お知らせ情報インフォメーション
お墓のリフォーム工事・新規建墓工事B:来迎寺
2021/02/13



前々回からご紹介している現場の続きです。
新しいお墓を建てさせていただく工事を含めた、リフォーム工事を行なっています。
ありがたいことです。
現場となる墓地は、東九条町にある来迎寺さんというお寺の境内墓地です。
これまでにも何度もお世話になっているお寺の墓地です。
リフォーム工事と申しましても、ちょっとお墓をいじりますといったことではなく、古い石塔を撤去し、巻石は解体して据え直し、新しい石塔と霊標を建てることになるので、ほとんどお墓の総入れ替えと言ってもいいくらいです。
やりがいのある現場です。
前の記事では、メインの石塔の背後にお祀りされていた、古い竿石類を撤去した、というところまでお伝えしていました。
今回はその先の作業ということになります。
まずは既存の石塔を解体し、その下に納められていたお骨を採骨します。
お墓の工事のときってお骨はどうしているの?と疑問に思われる方もおられるでしょうが、お骨はあまりお墓から引き離さない方がいいという考え方もあり、基本は現場管理です。
ちなみに墓じまいの場合なんかは、工事日程をお施主さんの予定に合わせて立ち会っていただき、できるだけその場でお渡しできるようにしています。
さて、お骨を採骨して袋に入れてしまえば、古い納骨室も解体します。
さらに今回は、巻石も基礎から組み直しますので、そちらの解体に取り掛かります。
区画を一旦更地にしてしまうことになります。
最初の写真をご覧ください。
またまた引き合いに出しますと、墓じまいならばここから整地して作業終了というような段階ですね。
今回は解体撤去からリフォーム、新規建墓と続く中の折り返し点にもまだ到達していません。
むしろこれからが本番です。
順番的には、解体した巻石を据え直していきます。
というわけで巻石の基礎作業に移ります。
この先の工程は当ブログではすっかりお馴染みの一連の作業ですが、まず石の下支えとなる杭を打ち込みます。
写真二枚目です。
杭の位置関係がわかりやすく写っていると思います。
以前にも述べたかと思いますが、杭は延石一本に対して、それを左右で支えられるように二本使います。
最も奥手に見える二本が裏石用。
それから左右の二本ずつがもちろん左右の延石用。
ではなぜ一番手前には杭四本なのかと申しますと、手前は階段を挟んで延石が左右に分かれているからです。
こうして杭を入れますと、次はクラッシャー(砕石)を敷き、鉄筋をレール状に施工します。
写真三枚目です。
ご覧のように、きれいに基礎の準備が整いました。
この上に元の巻石をセメントで据え付けていくわけです。
鉄筋の内側に新たに四本打ち込まれている杭は、納骨室の基礎です。
巻石を据えてからでは作業スペースが狭くなるので、先に杭だけ入れておきました。
さて、この先は巻石復元に取り掛かっていくわけですが、今回も少し長くなってきました。
ここいらで稿を改め、続きにつきましては次回ご報告しようと思います。
