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2023-03-22
今回ご紹介する施工事例は、奈良市のお隣、生駒市内の墓地での工事です。
タイトルにありますように、墓所のリフォーム工事を行なった上で、新しい五輪塔も建てさせていただきます。
ありがたいことです。
リフォーム部分もなかなか大掛かりなもので、元あったお墓を一基撤去し、巻石を解体して組み直し、芝台付の石塔と霊標についても解体して据え直すというものです。
やりがいのある作業になりそうです。
まず組み直す石塔の事前チェックをした上で、撤去する分も含めて石塔を解体していきます。
メインの石塔の下にはお骨が納められていますので、そちらは採骨しまして、墓所の工事が出来上がるまで大事に管理しておきます。
撤去する墓石の下にはお骨はありませんでしたので、その代わりの印としまして土を採取します。
この土は新たに建立される五輪塔の下に置かれる予定です。
石塔の解体搬出が済みましたら、今度は巻石リフォーム工事の準備ですね。
巻石につきましても解体して、一旦区画内を更地にします。
現場紹介も兼ねまして、次の写真をご覧ください。
完成した際には向かって右側が正面となり、左側に背を向けるという格好になります。
が、それはまだ先の話。
まずは解体した巻石を据え直していかなくては、というところで巻石の基礎工事から行ないます。
手順としましては、まず足元を支える杭を打ち込みます。
杭が入りましたら、土を落ち着かせるためにクラッシャー(砕石)を軽く敷き、その上に鉄筋をレール状に編んでいきます。
レール状に編むというのは、一本の鉄筋を回すだけでは弱いので、巻石の幅に合わせた鉄筋組みを作って上に据えられる石を支える、という形にするためですね。
まるで鉄道模型のように鉄筋が組まれているのがよくわかると思います。
続いてはこの上に巻石を復元していきます。
解体していた延石を元の位置に据え直していく作業ですね。
セメントと砂を水で練った、モルタルよりはやや固めのバサというものを使います。
ご覧のように巻石が据え直されました。
中央にくり階段が置かれるスタンダードなタイプではなく、正面の片側に入口階段が寄っている作りになっているのがおわかりになるかと思います。
石の部材同士の接点になるところ、要するに負荷がかかると外れやすいところは、いつものようにステンレス製の金具で内側から補強してあります。
よく使われるL字型の金具だけでなく、平らな金具も使われています。
これで巻石リフォームの部分は完了ですので、次は石塔の工事に移っていきます。
ほとんどすべての石塔工事でそうなのですが、いわゆる墓石の本体をどかんと土の上に立てるわけではありません。
基礎も含めまして、その前に大事な工程があります。
納骨室です。
お墓というのは単なる宗教的シンボルではなく、亡くなった方のご遺骨を納めるという実際的な役割も果たす場所です。
ですので、石塔を建てる前にご遺骨が安置されるスペースを作らなければならないわけです。
それが納骨室というわけです。
といって、手順は解体した巻石を据え直していくときとほぼ同様なのですが、あらためてご説明しますと、まずは納骨室が置かれる場所の四隅に合わせて足元を支える杭を打ち込みます。
その次に目詰めと土を落ち着かせる意味合いも兼ねて、クラッシャー(砕石)を敷き、転圧をかけます。
その上にメッシュ筋を施工して、今回は栃木県で採掘される軟石である大谷石を使った納骨室をセメントで据え付けていきます。
向かって右が、既に据え付けられた納骨室、左がメッシュ筋まで置かれた納骨室基礎です。
今回は元からあった墓石の復元と、新しい五輪塔の建立とがありますので、納骨室も二つ並んでいるというわけです。
ちなみに右に五輪塔、左に普通の墓石が立つことになります。
必ずしもこうしなければならないという並びが決まっているわけではないのですが、一般論としまして向かって右が上座に当たります。
そこで家庭内の近しい御親族のお骨を納める墓石に対して、古くからのご先祖様をお祀りする供養塔としての五輪塔や宝篋印塔は、上座の位置に建立されることが多いです。
霊標なんかでも、より古いご先祖様の名前(戒名、法名)が向かって右に彫られるのが標準的です。
さて、これでいよいよ石塔本体を建てる準備が整いました。
墓石と五輪塔はいずれも芝台付です。
芝台というのは、石塔の下台の下にさらに置かれる追加の一段のことで、石塔の背が高く見栄えがするようになることに加え、内側が納骨スペースとしても使えるということで、納骨室が広くなる意味もありますので、昨今はこの芝台を付けることが増えています。
写真は、五輪塔の芝台を後ろから撮ったものです。
少しわかりにくいですが、隣には既に墓石の復元が進んでいます。
先ほど申し上げた通り、正面から見ると向かって右が上座で、五輪塔が置かれるという配置になります。
芝台は四つの部材から構成されていますので、それぞれが外れたりしにくいよう、巻石と同じく内側からステンレスの金具で補強されています。
中に置かれている白い袋は、撤去した古い石塔の下から採った土でして、ご遺骨の代わりという位置づけです。
四方に置かれている白いL字型のものは、地震対策の免震パッドです。
こうして五輪塔および墓石を組んでいき、区画内の土の部分には雑草対策の草の生えにくい土を施工するなど、仕上げを進めていきまして、最後に玉砂利を敷けば完成となります。
五輪塔というのは、考えてみれば不思議な形をしていると思われるのですが、これは日本で考案された石塔の形だと言われています。
竿石から玉、笠、宝珠まで五つの異なった形を連ね、それぞれに中国の古代思想に見られる五大元素、すなわち地・水・火・風・空があてられており、この石塔にお祀りされる故人は、いわば世界全体を象徴するものに抱かれて眠るというイメージになります。
非常によく考えられた日本オリジナルの石塔として成立しているわけで、広く普及したのは鎌倉時代のこととされていますが、以来、先祖供養の石塔の形として定着しているのも納得という感じですね。
非常にありがたい形の石塔ですので、新しくお墓を考えておられるお客様は、五輪塔を建てることをご検討なさってもよいのではないでしょうか。
ともあれ生駒市の墓地での新規五輪塔の建立とお墓のリフォーム工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
お気軽にお問い合わせください。
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今回ご紹介する施工事例は、奈良市のお隣、生駒市内の墓地での工事です。
タイトルにありますように、墓所のリフォーム工事を行なった上で、新しい五輪塔も建てさせていただきます。
ありがたいことです。
リフォーム部分もなかなか大掛かりなもので、元あったお墓を一基撤去し、巻石を解体して組み直し、芝台付の石塔と霊標についても解体して据え直すというものです。
やりがいのある作業になりそうです。
まず組み直す石塔の事前チェックをした上で、撤去する分も含めて石塔を解体していきます。
メインの石塔の下にはお骨が納められていますので、そちらは採骨しまして、墓所の工事が出来上がるまで大事に管理しておきます。
撤去する墓石の下にはお骨はありませんでしたので、その代わりの印としまして土を採取します。
この土は新たに建立される五輪塔の下に置かれる予定です。
石塔の解体搬出が済みましたら、今度は巻石リフォーム工事の準備ですね。
巻石につきましても解体して、一旦区画内を更地にします。
現場紹介も兼ねまして、次の写真をご覧ください。
完成した際には向かって右側が正面となり、左側に背を向けるという格好になります。
が、それはまだ先の話。
まずは解体した巻石を据え直していかなくては、というところで巻石の基礎工事から行ないます。
手順としましては、まず足元を支える杭を打ち込みます。
杭が入りましたら、土を落ち着かせるためにクラッシャー(砕石)を軽く敷き、その上に鉄筋をレール状に編んでいきます。
レール状に編むというのは、一本の鉄筋を回すだけでは弱いので、巻石の幅に合わせた鉄筋組みを作って上に据えられる石を支える、という形にするためですね。
まるで鉄道模型のように鉄筋が組まれているのがよくわかると思います。
続いてはこの上に巻石を復元していきます。
解体していた延石を元の位置に据え直していく作業ですね。
セメントと砂を水で練った、モルタルよりはやや固めのバサというものを使います。
ご覧のように巻石が据え直されました。
中央にくり階段が置かれるスタンダードなタイプではなく、正面の片側に入口階段が寄っている作りになっているのがおわかりになるかと思います。
石の部材同士の接点になるところ、要するに負荷がかかると外れやすいところは、いつものようにステンレス製の金具で内側から補強してあります。
よく使われるL字型の金具だけでなく、平らな金具も使われています。
これで巻石リフォームの部分は完了ですので、次は石塔の工事に移っていきます。
ほとんどすべての石塔工事でそうなのですが、いわゆる墓石の本体をどかんと土の上に立てるわけではありません。
基礎も含めまして、その前に大事な工程があります。
納骨室です。
お墓というのは単なる宗教的シンボルではなく、亡くなった方のご遺骨を納めるという実際的な役割も果たす場所です。
ですので、石塔を建てる前にご遺骨が安置されるスペースを作らなければならないわけです。
それが納骨室というわけです。
といって、手順は解体した巻石を据え直していくときとほぼ同様なのですが、あらためてご説明しますと、まずは納骨室が置かれる場所の四隅に合わせて足元を支える杭を打ち込みます。
その次に目詰めと土を落ち着かせる意味合いも兼ねて、クラッシャー(砕石)を敷き、転圧をかけます。
その上にメッシュ筋を施工して、今回は栃木県で採掘される軟石である大谷石を使った納骨室をセメントで据え付けていきます。
向かって右が、既に据え付けられた納骨室、左がメッシュ筋まで置かれた納骨室基礎です。
今回は元からあった墓石の復元と、新しい五輪塔の建立とがありますので、納骨室も二つ並んでいるというわけです。
ちなみに右に五輪塔、左に普通の墓石が立つことになります。
必ずしもこうしなければならないという並びが決まっているわけではないのですが、一般論としまして向かって右が上座に当たります。
そこで家庭内の近しい御親族のお骨を納める墓石に対して、古くからのご先祖様をお祀りする供養塔としての五輪塔や宝篋印塔は、上座の位置に建立されることが多いです。
霊標なんかでも、より古いご先祖様の名前(戒名、法名)が向かって右に彫られるのが標準的です。
さて、これでいよいよ石塔本体を建てる準備が整いました。
墓石と五輪塔はいずれも芝台付です。
芝台というのは、石塔の下台の下にさらに置かれる追加の一段のことで、石塔の背が高く見栄えがするようになることに加え、内側が納骨スペースとしても使えるということで、納骨室が広くなる意味もありますので、昨今はこの芝台を付けることが増えています。
写真は、五輪塔の芝台を後ろから撮ったものです。
少しわかりにくいですが、隣には既に墓石の復元が進んでいます。
先ほど申し上げた通り、正面から見ると向かって右が上座で、五輪塔が置かれるという配置になります。
芝台は四つの部材から構成されていますので、それぞれが外れたりしにくいよう、巻石と同じく内側からステンレスの金具で補強されています。
中に置かれている白い袋は、撤去した古い石塔の下から採った土でして、ご遺骨の代わりという位置づけです。
四方に置かれている白いL字型のものは、地震対策の免震パッドです。
こうして五輪塔および墓石を組んでいき、区画内の土の部分には雑草対策の草の生えにくい土を施工するなど、仕上げを進めていきまして、最後に玉砂利を敷けば完成となります。
五輪塔というのは、考えてみれば不思議な形をしていると思われるのですが、これは日本で考案された石塔の形だと言われています。
竿石から玉、笠、宝珠まで五つの異なった形を連ね、それぞれに中国の古代思想に見られる五大元素、すなわち地・水・火・風・空があてられており、この石塔にお祀りされる故人は、いわば世界全体を象徴するものに抱かれて眠るというイメージになります。
非常によく考えられた日本オリジナルの石塔として成立しているわけで、広く普及したのは鎌倉時代のこととされていますが、以来、先祖供養の石塔の形として定着しているのも納得という感じですね。
非常にありがたい形の石塔ですので、新しくお墓を考えておられるお客様は、五輪塔を建てることをご検討なさってもよいのではないでしょうか。
ともあれ生駒市の墓地での新規五輪塔の建立とお墓のリフォーム工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
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