の一種と言ってよいかと思うのですが、永代供養墓にもいろいろな形態があり、そのひとつということになります。
永代供養墓というのは、そこに供養されている故人の縁者さんがお参りしたりお墓のお手入れをすることが途絶えても、その永代供養墓を構えている寺院や霊園が責任を持って管理を続け、文字通り永代に供養し続けるというものです。
つまりは無縁化の心配がない墓所ということで、しばらく前から注目を集め、今では主要なお墓スタイルのひとつと位置付けられるまでになっています。
その永代供養墓でも、お骨を個別に管理するものであったり、家族単位で入れるものであったり、見た目はほとんど一般的なお墓と変わらないものであったりと、さまざまに展開されています。
その中で「合祀」というのは、個別にお骨を埋蔵することなく、どなたの遺骨も区別なく一箇所に埋蔵される形式を指します。
お骨では区別されない分、どなたがそこにお祀りされているかについては、名簿で管理されたり、あるいは故人のお名前(戒名・法名)を刻んだ石製やステンレス製のプレートが設置されることも多いです。
そういった合祀式の永代供養墓について、寺院様や共同墓地の管理委員会様などからご相談をいただくことがこのところ増えておりまして、今回ご紹介するのもそのような事例のひとつです。
現場となるのは尼辻南町に位置する蓮性寺さんというお寺です。
以前より弊社がお世話になり、懇意にさせていただいているお寺さんです。
境内墓地に入る手前のスペースに合祀墓を建立させていただくことになりました。
合祀墓を作るとなると、まずは現場を確認した上で使用可能な寸法を取り、先方のご意向を確認しつつ弊社からデザインなどを提案し、細部を詰めていくという進め方になります。
ある意味、一般のお客様とともに普通のお墓を作っていくのと同様とも言えますね。
今回は納骨スペースの上に基壇のようなものを組み、その上にモニュメントとして観音様をお祀りし、横手に納骨されている方がわかる石のプレートを設置できるよう、プレート台を置くという形に決まりました。
そこでまずは掘り方からとなります。
このようにまず納骨スペースとなる部分、およびその周囲を囲む巻石の基礎となる部分について、地面を掘り下げます。
ちなみに奥に少し写っている塀の向こう側が境内墓地です。
さて、掘り方を行ないましたら、今度は足元を支える杭を打ち込みます。
納骨スペースを取り巻く巻石部分についてのものです。
杭を打ち込んだ内側には、板石で組んだ納骨室を設置します。
言葉で説明してもなかなかイメージがつかみにくいところがあるかと存じますが、上の写真をご覧いただくと、ここからどうなっていくかが直感的にもご理解いただけるのではないでしょうか。
納骨室の四方に巻石が据えられ、その上に基壇が置かれまして、さらにその上に観音様が立つ、ということになります。
では基壇を据えるというステップに入りましょう。
基壇というのは要するに箱形の台、という風にイメージしていただければ大丈夫です。
箱形の正面にはお骨を納められるように扉が付いており、開けられるようになっています。
箱の天板の上には、墓所のモニュメントとして観音様の像が置かれます。
そして基壇の向かって右側には、お骨を納められているのがどなたかわかるように、お名前を彫刻するプレートを置くことのできる銘版台が立ちます。
上の写真にある板石でできた納骨室を取り囲むように、巻石と言いますか、基壇の足元部分の石が組まれることになります。
そこで大事になってくるのがやはり基礎ですが、まずは杭を打ち込んだところに、土をしっかりとさせるためにクラッシャー(砕石)を敷きます。
そしてこれも巻石の基礎の際にするのと同様、レール状に編んだ鉄筋を置きます。
向かって右側は銘版台の分の基礎です。
この配置からも、完成イメージのようなものを思い浮かべていただけますでしょうか。
このように準備いたしましたら、現場で生コンクリートを練り、鉄筋の上から流し込んで高さを確認し、形を整えます。
単に流し込んだら鉄筋が下に沈んでしまいますので、コンクリの中央に鉄筋が入るように、鉄筋を随時持ち上げつつコンクリートを入れていくのがコツです。
こうしてしっかりした基礎ができました。
これが乾けば、いよいよ本体部分の石の施工に取り掛かるわけです。
まずは基礎コンクリの上に、基壇の下の部分を据えていきます。
納骨スペースの周囲に巻石を組む、といった感じになります。
ご覧の通りです。
内側には補強用の金具が取り付けられています。
四隅に四角い穴が開けられているのがおわかりになるでしょうか。
これは柱を立てるためのホゾです。
四方に石の柱を立てて、その間を渡すように壁となる部材を取り付け、いわば写真の巻石の上に石の箱を組みます。
正面は、納骨の際に開け閉めする扉になります。
上部には天板が置かれ、その上にモニュメントとして観音様がお祀りされます。
ではこの先をご覧いただきましょう。
写真上の部分が、観音開きの扉を内側から見たところになっています。
残りの三方は壁です。
柱がコの字型に刳られており、そこに組み込むように石の板が渡されています。
扉を開けると、すぐ納骨室があり、お骨を納められるようになっているわけですね。
まず地下に納骨スペースとなる部分の箱があり、さらにそれを取り囲むように地上部分により大きな箱が組まれている、といったイメージでしょうか。
そして天井に蓋をするようにして天板が据え付けられます。
出来上がりの様子をご覧ください。
観音様が合祀墓の象徴となり、左右に花立、その手前にローソク立て、中央に香炉が置かれています。
向かって右側にある屋根付きの板石は銘版台です。
この合祀墓に納められる故人の名前、あるいはご家族の名前を記した黒御影のプレートが並ぶことになります。
お寺さんとして管理していくことになる墓所ですので、無縁化の心配もないというのがやはりポイントでしょう。
蓮性寺さんでの合祀墓の建立工事、これにて完成です。
寺院様でも共同墓地等の管理委員会様でも、合祀墓や永代供養墓に関心がございましたら、是非一度ご相談くださいませ。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
また、奈良市内では弊社のみが施工できる特許仕様の水の入らないお墓「信頼棺®」も取り扱っております。
お気軽にご連絡ください。
右下の「詳細はこちら」よりお問い合わせフォームが開きますので、そちらも是非ご利用ください。