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墓所リフォーム・新規建墓工事:生駒
2018/03/20



お彼岸の真っ最中ということもありまして、今回は久々に施工事例をご紹介いたします。
墓所のリフォームを伴う新規建墓工事のご案内です。
新しいお墓を建てられるのは大変ありがたいですね。
さて、墓所リフォームを伴う、と申し上げましたが、実のところこれは普通のことです。
むしろリフォームを伴わない純然たる新規建墓の方が珍しいかも……。
実際、せっかく新しくお墓を建てるんだったら、ついでに気になってたあそこもここも修理しちゃおう、となるのはごく自然のことだという気がいたします。
また、お墓を建てに行く墓所の巻石があまりに緩んでいたり傾いていたりすると、こちらからリフォームも一緒にどうですか、とご提案することもありますしね。
というわけで今回の現場ですが、奈良のお隣、生駒市に位置する共同墓地です。
元は古いお墓が二基立っておりました。
今回、それらを撤去して新しいお墓を建てられるようにする、というのがリフォームの一環ですね。
古い石塔はどうするのかと言いますと、台石は弊社に持ち帰って処分しますが、竿石だけは墓地内の無縁様にお祀りします。
最初の写真がその様子です。
墓所には新しい石塔と霊標が立つことになります。
というわけで、ここからは新規建墓のためのお馴染みの工程に入っていくわけです。
まずは石塔の下に納骨室を入れなければなりませんので、その作業からです。
納骨スペースのための床掘りを行ない、基礎下を支える杭を打ち込み、クラッシャーとメッシュ筋を施工して、大谷石の納骨室を組みます。
納骨室については写真二枚目をご参照ください。
この四角い箱のような空間に、お骨が納められることになります。
そしてその上を石塔で蓋をする、というイメージで大まかに間違っていません。
今回はいわゆる和型三段の下にもう一段、芝台が付きますので、石塔本体の施工の前に芝台設置の作業にかかります。
芝台というのは「四つ合わせ」と申しまして、基本的には四つの石の部材を組み合わせて作ります。
芝台を入れることで、石塔が全体的に背が高くなってスマートに見えるようになりますし、また大谷石や石棺の納骨室に重ねることによって、納骨スペースもより広く取ることができます。
一個ものの石ではありませんので、それぞれの部材が簡単に緩んで開いてしまったりしないように、ステンレスの金具で補強しておくのもいつものことです。
お墓の工事というのは、それぞれの進捗状況に応じていろんな区切りがありますが、芝台まで仕上がる、というのも工程の大きな区切りのひとつですね。
ここまでやれば、後は乗せるだけ、みたいな感覚があります。
乗せるだけって言っても、それはそれで別に楽な作業ではないんですが(笑)
しかし道半ばとはいえ、もうゴールが見えてきた感があるのはたしかなところです。
さて、芝台を組んだ後は、続いて霊標台を据えます。
石塔の向かって右手前に霊標が置かれることになります。
これが終わると、次に納骨スペースに土を安置します。
土を安置します。
というのもこの墓所、最初に申し上げた通り、元は古い石塔が二基立っておりまして、今回の工事に当たってそれらを撤去しました。
で、その石塔が立っていたところの下の土を採取し、新しい石塔の下に納めるというわけです。
儀式的なことですが、いわば古い石塔の魂を新しい石塔に移すという、象徴的な意味合いとお考えください。
土を入れてある袋はサラシ木綿ですので、時間が経てばやがて朽ちていき、土も納骨室の中に還っていきます。
もちろんお骨も安置します。
ここまで済みますと、いよいよ石塔本体の据付にかかります。
芝台の上に下台、上台、竿石と順番に組んでいきます。
竿石まで乗ってしまうと、あとは仕上げの作業となります。
石塔の本体部分が終わると、気分も楽になりますね。
だからといって気を抜くわけではありませんが。
石塔の前に拝石を据えるための基礎を、クラッシャーとメッシュ筋で施工し、拝石を三枚据えた後、いつものように草の生えにくい土を区画内に敷きます。
拝石が並ぶと、お墓の空間がキリッとするような気がします。
そうそう、芝台の上には新しいローソク立ても乗っています。
最後に砂利を入れ、花筒や香立てなどステンレスの部材を石塔に付けますと、作業完了となります。
写真三枚目が工事完成の場面です。
美しいですね。
芝台の両サイドにローソク立てが並んでいるのがいいです。
上から細い竿石、少し下がって左右に花立、さらに下がってワイドにローソク立て、とまさに末広がりといった外観になっています。
新しい石自体がきれいなのはもちろんです。
生駒での墓所リフォーム・新規建墓工事、これにて完成です。
