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外れた巻石の補修工事:佐紀新墓

2021/08/10



今回ご紹介する施工事例は、巻石の補修工事です。

巻石というのは、お墓の中でも石塔や霊標などではなく、墓所区画を表示するために設置された枠の石のことですね。

細長い延石で組まれていることがほとんどです。

 

巻石は巻石で、時間が経つと傾いたり、巻石同士の合口が緩んで開いてきたり、外れてしまったりと、いろいろなトラブルが出てくることが考えられます。

今回はそんな巻石トラブルのひとつ、巻石の前石が外れてしまった、というケースでの補修工事となります。

前石とは何か、とご説明する前に、今回の現場をご案内しておきましょう。

当ブログでも何回もご紹介したことがある、佐紀新墓という墓地です。

かつての平城京の中心部の跡地、平城旧跡から少し北に入ったところ、佐紀町という地域の共同墓地で、弊社からは車でおおよそニ十分くらいになるでしょうか。

写真一枚目のような墓所での作業になります。

 

少しわかりにくいかもしれませんが、かなり広い墓所ですね。

巻石というのは、単純な四角形で区画を囲っている場合も少なくないのですが、我々の地域ですと、正面にくり階段が付いている区画も多く見受けられます。

上の写真でも、向かって右手前に見えているのがくり階段ですね。

で、くり階段の左右に接して据え付けられるのが、巻石の前石ということになります。

この区画の場合、間知石(けんちいし)が一段並べられた上に巻石が置かれるという構造になっています。

そして巻石の前石ですが、こういった構造の場合、お墓の中に正面以外のところから出入りする際、足をかけられる機会が非常に多いところになります。

足がかけられるというのは体重がかけられることでもあって、巻石の前石は巻石の中でも負荷が大きい部分になりがちなんですね。

その負荷が溜まっていくと、いつかこのように外れてしまう、ということも起こるわけで、パッと見ではわからなくても実は外れている、という墓所も結構あるのではないかと推測されます。

 

このように外れた巻石に、間違えて足をかけてしまうと、場合によっては足の上に外れた巻石が落ちてきて怪我をする、なんてことが考えられます。

実際、骨折されたという方も聞いたことがあります。

また、見知らぬ他人にも危険が及んでしまいかねない、というわけで、こういった箇所は補修しておくに越したことはないわけですね。

 

基礎からやり直すような大掛かりなリフォームとは違って、外れた箇所をセメントやボンドでくっ付け直すだけですので、それほど手間のかかる作業にもなりません。

もちろん石の大きさや立地条件などにもよりますが。

 

写真二枚目、ご覧のように、きれいに補修されました。

これで心置きなくお墓参りをしていただけます。

見栄えの点はもちろん、安全の上からも、巻石の外れているところを見付けられたら、早めの補修を手配していただければ、と存じます。

佐紀新墓での巻石補修工事、これにて完成です。


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