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梅雨明けと土用入り
2016/07/19



昨日、関西を含む広い範囲で梅雨明けが発表されましたね。
空気も先日までの重ったるく湿った感じから一転して、今朝などは暑くもカラッとした、いかにも盛夏という趣きになってまいりました。
陽射しが眩しいです。
蝉の声が辺りを支配する季節でもあります。
灯籠や石製品を並べてある会社の庭をちょっと歩くと、蝉の抜け殻がいくつも見つかりました。
今はクマゼミの最盛期ですかね。
それにしても、「梅雨明けしたとみられる」って面白い表現です。
速報だから仕方ないところもあるのでしょうが、梅雨明けしたっぽいけど断言はできないよ、って感じでしょうか。
やはりお天気を相手にする商売はどこも大変です(笑)
さて、梅雨明けの翌日である本日19日からは、暦の上では土用の入りということになります。
当ホームページでも以前に触れましたが、土用というのは有名な夏土用だけでなく、各季節の変わり目ごとに割り当てられています。
中国に由来する五行説では、「木・火・水・金・土」を五大元素とし、木=春、火=夏、金=秋、水=冬という風に季節を対応させて、残った土は季節の境目を象徴することになります。
具体的に言うと、立春・立夏・立秋・立冬の前の17〜19日間が土用となり、今年は8月7日が立秋ですので、その19日前に当たる今日、7月19日が土用の入りとなるわけです。
この暦の計算方法については、天文学の範疇に入るようでして、門外漢の私には正直まるでわかりません
ともあれ「立〇」と呼ばれる日の手前約18日間が土用、というのが基本です。
さて、これまた以前に触れたことですが、土用の意味についてです。
先述のように土用=「土」の時期、というわけで、この期間中は土の気の働きが強まるとされています。
そのため、土用の間は土いじりに類する仕事が避けられる習慣があります。
こういった習慣も、迷信と割り切ってしまえばその通りですので、現代では気に留めない方が大多数かと思われます。
ただ、奈良はまだまだ古い慣習が根強い地域ですし、農家の方などやはり土用を気にされたりもするので、弊社でも土用期間が絡む工事には気を遣います。
ちなみに、土用の間本当にまるきり土を触らないと、いろいろな職種で不都合が出てきますので、慣習の上でもいくつか抜け道(笑)が用意されています。
一つには土用の間日(まび)というものがあり、土用中でもこの日に限って、土いじりに差し障りなしとされる日です。
それからもう一つ、土用以前から着手していた作業であれば、土用期間内に続けて仕事をしても問題ないとされるそうです。
地方によっては、また違った風習があるかもしれませんね。
いよいよ夏本番となります。
土用に土仕事が避けられるというのも、季節の変わり目にあまりハードワークをして体を壊さないようにという配慮の意味もある、とか聞いたこともあります。
徐々に体を気候に慣らしていく時期ということですかね。
その点で、栄養価の高いウナギを土用に食べるのは、一定の合理性がある、と解説されることもあるようです。
今年は猛暑予想も出ていますし、皆さま、体調にはくれぐれもご注意くださいませ。
