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お墓での法要について
2017/06/19


われわれ町の石屋というと、大半の仕事がお墓に関わるものです。
そしてお墓といえば、仏教のお寺さんを筆頭に、神式であれキリスト教式であれ、なんらかの儀式が付きものなわけです。
ここではとりあえず「法要」と総称しておきましょう。
新しくお墓を建てたなら、通常は開眼法要を行ないますし、石塔の解体組み直しなんかだとお墓の魂抜きと魂入れ、ご戒名の追加彫刻の場合は納骨が付随してくることがほとんどです。
いずれもお墓にお寺さん(あるいは神職さん等)をお呼びして、墓前で法要をしていただきます。
お墓にまつわる技術的な仕事だけでなく、そういった法要のお手伝いも弊社の仕事の一環ですので、ここでちょっとご紹介してみたいと思います。
まずお客さんとお寺さんの間で、法要の日時を打ち合わせていただいて、それをこちらにも伝えてもらいます。
実際のお墓工事が完成しまして、その日になると、弊社から人を出してお手伝いさせていただくというわけです。
お墓に着くと、上の写真にあるような感じで準備します。
正面に儀礼用のテーブル、脇にお供え物用のテーブルという場合が多いですね。
儀礼テーブルの中央に置かれているのは、お焼香用の香炉です。
鈴(りん)も一応こちらに準備がありますが、これは大事な道具なのでお寺さん自身が持参される場合がほとんどです。
法要の時間ですが、多生の長短はあれお墓の前で読経する時間は、魂抜きや魂入れですと10〜15分程度、開眼なんかですともう少し長めといったところでしょうか。
実は時計と睨めっこで測ったことなどありませんので、あくまで印象論ですが。
こういった法要は基本的に、お施主さんとお寺さんとの関係に基づいて行なわれることです。
ではなぜ石屋などがしゃしゃり出るかというと、一番の理由は納骨ですね。
関西式の場合、石塔の前の水鉢を少し動かすと納骨穴が見えるので、そこからお骨を入れればいいのですが、一般のお客さんですとなかなかそれができません。
間違えて石を欠かすようなこともありえますしね。
関東式だと拝石をめくる必要があるので、納骨の難易度はさらに上がるかと思います。
そこで納骨補助に石屋が出向くようになり、やがてお墓の法要全般、必要があればお手伝いするようになったというところかと思います。
法要にどのような用意をすればいいのか、お供え物はどうか、など相談されることも多いですしね。
上の写真は、墓じまいをするにあたって、お墓の魂抜きの準備。
下の写真は、また工事もご紹介しようと思いますが、開眼法要の準備です。
自分たちが建てたお墓に魂が吹き込まれる瞬間に立ち会えるのは、非常に貴重なことです。
無論、墓じまいだって、それぞれのお施主さんの考え方があってなさることですから、しっかり手伝わせていただきます。
お墓に関するハード面の仕事をするのが石屋ならば、ソフト面が法要です。
そんな法要について、今日はご紹介いたしました。
