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お墓のリフォーム工事のメニューA
2020/05/20


前回の記事の続きです。
「お墓のリフォーム工事」ということで、こんなことやあんなことができます、という風にリフォーム工事のメニューをご紹介している途中でした。
前の記事では、墓所のお掃除や雑草対策、巻石のリフォームなどについて取り上げました。
今回もまた、わかりやすいように箇条書きにて、さまざまなリフォーム施工をご案内していきたいと思います。
・石塔の傾き直し
ある意味では、これがリフォーム工事の最も王道と呼べる作業かもしれません。
石塔は言うまでもなく、お墓の中心、墓所の顔です。
それが見るからに傾ているとなると、やはりいい気分はしないものです。
水平器を当ててみないとわからないようなわずかな傾きが、すぐ倒壊につながるということはまずありません。
しかし傾きがひどくなると、石塔が倒れる可能性も懸念されますし、万が一石が落ちて、他の墓参の方に怪我を負わせるというようなことになれば大変です。
傾いたものが自然に直ることはまずないので、傾き始めから工事をした方がいいのはもちろんです。
やり方としては、石塔を全面的に解体して基礎からやり直すこともありますし、石塔の下にテコを入れて傾きを補正し、隙間にセメントを詰めておくというような簡易式のやり方もあります。
長期的に考えるなら、解体組み直しの方がいいのは間違いありません。
また、芝台付の石塔ですと、基本的には芝台まで一旦解体することになります。
巻石の傾き直しでもそうですが、傾いたものをきれいに直すと、リフォームの効果というのが非常にはっきりと見えます。
墓所が本当に見違えるようになります。
・カロート(納骨室)の追加
お墓はそもそもお骨を納めるところなので、納骨室の追加というと奇妙に聞こえるかもしれませんが、古い石塔の場合ですと、納骨スペースが非常に狭くて追加の納骨がしにくい、できないというケースがあります。
そういう墓所に、新しく納骨室を入れるのがこの工事です。
納骨室は石塔真下の地下構造なので、必然的に石塔の解体組み直しを伴うことになります。
石塔の傾き直しにもなって、ある意味で一石二鳥ですね。
石塔の下台に納骨穴が刳られていない場合は、納骨穴加工も付随します。
また、古い石塔の場合は、一見納骨できないなあと思いきや、意外な場所から納骨できるというケースもあります。
納骨でお困りの際は、まずはご相談ください。
・竿石の交換
石塔の竿石だけを新しくする、という工事もあります。
事情はさまざまですが、たとえば浄土真宗のお宅が日蓮宗に宗旨替えされたときに、「南無阿弥陀仏」と刻んである竿石を取り換えて「南無妙法蓮華経」にする、といった場合が想定されるでしょうか。
リフォームであると同時に新規工事でもありますね。
古い石塔ですと、今では流通していない石種だったり、いずれにしても新しい竿石と既存部分との色目や石目を合わせるのが難しくはあります。
ただ、石塔を新しくする必要があるというときに、石塔のすべてを交換するより手軽ではあります。
今回はお墓の主役とも言える石塔まわりのリフォーム・メニューを取り上げました。
また長くなったので稿を改め、さらに続けたいと思います。
