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お墓・墓石など設置工事の実績紹介

池渕石材工業のお墓・墓石など設置工事の実績紹介

石塔の移設工事(お墓の引っ越し):南田原→奈良市営墓地(骨金堂)

2023-09-16

お墓のリフォームお墓の引っ越し墓じまい・撤去
墓石・お墓の池渕石材工業 実績画像

今回ご紹介するのは、ある墓地から別の墓地へと、お墓に立っている石塔を移設させるという作業です。

お墓の引っ越し、ということになりましょうか。

墓石を移動させるということになりますと、どこからどこへ、どのような石塔を移動させるのか、といったことが主な焦点となってきますが、まず移動先をご案内しておきますと、奈良市の市営墓地です。

奈良市営墓地のうち、かつて古い火葬場があった周辺に広がっている墓地を東山霊苑と呼びますが、今回はその東山霊苑から少し道を下ったすぐ近くにある、「骨金堂」と呼ばれている墓地での作業となります。

移転先となる墓所は次のようなところです。

 

 

もともと石塔と霊標が置かれているところです。

敷地の広い立派な墓所ですね。

ご覧のように傾斜地にあり、手前側が低くなっているため、石垣のように間知石(けんちいし)を組んで区画が高くなっている一方、裏手はブロック塀で仕切られています。

参道も坂になっており、墓石を移転するとなると、とりわけ搬入に苦労しそうかなと想像がつきます。

で、この墓所にどのような墓石を持ってくるかということですが、移転元の墓地は南田原町にあります。

弊社からは車で30~40分というところですかね。

そこから移動させる石塔がどのようなものかと言いますと、次の写真をご覧ください。

 

 

総高3メートルほどありそうな、年季の入った立派な宝篋印塔の他、古い石塔が5基並んでいます。

宝篋印塔は「ほうきょういんとう」と読みますが、古くから供養塔として用いられているもので、個人のお墓でこれほどのものが残っているのは結構レアなんじゃないでしょうか。

これを解体して移動させるわけですから、触れるのもちょっとおっかなびっくりというところがあります。

またこちらの墓地、非常な急坂を上らなければ入れない立地になってまして、解体作業を行なうにあたっても、カニクレーンのような重機を使うことができない場所なんですよね。

そこで三又の大型のものを使って仕事をすることになりますが、これだけの石塔をどうやって持って帰るか、まずそこから考える必要があります。

一目瞭然の年代物の石塔類ですので、作業そのものも丁寧に慎重に行なわねばならないことは言うまでもありません。

また、石塔の簡単なクリーニングも行ないますが、これも雑なことはできませんね。

 

ところで少し話を変えますが、石塔の引っ越しという場合、どのような手続きが必要になってくるか気になるという方も少なくないのではないでしょうか。

まず大事なこととして、墓じまいする墓地の管理者さんに対して、墓所の返還手続きを行ないます。

同時に、今回であれば移転先となるのが奈良の市営墓地になりますので、担当課に対して工事の手続きをします。

非常に重要なのがお骨の有無で、もし元の墓所にお骨が納められていれば、それを別の墓地へ移すことは「改葬」となりますので、「改葬許可証」という書類の発行を受ける必要があります。

ちなみにこちらの墓所のケースですと、非常に古いお墓でしてお骨は納められていないということでしたので、お骨の移動を伴わない石塔のみの移設となり、改葬許可証は不要です。

もし今後墓じまい等をご検討というお客様で、段取りがわからないといったことありましたら、まずはご相談くださいませ。

 

では実作業です。

これらの石塔を順々に解体、近くに停めたトラックへと運び込んでいきます。

なんとか墓地のそばまでトラックを入れることができたのは幸いでした。

解体にカニクレーンなどの重機を使うまではできませんでしたが、搬出はかなり楽になりましたので。

 

 

このような感じで一基ずつ作業を進めていきます。

写真のボードには「採土」と書かれています。

文字通り、現場の土をいただいているわけです。

お骨がないお墓の場合は、そのお墓を移動させた印として、元の墓所の土をもらって持っていき、移転先に埋めるということをします。

お墓の魂であるお骨の代わりという風に言えますかね。

ちなみに名目上のお骨の代わりとはいえ、土を移動させるにあたってはもちろん「改葬」には当たりません。 

 

こうして撤去工事を行ないますと、石塔を解体した跡がどうしても荒れた感じになります。

それをそのままにしておかず、きれいに整地まで行なって解体作業の完了となります。

 

 

 立つ鳥跡を濁さず、ということですね。

次はこの解体した石塔を市営墓地に持っていって再建工事となります。

解体し部材は一旦弊社に持って帰った段階で、簡単なクリーニングも施しています。

それを骨金堂に運び込み、まずは台石から据え付けていきます。

 

 

写真にあるのは、宝篋印塔の台石です。

台石は二個組でしたので、写っているのはその半分ですね。

すぐ手前に置かれている白い袋には、元の墓地から採取してきた土が入っています。

今回はお骨がありませんでしたので、いわばその代わりとして土を頂戴してきたわけです。

これを宝篋印塔の下に埋めてから、台石を完全に据え付けます。

他の5基の古墓についても、事前にお施主さんにお見せして確認していただいたレイアウトに従って、台石を設置していきます。

元が広い敷地に石塔がひとつ、霊標がひとつで、スペース的な余裕はかなりあったのですが、さすがに大きな宝篋印塔を含めて石塔を6つも移転させるといっぱいになりますね。

 

 

この写真ですと、右側に映っている既存の石塔を挟んで、向かって右側に宝篋印塔、左側に5基の古墓が来ます。

こちらの区画については、カニクレーンを横付けできる場所で助かりました。

小さめの石塔ならともかく、3メートルの宝篋印塔をすべて手作業で再建となると相当に大変ですからね。

ともあれ、いずれも年季の入った石塔ですので、何よりまず丁寧に扱い、復元を進めていきます。

そして敷地内には、お馴染みの草の生えにくい土を施工します。

水で締めると堅くなり、雑草が生えにくくなるというものです。

お墓参りの際の手間が大きく省けます。

なお、今回は玉砂利については新規のものではなく、元から敷かれていたものを洗って再利用します。

 

 

写真は草の生えにくい土の施工が完了したところです。

遠目には普通の土と変わりなく見えると思います。

しかし触っていただくとかなり堅いのがわかります。

霊標の設置位置の移動も含めた石塔類の復元作業は済んでいますので、最後に玉砂利を敷き直せばすべての仕事が完了となります。

 

 

いやあ、壮観ですね。

宝篋印塔はもちろんのこと、古い石塔がこれだけ並ぶと気圧されるような印象があります。

目を奪われるような墓所になりました。

南田原町の墓地から奈良市営の骨金堂への石塔移設工事、これにて完成です。

 

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お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。

またこのほど、奈良市内では弊社のみが施工できる特許仕様の水の入らないお墓「信頼棺®」の取り扱いも開始いたしました。

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