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新しいお墓を建てるB:五条西山共同墓地
2019/05/11



前々回からご紹介している仕事の続きです。
弊社近くの五条西山共同墓地にて、巻石の解体組み直しを行なったうえで、新しいお墓を建てさせていただくという工事になります。
リフォームを伴う新規建墓工事、ということになります。
ありがたいことです。
前回の記事では、一旦解体した巻石の据え直しが大体済んだ、というあたりまでお伝えしました。
L金具についてのご説明などもしましたね。
この段階で現場は写真一枚目のようになっています。
裏側から見たところですね。
写真奥の方が区画正面になります。
まだくり階段だけが復元されていませんが、これも順次据えていくことになります。
差し当たっては納骨室です。
納骨室を組めば、いよいよその上に来るべき芝台、そして石塔本体に取り掛かっていくことができます。
この時点で、まだ据え直した巻石は完全に固まってはいません。
そんな状態で納骨室基礎用の杭打ちを行なって衝撃を与えてしまうと、せっかく位置を決めて据えた巻石が動いてしまって元の木阿弥になりかねませんので、巻石の杭打ちを行なう際に一緒に納骨室の杭も入れておいた、ということは前の記事でご報告しました。
ですので、ここから行なうのは、クラッシャーとメッシュ筋を施工し、その上に御影石の納骨室を組む、という作業になります。
写真二枚目をご覧ください。
先ほど少し触れたくり階段もこの通り、ちゃんと復元されています。
区画の中に土も入れまして、石塔を建てる準備はばっちりです。
ちなみに納骨室の前に横たえられている石の板は、区画を示す石の標識です。
区画番号や使用者さんの名前が彫られています。
今回の区画の周囲にも同じものが立っています。
これを使って、墓地の管理者さんは各区画を同定していくわけですね。
コスト次第でしょうが、大きな霊園なんかでは、各区画にICチップが埋め込まれてスマホのアプリなんかで管理するような時代が来るのかもしれません。
あるいはもう実用されたりしているのでしょうか。。
ともあれ、ここまで作業が進みますと、次は芝台に入ります。
こちらの墓所にはいわゆる和型墓石の8寸角が立つことになります。
和型墓石というのは、基本的に竿石・上台・下台の三段で一式なのですが、近年ではその下にもう一段付けることが増えてきています。
その四段目を、一般に芝台と呼びます。
ちなみにこれも呼び名はいろいろありまして、地域によっては、われわれが「下台」と呼ぶ部分を「中台」、「芝台」と呼ぶ部分を「下台」と呼ぶこともありますので、混乱しそうになります。
写真三枚目をご覧ください。
きれいな芝台が仕上がっています。
今回は、竿石や水鉢などに施す彫刻作業が後になりましたので、普段ですと玉砂利などは最後に行ないますが、ここでは先行して済ませました。
玉砂利の下には、お馴染み草の生えにくい土も施工されています。
新しい拝石も印象的ですね。
これでこの上に石塔本体を乗せれば完成となります。
その模様については記事を改め、次回にまたご報告したいと思います。
