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雨の日の施工模様
2016/07/13



7月に入ってすぐは、陽射しの強い日が続くなと思っていましたが、まだ梅雨明け宣言は出ていなかったのですね。
このところは梅雨本番が戻ってきたような空模様の日が多く、現場も困ることしばしばです。
昨日も、始業の頃に雨が落ち着き始めたかと思いきや、また午前中まとまった雨に降られるという有様でした
普段ですと、強い雨の中で施工するということはほとんどないのですが、今の時期はお盆や秋彼岸を控えて、結構工事が詰まっています。
ありがたい話なのですが、それだけ工期に余裕がなくなるのも確かでありまして、昨日も雨の中、現場職人に頑張ってもらいました。
また、雨の日の建碑作業というのもそれなりに興味深いものかと思い、ちょっとご紹介する次第です。
まず現場ですが、杣木谷(そまきだに)と通称されている墓地でして、もう芝台を巻いて下台を据えるところまでは、以前に終了しています。
作業として残るのは、下台より上の建碑作業と、霊標設置とになります。
写真左をご覧ください。
ちょうど霊標の下駄を取り付け終えたところですね。
で、雨の日に施工せざるをえない時は、こんな風に雨除けのパラソルを使うわけです。
もっと広い現場ですと、ブルーシートで簡易テントや臨時屋根のようなものを作ることもありますが、今回はそこまではいたしません。
このパラソル、施工だけでなく、雨の日の納骨法要や開眼法要などに際しても活用される、弊社のお役立ちグッズなのです。
ただしなんとなくご想像つくかもしれませんが、こんな風になかばかぶったような状態で作業してますと、中は結構蒸します。
風通しがよいハイテク素材というわけではありませんからね
雨で冷たい一方で空気は籠って息苦しいという、なかなか不快指数の高い環境を確保してくれます。
具体的な施工の様子は、写真中央をご覧ください。
発電機にドライヤーをつないで使用しています。
石の表面を乾かすためです。
というのも、石材用の接着ボンドは水と大変相性が悪く、乾いた状態でないとパフォーマンスが落ちるとされています。
ですので、面倒でもこうやって乾かす工程は、雨の日の施工には必須なんですよね。
セメントを使う場合でも、雨の日はやはり水分管理が十分にはいきませんから、工事はやはり晴れた日がいいですね。
いや、セメントは急激な乾燥や熱もよくはないので、適度に涼しい曇りの日が一番ということになるでしょうか。
まあこれは余談ですが。。
さて、雨で石も滑りやすくなっている中、細心の注意を払って作業は進み、竿石を立てるところまで来ました。
雨天時でも、ここまで到達すると安心できますね。
あとは花立や水鉢等を配して、仕上げの作業をこなすばかり。
完成の様子が写真右です。
天気と闘いながら石塔が無事に建ちますと、やはりホッとしますね。
われわれも屋外での作業が仕事の中心ですので、農家の方ほどではありませんが、お天気に翻弄される毎日だと感じます。
雨の降り方などをはじめ、日本の自然環境も年を追うごとに変わっていっている気がしますが、われわれとしても負けることなく精一杯の作業をしていきたいと思うところです。
