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2023-09-18
今回ご紹介するのは、お墓のリフォーム工事です。
現場となる墓地は、奈良市のお隣である生駒市、俵口町にある墓地です。
生駒山がよく知られている通り、生駒の墓地は山間にあるところが多いのですが、こちらもやはりかなりな急坂を上った先にある墓地です。
長く弊社に勤めている職人でも初めて入る墓地だとのことで、新しい場所で仕事をさせていただくのはありがたいことですね。
さて、リフォーム工事にもいろいろな種類があるというのは、常々申し上げている通りです。
今回はやるべきことが盛り沢山な現場ですので、まずは墓所の写真をご覧いただいた上でご説明するのがわかりやすいかと存じます。
作業を行なう墓所は次のような区画です。
区画の前後で段差があるひな壇のような作りになっていまして、前の段には霊標付きの墓石が大小二基、標木というか板塔婆を立てたものが二本、後ろの段には古い墓石が計七基ほど立っています。
由緒、歴史といったものを感じさせる立派な墓所ですね。
で、こちらのお墓をどのようにリフォームするかということなのですが、まず前の段、向かって右側の小さい方の石塔および霊標につきましては、完全に解体撤去します。
後ろの古墓については、元の状態ではいずれも台石があるのですが、すべて解体して台石は撤去し、竿石だけを残して祀り直します。
竿石を並べ直した手前には、お花やお線香のお供えがしやすいよう、新規で切り出し花立を設置します。
「切り出し花立」というのは、花立や線香立て、さらに水を入れる水皿部分などをすべて一個ものの石で作った一体型の花立のことです。
地域によっては「切り出し水鉢」とも呼ぶようです。
話を元に戻しますと、前の段の大きい方の墓石および霊標につきましては、解体して組み直します。
なお、二つのお墓の間に立っている塔婆の下には、お骨が埋蔵されているとのことですので、これは掘り出してリフォームした石塔の納骨室にお祀りします。
さらに前の段、後ろの段ともに草の生えにくい土を施工し、玉砂利を敷きます。
また、巻石の手前部分は、二本の延石がズレてしまっているので、これも調整してきれいに据え直します。
組み直す石塔の花立が古く使いにくい状態になっているので、こちらは花立の石に穴を開け直し、新しいステンレスの花筒を入れられるようにリフォームします。
そして霊標にはお二人の戒名を新たに彫り入れます。
といった具合にやるべきことの多い現場ではあるのですが、我々にとっては新しい墓地ということもあり、楽しみでもあります。
では作業に入ってまいりましょう。
とにかく扱う墓石の数が多く、また工事の最初は解体・撤去・搬出といった作業がメインです。
現場から少し離れた駐車場に停めたトラックまで、撤去した台石などを運んではまた戻って次の石を積んで、という小運搬作業に手を取られる現場ですね。
キャタピラ式の運搬車は便利ですが、決して足が速いわけではありませんし、トラックに石を積み替えるにも、クレーンの作業が必要です。
トラックを横付けできるような撤去作業だと助かるのですが、なかなかそれほど好条件の現場というのはないですね。
愚痴っていても仕方ありませんので、どんどん解体と搬出を進めていきます。
写真の見た目の印象以上に広い区画でして、後で草の生えにくい土を施工するためにも、元の土をいくらか削っておくという準備も必要になってきますが、そうして出た土だけでも結構な量になりました。
写真は上の段の石塔をだいたい解体し終えたところです。
ご覧のように、コンクリなどは使われておらず、土の上に台石を直接置いただけの土据えという方式で建てられていました。
石を撤去した跡がくっきりとわかります。
中央に置かれている白い袋は、晒木綿の布袋です。
通常はお骨を入れるのに使いますが、ここではお墓を撤去した後の土を採取しています。
古墓の下にはお骨が納められておりませんでしたので、その代わりというか、お墓が立っていた場所の印として土を頂戴したというわけです。
この土は下の段のお墓を組み直す際に、そちらの納骨室に安置します。
まず上の段について、削土まで終わったところの写真です。
ここに解体した古墓の竿石だけを並べ直し、手前に新しい切り出し花立を置き、敷地内は草の生えにくい土を施工して玉砂利仕上げにします。
続きまして下の段の工事をご紹介していきましょう。
前には向かって右と左にそれぞれ霊標を伴った石塔が立っていますが、このうち右側のものは竿石まで含めて完全に撤去します。
向かって左の石塔と霊標が残す分ということになります。
そちらについても、まずは解体した上で新しい納骨室を入れ、組み直しを行ないます。
それから、残す石塔を挟む形で二本の板塔婆が立っています。
このうち、右側の板塔婆の下には骨壺が直接埋められているとのことですので、それを掘り出してお骨を確認する必要があります。
あるはず、とお聞きしていたお骨がもしないということになれば大変ですしね。
塔婆を撤去して土を掘ったところ、無事に壺は見つかりました。
ひとまず石塔を残して墓所内をすべて撤去したところが上の写真です。
こちらの石塔も引き続いて解体し、組み直すことになりますが、さらに仕上げとして草の生えにくい土も施工する予定ですので、そのために区画内の土もある程度削土しておきます。
結構な量の土が出ました。
ちなみに写真手前に映っているのは業務用の扇風機ですね。
工事を行なったのは八月でしたが、この時期の猛暑は本当に危険なレベルでしたね。
さて、残った石塔を解体していきます。
竿石から台石と順番に取り外していきます。
石塔の下には納骨室があり、お骨が納められておりましたので、そちらは袋に採骨しまして、工事が進むまでは現場で管理しておきます。
古い納骨室は解体して処分します。
納骨室の部材を抜いた後が上の写真の状態です。
こちらに新たな納骨室を組んで、採骨したお骨、さらに板塔婆の下に埋まっていたお骨と、撤去した石塔の下から採取した土とを安置することになります。
納骨室というのはその名の通り、石塔の下にあって、故人のご遺骨をお納めするスペースのことです。
石塔の基礎を兼ねる部分でもあり、非常に重要なところですね。
作業の段取りはいつも通りなのですが、あらためてご紹介しておくと、まず納骨室を入れる場所の土を掘り下げます。
それから杭を打ち込みまして、その上にクラッシャー(砕石)を敷き、さらにメッシュ筋を置きます。
そしてその上に、今回は大谷石の納骨室をセメントで固定します。
二枚目の写真で奥に見えるのが納骨室です。
お骨を安置するので、底にはきれいな砂が敷かれています。
現場のボードには「巻石解体」と記されていますね。
墓所の手前を仕切る巻石が、二本の延石の継ぎ目の部分でズレていたので、解体してそれも補修します。
ズレを抜くように据え直した後、裏側からステンレスの金具で補強しておきます。
納骨室が据わり、このように周辺部分の工事も済みますと、作業はいよいよ佳境に向かっていきます。
メインの石塔を据え直し、下の段についても上の段についても、草の生えにくい土を施工していきます。
酷暑の夏もさすがに過ぎまして、そろそろ涼しく虫の音なども聞こえる季節になってきており、お墓でも雑草は夏場ほど繁茂しなくなっていくかとは思いますが、季節を問わずお墓の草むしりというのはやはり手がかかるものでしょう。
そんな負担を多少なりと軽減してくれるのが、お墓の雑草対策施工でして、草の生えにくい土というものを施しておきますと、100%とは言わぬまでも、定期的にお墓参りに行っていただけるなら、その都度の草取り手間はかなり減ります。
お墓の雑草に困っているという方は、是非ご検討ください。
上の写真のように草の生えにくい土を満遍なく敷き詰めまして、たっぷりの水で締めます。
乾くと堅くなって、雑草が根を下ろしにくくなるという仕組みです。
水が引くのを待って最後に玉砂利を敷けば、作業完了ですね。
あ、古墓の前に置かれた切り出し花立にステンレスの花筒を入れたりするのももちろんです。
このように完成しました。
向かって右側、撤去した石塔と霊標が立っていたところは、本来は施主さんの墓所の敷地ではなく、お借りしていた部分だったとのことで、このような仕上がりになっております。
しかし上下の段ともすっきりとしてお参りしやすいお墓になったかと思います。
生駒市俵口町でのお墓のリフォーム工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
またこのほど、奈良市内では弊社のみが施工できる特許仕様の水の入らないお墓「信頼棺®」の取り扱いも開始いたしました。
お気軽にご連絡ください。
右下の「詳細はこちら」よりお問い合わせフォームが開きますので、そちらも是非ご利用ください。
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今回ご紹介するのは、お墓のリフォーム工事です。
現場となる墓地は、奈良市のお隣である生駒市、俵口町にある墓地です。
生駒山がよく知られている通り、生駒の墓地は山間にあるところが多いのですが、こちらもやはりかなりな急坂を上った先にある墓地です。
長く弊社に勤めている職人でも初めて入る墓地だとのことで、新しい場所で仕事をさせていただくのはありがたいことですね。
さて、リフォーム工事にもいろいろな種類があるというのは、常々申し上げている通りです。
今回はやるべきことが盛り沢山な現場ですので、まずは墓所の写真をご覧いただいた上でご説明するのがわかりやすいかと存じます。
作業を行なう墓所は次のような区画です。
区画の前後で段差があるひな壇のような作りになっていまして、前の段には霊標付きの墓石が大小二基、標木というか板塔婆を立てたものが二本、後ろの段には古い墓石が計七基ほど立っています。
由緒、歴史といったものを感じさせる立派な墓所ですね。
で、こちらのお墓をどのようにリフォームするかということなのですが、まず前の段、向かって右側の小さい方の石塔および霊標につきましては、完全に解体撤去します。
後ろの古墓については、元の状態ではいずれも台石があるのですが、すべて解体して台石は撤去し、竿石だけを残して祀り直します。
竿石を並べ直した手前には、お花やお線香のお供えがしやすいよう、新規で切り出し花立を設置します。
「切り出し花立」というのは、花立や線香立て、さらに水を入れる水皿部分などをすべて一個ものの石で作った一体型の花立のことです。
地域によっては「切り出し水鉢」とも呼ぶようです。
話を元に戻しますと、前の段の大きい方の墓石および霊標につきましては、解体して組み直します。
なお、二つのお墓の間に立っている塔婆の下には、お骨が埋蔵されているとのことですので、これは掘り出してリフォームした石塔の納骨室にお祀りします。
さらに前の段、後ろの段ともに草の生えにくい土を施工し、玉砂利を敷きます。
また、巻石の手前部分は、二本の延石がズレてしまっているので、これも調整してきれいに据え直します。
組み直す石塔の花立が古く使いにくい状態になっているので、こちらは花立の石に穴を開け直し、新しいステンレスの花筒を入れられるようにリフォームします。
そして霊標にはお二人の戒名を新たに彫り入れます。
といった具合にやるべきことの多い現場ではあるのですが、我々にとっては新しい墓地ということもあり、楽しみでもあります。
では作業に入ってまいりましょう。
とにかく扱う墓石の数が多く、また工事の最初は解体・撤去・搬出といった作業がメインです。
現場から少し離れた駐車場に停めたトラックまで、撤去した台石などを運んではまた戻って次の石を積んで、という小運搬作業に手を取られる現場ですね。
キャタピラ式の運搬車は便利ですが、決して足が速いわけではありませんし、トラックに石を積み替えるにも、クレーンの作業が必要です。
トラックを横付けできるような撤去作業だと助かるのですが、なかなかそれほど好条件の現場というのはないですね。
愚痴っていても仕方ありませんので、どんどん解体と搬出を進めていきます。
写真の見た目の印象以上に広い区画でして、後で草の生えにくい土を施工するためにも、元の土をいくらか削っておくという準備も必要になってきますが、そうして出た土だけでも結構な量になりました。
写真は上の段の石塔をだいたい解体し終えたところです。
ご覧のように、コンクリなどは使われておらず、土の上に台石を直接置いただけの土据えという方式で建てられていました。
石を撤去した跡がくっきりとわかります。
中央に置かれている白い袋は、晒木綿の布袋です。
通常はお骨を入れるのに使いますが、ここではお墓を撤去した後の土を採取しています。
古墓の下にはお骨が納められておりませんでしたので、その代わりというか、お墓が立っていた場所の印として土を頂戴したというわけです。
この土は下の段のお墓を組み直す際に、そちらの納骨室に安置します。
まず上の段について、削土まで終わったところの写真です。
ここに解体した古墓の竿石だけを並べ直し、手前に新しい切り出し花立を置き、敷地内は草の生えにくい土を施工して玉砂利仕上げにします。
続きまして下の段の工事をご紹介していきましょう。
前には向かって右と左にそれぞれ霊標を伴った石塔が立っていますが、このうち右側のものは竿石まで含めて完全に撤去します。
向かって左の石塔と霊標が残す分ということになります。
そちらについても、まずは解体した上で新しい納骨室を入れ、組み直しを行ないます。
それから、残す石塔を挟む形で二本の板塔婆が立っています。
このうち、右側の板塔婆の下には骨壺が直接埋められているとのことですので、それを掘り出してお骨を確認する必要があります。
あるはず、とお聞きしていたお骨がもしないということになれば大変ですしね。
塔婆を撤去して土を掘ったところ、無事に壺は見つかりました。
ひとまず石塔を残して墓所内をすべて撤去したところが上の写真です。
こちらの石塔も引き続いて解体し、組み直すことになりますが、さらに仕上げとして草の生えにくい土も施工する予定ですので、そのために区画内の土もある程度削土しておきます。
結構な量の土が出ました。
ちなみに写真手前に映っているのは業務用の扇風機ですね。
工事を行なったのは八月でしたが、この時期の猛暑は本当に危険なレベルでしたね。
さて、残った石塔を解体していきます。
竿石から台石と順番に取り外していきます。
石塔の下には納骨室があり、お骨が納められておりましたので、そちらは袋に採骨しまして、工事が進むまでは現場で管理しておきます。
古い納骨室は解体して処分します。
納骨室の部材を抜いた後が上の写真の状態です。
こちらに新たな納骨室を組んで、採骨したお骨、さらに板塔婆の下に埋まっていたお骨と、撤去した石塔の下から採取した土とを安置することになります。
納骨室というのはその名の通り、石塔の下にあって、故人のご遺骨をお納めするスペースのことです。
石塔の基礎を兼ねる部分でもあり、非常に重要なところですね。
作業の段取りはいつも通りなのですが、あらためてご紹介しておくと、まず納骨室を入れる場所の土を掘り下げます。
それから杭を打ち込みまして、その上にクラッシャー(砕石)を敷き、さらにメッシュ筋を置きます。
そしてその上に、今回は大谷石の納骨室をセメントで固定します。
二枚目の写真で奥に見えるのが納骨室です。
お骨を安置するので、底にはきれいな砂が敷かれています。
現場のボードには「巻石解体」と記されていますね。
墓所の手前を仕切る巻石が、二本の延石の継ぎ目の部分でズレていたので、解体してそれも補修します。
ズレを抜くように据え直した後、裏側からステンレスの金具で補強しておきます。
納骨室が据わり、このように周辺部分の工事も済みますと、作業はいよいよ佳境に向かっていきます。
メインの石塔を据え直し、下の段についても上の段についても、草の生えにくい土を施工していきます。
酷暑の夏もさすがに過ぎまして、そろそろ涼しく虫の音なども聞こえる季節になってきており、お墓でも雑草は夏場ほど繁茂しなくなっていくかとは思いますが、季節を問わずお墓の草むしりというのはやはり手がかかるものでしょう。
そんな負担を多少なりと軽減してくれるのが、お墓の雑草対策施工でして、草の生えにくい土というものを施しておきますと、100%とは言わぬまでも、定期的にお墓参りに行っていただけるなら、その都度の草取り手間はかなり減ります。
お墓の雑草に困っているという方は、是非ご検討ください。
上の写真のように草の生えにくい土を満遍なく敷き詰めまして、たっぷりの水で締めます。
乾くと堅くなって、雑草が根を下ろしにくくなるという仕組みです。
水が引くのを待って最後に玉砂利を敷けば、作業完了ですね。
あ、古墓の前に置かれた切り出し花立にステンレスの花筒を入れたりするのももちろんです。
このように完成しました。
向かって右側、撤去した石塔と霊標が立っていたところは、本来は施主さんの墓所の敷地ではなく、お借りしていた部分だったとのことで、このような仕上がりになっております。
しかし上下の段ともすっきりとしてお参りしやすいお墓になったかと思います。
生駒市俵口町でのお墓のリフォーム工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
またこのほど、奈良市内では弊社のみが施工できる特許仕様の水の入らないお墓「信頼棺®」の取り扱いも開始いたしました。
お気軽にご連絡ください。
右下の「詳細はこちら」よりお問い合わせフォームが開きますので、そちらも是非ご利用ください。