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お墓の建て方D:石塔篇「五輪塔」

2020/06/23



先日より、お墓ができるまでを一からご説明しております。

お墓を建てるためには、まずお墓用の敷地(墓地区画)をもってなきゃいけませんよ、ということから始めまして、ようやく石塔の話に入っているところです。

前々回、前回と和型および洋型石塔の話をしました。

そんな石塔篇も今回が一応最後で、今回は主に五輪塔などの供養塔を取り扱います。

写真一枚目に五輪塔が写っております。

 

そもそも五輪塔とは何かと言いますと、先祖供養のために建てられる石塔なわけです。

それって要するに普通のお墓じゃん、という声が聞こえてきそうですが、まさにその通りで、お墓を建てるといった場合、大体の方が頭に思い浮かべるのは普通の和型か洋型の墓石だろうと推測いたしますが、いきなり五輪塔を建てたっていいのです。

 

ではなぜ五輪塔について、特に先祖供養の石塔などという言い方をするかというと、両親や祖父母といった近い世代の親族ではなく、さらに上の文字通りご先祖様として祀られるホトケ様の供養に建てられることが多いからです。

たとえば、古い墓をまとめてしまって、その前に五輪塔を建て、その隣に新たな世代の人々が入るための代々墓を用意する、といったこともよくあります。

さらに古い世代のご先祖様をお祀りする時は、宝篋印塔(ほうきょういんとう)というものを建てることもあります。

写真二枚目がそれです。 

 

これにはわりと即物的というか、効率的な理由もありまして、五輪塔や宝篋印塔の竿石にご戒名(法名)を刻む場合、俗名や没年月日などは省いて、戒名だけを記すことが多く、そのため通常の石塔よりも多人数のご先祖様を彫り入れてお祀りすることができます。

また、普通の石塔ですと、「○○家」というのが前面に打ち出されることが多いですが、五輪塔の場合、俗名などを書かず、家名も目立たせないので、たとえば「山本家」の五輪塔であっても「田中」という名字を持つ親戚を一緒に祀りやすい、同じお墓に入れても抵抗感が薄い、といったことも言われます。

 

もちろん、分家の初代さんなどで、古いご先祖様を特別自分たちで祀る必要がない、というケースでも、お墓として普通に五輪塔を建てていただく分に、何の問題もありません。

 

問題がないどころか、五輪塔というのは日本で発展した日本独自の石塔形式だと言われています。

日本オリジナルというだけでなく、宗教的な意味付けも緻密で、鎌倉期から供養塔として建てられ続けている、非常に由緒正しい形なんですね。

和型と通称される、いわゆる日本式のお墓の形が今のように確立したのは、せいぜい江戸時代ですから、歴史の奥深さも段違いです。

というわけで、五輪塔というのはいろんな観点から推奨されるお墓の形なんです。

デザインにも、独特の個性と美しさがありますしね。

ほんといいお墓です、五輪塔!

 

というわけでここまで石塔篇として和型、洋型、五輪塔と取り上げてまいりました。

しかしお墓の形状のご紹介、という部分が多く、実際お墓としてそれらを建てるのに、どのような流れがあるのかまだわかりにくい点が残るかと思います。

稿を改め、次回は建墓のための実務をご説明したいと思います。


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