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墓所リフォーム・新規霊標工事A:来迎寺
2021/04/19



前回からご報告している施工事例の続きです。
東九条町にある来迎寺さんというお寺の墓地で、新規霊標の設置を伴うリフォーム工事を行なう、というお話でした。
あらためて現場をご紹介しましょう。
写真一枚目をご覧ください。
このようなところです。
何と言っても目につくのは、1尺1寸角という非常に大きなサイズの石塔です。
今回は、この石塔の背後にお祀りされている古墓をすべて解体撤去し、空いたスペースにメインの大石塔をセットバックさせ、手前に新しい霊標を設置する、という一連の工事になります。
しつこいようですが、1尺1寸角の石塔にどう立ち向かうか、というのが一番の難所になるかと想像されます。
さて、ひとまずは撤去です。
区画の後ろ半分に立ち並んでいる古墓、全部で十本以上あったと思いますが、これらをすべて運び出していきます。
これらはただ置かれているだけでなく、薄い台石の上に置かれていましたので、壇となっているその石も撤去します。
全部取り去ったところ、写真二枚目のようになります。
コンクリで固められていたり、ということもなく、普通に土の地面があらわれました。
順序としましては、次にこのスペースに1尺1寸角の石塔を移設するわけですが、もちろんただズラせばいいというものではありません。
何よりまず、納骨スペースを作っておく必要があります。
そこでいつものように、基礎から納骨室を据え付けることになります。
手順としては当ブログではお馴染みですが、おさらいいたしますと、まず基礎下を支える杭を打ち込み、その上にクラッシャー(砕石)を敷き、メッシュ筋を施工して、御影石の石棺をセメントで据える、という流れになります。
写真三枚目です。
この写真だけではなかなか実感していただけないかと思いますが、やはり普通の納骨室よりはるかに大きなものとなっています。
1尺1寸角の石塔に合わせると、これほどになるのかという感じです。
石棺と巻石との空間はかなり細い隙間になりましたので、すべてコンクリを流して固めてあります。
こうしておいた方が、巻石と納骨室が一体化するという感じで、頑丈でしょうね。
1尺1寸角を支えるわけですから、ガチガチなくらいで全然いいと思われます。
内側はお骨を安置するところですので、きれいな砂を敷いています。
次いで石塔の解体にかかります。
こちらも石塔の下はガッチリ固めてありましたね。
くり階段にかかっている丸太は、石を吊る「三又」という道具の足のひとつです。
現場で使う三又にも、長さの違う何種類かのものがありますが、今回は一番長いものを使用しました。
こういう現場をこなすと、カニクレーンの威力がよくわかります。
ともあれ、石塔が動きましたら、残りわずかです。
上の写真で、下台はほぼ所定の位置まで来ています。
記事としてもそろそろ長くなってまいりましたので、今回はこの辺までとし、続きは次回ご報告したいと思います。
