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巻石のリフォームと新規建墓工事@:二名墓地
2020/10/16

今回からはまたちょっと施工事例をご紹介いたします。
場所は二名地区にある墓地です。
タイトルにあります通り、巻石の解体据え直しという形でのリフォームを行ない、区画の中に新しい石塔を建てさせていただきます。
リフォームを伴った新規建墓工事というわけです。
ありがたいことです。
実際どのような工事になるのか、現場を確認してもらうのが一番ですので、まずは写真をご覧いただきましょう。
上の写真のような墓地です。
間口は2mあまり、奥行は1.8mというくらいのサイズの区画です。
墓所内には、7寸角ほどの大きさの石塔が一基立っており、向かって左隣に標木があります。
陰になって見えにくいですが、右側の巻石の上にも、古びた標木が横たえられており、標木は計2本ということになります。
必然的に、お墓に祀られていないご遺骨が2名分埋まっているのだろうと想像されます。
もちろん、標木が2本あるからといって、対応した数のお骨が常にあるわけではありません。
このあたりはお施主さんからの聞き取りに頼ることになります。
ないはずのお骨を延々探し続けたり、逆にあるはずのお骨を探し出さないままお墓を建ててしまったりしたら大変です。
さて、工事の内容説明に移りますが、まずは巻石ですね。
上の写真だとそれほど目立ちませんが、実地に検分すると、傾きや合口の緩みなどは顕著に見受けられました。
ですので、巻石を一旦解体して組み直すという作業がひとつですね。
正面から見ると、巻石の足元をさらに嵩上げしている基礎のようなものが見えますね。
これはどうやら大谷石で組まれているようですが、こちらは解体せず、その上の部分の補修で対応します。
7寸角ほどの既存石塔は、これも傾き直しを施します。
解体してきちんと基礎を入れ、やはり元通りに組み直すという作業になります。
この石塔が立っている位置からしても、当初から隣にもうひとつの石塔を建てるというお考えはあったのだと想像されます。
こういう風に将来的に立つお墓のためのスペースを、「未来地」と言ったりしますね。
いい言葉です。
今回はこの未来地の部分に、新しい8寸角の和型石塔を建てます。
二基の石塔が並ぶ形になるわけです。
以上の工事に加えまして、いつものように草の生えにくい土を施工し、玉砂利も新しいものに入れ替えます。
新規建墓とともに、お墓全体がまったく新しくリフレッシュすると言っていいでしょう。
今回は現場のご説明で少し長くなってしまいましたので、実際の工事につきましては、次回からご報告していこうと思います。
