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2023-03-25
今回からご紹介していく施工事例は、かなり内容盛りだくさんの濃い工事内容のものです。
ひと言にまとめると新規建墓を伴う墓所のリフォーム工事、となるわけで、実にありがたいことです。
細かい内容についてもご説明するとしまして、まずは現場となる墓地です。
北葛城郡王寺町に位置する王寺霊園という大きな霊園です。
弊社からは車で40分くらいというところでしょうか。
では早速現場をご案内した上で、今回の作業区画の写真をご覧いただきつつ、工事内容をご説明していきたいと思います。
土仕上げのかなり広い墓所区画内に、夫婦墓が二基、五輪塔、さらに小型の五輪塔も立っているという立派な墓所です。
こちらの墓所につきまして、撤去や新規建墓などを行なって、大幅なリフォームを加えることになります。
普通の文章のご説明してもかえって煩雑な印象になるかと思いますので、箇条書きで工事内容を挙げていきましょう。
・左の夫婦墓二基を解体撤去します。
・右の五輪塔二基を解体、組み直して傾き直しを行ないます。
・撤去して空いたスペースに、新しい8寸角の墓石を建立します。
・新規墓石の隣には新しい霊標も建てます。
・すべての石塔から花立を撤去します。
・撤去した花立のうち一対は、墓所の手前側、くり階段の左右に設置します。
・五輪塔から撤去した花立一対は、御所市にある別のお寺の墓地に移設します。
・墓石のレイアウトが変わるのに伴って、拝石も据え直します。
・墓所の土を草の生えにくい土で仕上げます。
と主なものを挙げただけでも10項目近い数になります。
これはなかなかボリュームのある工事だな、というわけです。
しかも今回は、トラックを停めておける場所から現場までの距離が結構長く、運搬が仕事のかなりの部分を占めることになります。
霊園のメインの道路に車を置いて、そこからこのように距離のある階段をえっちらおっちら、キャタピラ式運搬車に荷物を積んで往復します。
現場区画はなかなか広く、石塔の撤去と新規墓石・霊標の設置工事があるにしても、8寸くらいの大きさですと建立作業そのものはさほど苦労しないと思うのですが。
安全第一ですし、運搬車もあまり速度を出せるというものではありませんしね。
入る機会の少ない墓地、馴染みのない霊園というのは、それだけで特有の緊張感みたいなものもありますが、他方、新しい現場で仕事をするのは大きな楽しみでもあります。
ともあれ、信頼して仕事を任せてくださったお施主さんの喜ぶ顔が見られるように、というのが一番であります。
では工事に入っていきましょうか。
まずは解体作業に着手します。
夫婦墓二基のほか、拝石も並べ替えるので一旦めくります。
五輪塔のリフォームもあるので、結局は墓所内に立っているものすべてをまずは解体するということになりますね。
ご覧のように、ひとまず五輪塔を残して夫婦墓を解体しました。
これは撤去する分ですので、解体した後は現場から搬出して弊社に持ち帰ります。
お墓の下にはお骨が地面に直接埋められていたので、土を掘って採骨も行ないます。
採骨されたお骨は晒木綿の袋に入れ、新しいお墓が立った際に、そちらの納骨室にお納めします。
続きまして、五輪塔も解体します。
五輪塔の下からは土を取ります。
ご遺骨というのはお墓の魂にあたるものですが、お骨が納められていない石塔を解体・移動させる際は、代わりに下の土を取って建て直す場所の下に埋めることが多いです。
お墓を移動させた印のようなものですね。
天然素材の木綿ですので、地面の中でやがて分解され、土と土が混じることになります。
さて、続きましてはメインとなる石塔の基礎工事です。
今回、新規に納骨室を設けてその上に墓石を建てるので、まずは基礎をしっかりしておかねばなりません。
手順としてはまず、床掘りといって納骨室のサイズに合わせた穴を掘ります。
次いで基礎下を支える杭を並べて打ち込みます。
その上にクラッシャー(砕石)を敷いて土を落ち着かせるように突き固め、メッシュ筋を置いて、御影石の部材をセメントで据えると納骨室の出来上がりです。
きれいな白御影石の石棺です。
この中に先ほど採骨についてご紹介したご遺骨が安置されることになります。
向かって左、=の記号を縦にしたような形で埋められているのは何かと申しますと、石塔の脇に復元される五輪塔の基礎です。
大谷石を入れて足元を支えるようにしています。
こちらの=の間には、やはり採取した土を埋めます。
こうしてこの上に新規石塔、元の五輪塔などを据え付けていくことになります。
まずは御影石の納骨室の上に新しい石塔を据えます。
写真は石塔の一番下の台、下台を据えたところです。
天端の四方に白いものが置かれているのは、地震対策の免震パッドです。
日本は自然災害の多い国です。
手の施しようがない災害に見舞われるという可能性だってもちろんあるのですが、可能な対策は施しておくに越したことはないと思います。
下台の上に上台を据えまして、その上台と竿石の間にも同様に免震パッドが入れられます。
次の写真は花立の移設です。
撤去した夫婦墓の付属品だった花立のうち、きれいなものを選んで墓所入口のくり階段脇に移動させました。
五輪塔からも花立は撤去し、新規石塔にも花立を付けないというスタイルですので、この入口の花立一対が墓所全体の総花立といった格好になります。
さて、こちらの墓所は元から土仕上げの状態でした。
土仕上げというのは、玉砂利などを敷かず、区画の表面が土のままで仕上がっている状態ということです。
土仕上げが施された墓所で最も気を付けるべきはやはり雑草です。
いや、雑草に気を付けねばならないのは土仕上げでも玉砂利仕上げでも同じといえば同じなのですが、土ですと砂利以上に、雑草はどこにでも根を下ろせる状態ということですからね。
そこで今回は、固まらないタイプの草の生えにくい土を使います。
弊社が雑草対策工事としてよく行なうのは、固まるタイプの草の生えにくい土を施工した上に玉砂利を敷くというものですが、今回は玉砂利なしなので、表面が固まってしまうと仕上げとしては相応しくありません。
そこで写真にあるような、固まらないタイプの草の生えにくい土を敷いて、きれいに均して仕上げとするわけです。
見た目は普通の土と変わりません。
整地を行なって作業完了です。
すっきりと美しい墓所に仕上がりました。
新しい石塔と霊標がきれいですね。
墓所入口に置かれた花立も、お花のお供えがしやすそうです。
王子霊園での新規建墓工事および墓所のリフォーム工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
お気軽にお問い合わせください。
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今回からご紹介していく施工事例は、かなり内容盛りだくさんの濃い工事内容のものです。
ひと言にまとめると新規建墓を伴う墓所のリフォーム工事、となるわけで、実にありがたいことです。
細かい内容についてもご説明するとしまして、まずは現場となる墓地です。
北葛城郡王寺町に位置する王寺霊園という大きな霊園です。
弊社からは車で40分くらいというところでしょうか。
では早速現場をご案内した上で、今回の作業区画の写真をご覧いただきつつ、工事内容をご説明していきたいと思います。
土仕上げのかなり広い墓所区画内に、夫婦墓が二基、五輪塔、さらに小型の五輪塔も立っているという立派な墓所です。
こちらの墓所につきまして、撤去や新規建墓などを行なって、大幅なリフォームを加えることになります。
普通の文章のご説明してもかえって煩雑な印象になるかと思いますので、箇条書きで工事内容を挙げていきましょう。
・左の夫婦墓二基を解体撤去します。
・右の五輪塔二基を解体、組み直して傾き直しを行ないます。
・撤去して空いたスペースに、新しい8寸角の墓石を建立します。
・新規墓石の隣には新しい霊標も建てます。
・すべての石塔から花立を撤去します。
・撤去した花立のうち一対は、墓所の手前側、くり階段の左右に設置します。
・五輪塔から撤去した花立一対は、御所市にある別のお寺の墓地に移設します。
・墓石のレイアウトが変わるのに伴って、拝石も据え直します。
・墓所の土を草の生えにくい土で仕上げます。
と主なものを挙げただけでも10項目近い数になります。
これはなかなかボリュームのある工事だな、というわけです。
しかも今回は、トラックを停めておける場所から現場までの距離が結構長く、運搬が仕事のかなりの部分を占めることになります。
霊園のメインの道路に車を置いて、そこからこのように距離のある階段をえっちらおっちら、キャタピラ式運搬車に荷物を積んで往復します。
現場区画はなかなか広く、石塔の撤去と新規墓石・霊標の設置工事があるにしても、8寸くらいの大きさですと建立作業そのものはさほど苦労しないと思うのですが。
安全第一ですし、運搬車もあまり速度を出せるというものではありませんしね。
入る機会の少ない墓地、馴染みのない霊園というのは、それだけで特有の緊張感みたいなものもありますが、他方、新しい現場で仕事をするのは大きな楽しみでもあります。
ともあれ、信頼して仕事を任せてくださったお施主さんの喜ぶ顔が見られるように、というのが一番であります。
では工事に入っていきましょうか。
まずは解体作業に着手します。
夫婦墓二基のほか、拝石も並べ替えるので一旦めくります。
五輪塔のリフォームもあるので、結局は墓所内に立っているものすべてをまずは解体するということになりますね。
ご覧のように、ひとまず五輪塔を残して夫婦墓を解体しました。
これは撤去する分ですので、解体した後は現場から搬出して弊社に持ち帰ります。
お墓の下にはお骨が地面に直接埋められていたので、土を掘って採骨も行ないます。
採骨されたお骨は晒木綿の袋に入れ、新しいお墓が立った際に、そちらの納骨室にお納めします。
続きまして、五輪塔も解体します。
五輪塔の下からは土を取ります。
ご遺骨というのはお墓の魂にあたるものですが、お骨が納められていない石塔を解体・移動させる際は、代わりに下の土を取って建て直す場所の下に埋めることが多いです。
お墓を移動させた印のようなものですね。
天然素材の木綿ですので、地面の中でやがて分解され、土と土が混じることになります。
さて、続きましてはメインとなる石塔の基礎工事です。
今回、新規に納骨室を設けてその上に墓石を建てるので、まずは基礎をしっかりしておかねばなりません。
手順としてはまず、床掘りといって納骨室のサイズに合わせた穴を掘ります。
次いで基礎下を支える杭を並べて打ち込みます。
その上にクラッシャー(砕石)を敷いて土を落ち着かせるように突き固め、メッシュ筋を置いて、御影石の部材をセメントで据えると納骨室の出来上がりです。
きれいな白御影石の石棺です。
この中に先ほど採骨についてご紹介したご遺骨が安置されることになります。
向かって左、=の記号を縦にしたような形で埋められているのは何かと申しますと、石塔の脇に復元される五輪塔の基礎です。
大谷石を入れて足元を支えるようにしています。
こちらの=の間には、やはり採取した土を埋めます。
こうしてこの上に新規石塔、元の五輪塔などを据え付けていくことになります。
まずは御影石の納骨室の上に新しい石塔を据えます。
写真は石塔の一番下の台、下台を据えたところです。
天端の四方に白いものが置かれているのは、地震対策の免震パッドです。
日本は自然災害の多い国です。
手の施しようがない災害に見舞われるという可能性だってもちろんあるのですが、可能な対策は施しておくに越したことはないと思います。
下台の上に上台を据えまして、その上台と竿石の間にも同様に免震パッドが入れられます。
次の写真は花立の移設です。
撤去した夫婦墓の付属品だった花立のうち、きれいなものを選んで墓所入口のくり階段脇に移動させました。
五輪塔からも花立は撤去し、新規石塔にも花立を付けないというスタイルですので、この入口の花立一対が墓所全体の総花立といった格好になります。
さて、こちらの墓所は元から土仕上げの状態でした。
土仕上げというのは、玉砂利などを敷かず、区画の表面が土のままで仕上がっている状態ということです。
土仕上げが施された墓所で最も気を付けるべきはやはり雑草です。
いや、雑草に気を付けねばならないのは土仕上げでも玉砂利仕上げでも同じといえば同じなのですが、土ですと砂利以上に、雑草はどこにでも根を下ろせる状態ということですからね。
そこで今回は、固まらないタイプの草の生えにくい土を使います。
弊社が雑草対策工事としてよく行なうのは、固まるタイプの草の生えにくい土を施工した上に玉砂利を敷くというものですが、今回は玉砂利なしなので、表面が固まってしまうと仕上げとしては相応しくありません。
そこで写真にあるような、固まらないタイプの草の生えにくい土を敷いて、きれいに均して仕上げとするわけです。
見た目は普通の土と変わりません。
整地を行なって作業完了です。
すっきりと美しい墓所に仕上がりました。
新しい石塔と霊標がきれいですね。
墓所入口に置かれた花立も、お花のお供えがしやすそうです。
王子霊園での新規建墓工事および墓所のリフォーム工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
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