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お墓のリフォーム工事・新規建墓工事C:来迎寺
2021/02/16



ここしばらくご紹介している工事の続きです。
来迎寺さんという、当ブログでもしばしばご紹介するお寺の境内墓地にて、新規建墓を含むお墓のリフォーム工事をさせていただいております。
ありがたいことです。
ちょっとしたリフォームということではなく、元あった石塔や古い竿石をすべて撤去し、巻石も一旦解体して基礎から据え直し、新しい石塔と霊標を設置するという大きなリフォーム工事です。
ボリュームのある作業ですね。
前回の記事では、区画を一時的に更地にしてから、杭を打ち込み、クラッシャー(砕石)と鉄筋を施工し、巻石据え直しの基礎作業をした、というところまでお伝えしておりました。
今回はその続きということになりますが、巻石を組んでいきます。
解体していた部材を順にセメントで据え付けていくわけですが、何しろ左右の区画とのスペースがほとんどない、というところがネックではありました。
墓地によっては、ゼロに近い間隔で巻石を巻かなくてはならないというケースもあるので、それに比較すれば、といったところではあるのですが、ともあれ次のように据え付けを無事に済ませました。
写真一枚目です。
いつもの通り、巻石の合口となる四隅には補強用のステンレス金具を取り付けています。
ちなみにこの取り付け方ですが、取り付けの位置を決めてまずドリルで穴を開けます。
その穴にアンカーボルトを打ち込みます。
アンカーは、打ち込むと中で先が広がって、抜けないようになります。
そこにL字金具を引っ掛け、ナットを締めると取り付け完了です。
写真では、階段の上の部材がまだ据えられておりませんが、そちらにも金具は取り付けます。
左右のスペースがないところなので、一本のアンカーを共有する形になります。
写真二枚目をご覧ください。
これで巻石の復元はほぼ完了です。
ほぼ、というのは一応まだ目地入れの作業が残っているからです。
目地というのは、巻石と巻石の間の細い隙間のことで、最終的にはここもセメントでふさぐことになりますが、それはもう仕上げ作業の部類ですね。
巻石の据え直しの本質的な部分は、この段階で出来上がっております。
さて、少し前後しますが、これと合わせて納骨室の作業も進めています。
納骨室の基礎杭については、前回の記事で、巻石の分と一緒に打ち込んだのをご報告しておいたと思います。
巻石の場合と同様に、その上にクラッシャー(砕石)を敷き、メッシュ筋を施工して、石棺を据える準備をします。
写真三枚目です。
今回は型枠も入れてみましたが、中央にある板の外側に沿って、石棺が据えられることになります。
真ん中のスペースがほぼ納骨スペースに相当すると見てもらってOKです。
巻石とのギリギリまでメッシュ筋を敷いてあるのは、左右の空きがほとんどなくなるので、どうせなら全部ガッチリとコンクリで固めてしまおうということです。
というわけでその仕上がりをご覧いただきたいのですが、今回も長くなってきてしまいました。
このあたりで稿を改め、納骨室の据え付けから先は、また次回にご報告したいと思います。
