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2024-07-15
本日ご紹介するのは、表題にあります通り、新しいお墓を建てる工事です。
既に巻石は設置されている区画にて、新しい墓石を建立させていただくことになります。
8寸角の神戸型石塔、それに芝台と霊標も付けるフルセットの新規建墓工事でありまして、ありがたいことです。
とはいえ、多少のドタバタはあったのですが、それはすぐに触れることになるとして、まずは現場をご案内いたしましょう。
弊社から車で5分、近鉄の線路を挟んで世界遺産・唐招提寺も間近という好立地の地元墓地である、五条西山共同墓地が舞台です。
次のような区画です。
間口、奥行ともに6尺ほどの、いわゆる一坪区画です。
他の区画に囲まれた中央にあり、ちょっと奥まった印象のある墓所ではあります。
写真手前が南、奥が北なのですが、参道からのアプローチとしては、向かって左側から入ってきてお参りする形になります。
つまり墓所に入ってくる時の向きと、墓所自体の向きが揃っていないということで、実はこれがひとつのポイントでした。
新規建墓にあたって、お施主さんも着工に立ち会いたいとのことでしたので日程を事前に合わせ、まずは納骨室のための掘り方から、と現場入りしたところ、当初の予定にはなかったことですが巻石の正面の向きを変えてもらいたい、というご希望でした。
墓所に普通にアプローチして、すぐ正面に相対できないのがずっと気にかかっていたとのことです。
もちろんそのためには巻石の解体組み直しが必要になるわけで、追加の工事費が発生することをご説明してご了承を得た上で、急遽工事内容が変わることになりました。
当初は巻石には触れず新規建立工事を行なうのみだった予定が、巻石のリフォーム工事を伴う新規建墓工事に変更した、とこういうことですね。
突然ではありますが、それはそれでやってやろうじゃないか、という気持ちにはなります。
最も幸いだったのは、元々の区画の間口・奥行の寸法がほとんど同じ、つまりほぼ正方形の巻石であるため、向きさえ変えれば各部材をそのまま再利用できるというところでした。
これが仮に長方形であった場合、どこかにチグハグが出て、向きを変えて長過ぎる部材は切削したり、新しい延石を用意して足したりしなければならない、ということも考えられました。
切削作業とか追加部材が必要になると、その分工事費も増えますしね。
向きを変えるだけで済みそうだというのは、急展開の中でも本当に好材料でした。
上の写真で言うと、手前側に向いている正面を、向かって左向きにすることになります。
というわけで、変更した工程の最初は巻石の解体から、となります。
上の写真のような感じで、地面に据え付けられていた延石を外し、区画のすぐそばに置いておきます。
さて、このように一旦解体を済ませますと、次はこれらを据え直すための基礎工事に入ります。
基礎工事の手順はこれまでもご紹介している通りのものですが、今回もおさらいさせていただきましょう。
まず、延石を据え直す場所をきれいに整地しまして、基礎下を支える杭を打ち込みます。
次いでその上にクラッシャー(砕石)を敷き、さらにその上に鉄筋をレール状に組みます。
さらにさらにその上に、セメントで延石を固定し直せば、巻石部分のリフォーム工事の完了です。
ポイントとしましては、鉄筋をただ一本回すのではなく、二本で二重にして内と外を橋渡しするように鉄道のレール型に組むところでしょうか。
墓じまいなどで解体工事をするとよくわかるのですが、基礎に鉄筋が入っているかいないかで基礎コンを毀つ難易度はまったく変わりますし、その鉄筋が一本かそれ以上かによっても強度に違いが出ます。
加えまして、上の写真でもご確認いただけるように、延石同士が外れにくくなるよう内側の四隅にはステンレスの補強金具を取り付けてあります。
この段階ではまだくり階段を据えていませんが、四隅に加えてくり階段の左右にも金具は入れます。
さて、今回のミッションは単に巻石を解体して組み直すことではなく、正面の向きを変更することでした。
繰り返しになりますが、当初は上の写真で向かって右側を正面にする形の区画になっていました。
今回、写真手前側に正面を変えたことによって、参道から墓所にアプローチするとそのまま素直にお墓が拝める、という向きになりました。
お施主さんにも満足していただける結果となり、よかったです。
この次はいよいよ新しい墓石本体の建立作業に入っていきます。
新規建立する石塔は、和型墓石の中でも弊社がよく使う神戸型という形のものの8寸角、それに芝台と霊標が付きます。
しかしお墓のメインとも呼べる部分を据えるのはまだ先で、まずはお墓の足元の地下部分、お骨を安置するスペースである納骨室から設置していきます。
完成してしまえば見えなくなる部分ですが、お骨が納められるところであり、石塔の基礎にもあたる部分ですので、建墓作業の中でもある意味最も重要な工程と言えるかもしれません。
といっても、手順は巻石を据えるのとほぼ同様です。
最初に足元を支える杭を並べて打ち込みます。
その上にクラッシャー(砕石)を敷きまして、さらにメッシュ筋を置きます。
さらにその上に白御影石で作った石棺の部材をセメントで固定し、箱状に据え付ければ納骨室の出来上がりです。
ご遺骨が置かれることになる場所ですので、底にはきれいな砂を敷いておきます。
さて、メッシュ筋を敷いたところと納骨室を据えたところと、上の写真二枚を見比べてちょっとした違いにお気付きになった方は実に明敏かと思われます。
そう、土の量です。
元々設置されていた巻石であるとはいえ、最初から土は少し痩せた状態でしたし、多少草が生えてもいたので表面の分はいくらか削土します。
それに加え、解体作業を行なうとどうしてもある程度は残土として処分せざるを得なくなるので、巻石を据え直した後に補充で土を入れる必要があります。
それを入れたか入れていないかの違いが上の写真二枚に見られる、ということです。
この土は単に新しいものを補充するだけでなく、上からよく突いて締め込まなければなりません。
土がフワフワしているとそれだけで、その上に立つ墓石や霊標が傾く原因になりますし、踏んだだけで凹んですぐ痩せたように見えてしまいますから、そうならないようきつく転圧をかけておきます。
そうしてから、ついに墓石本体を据え付ける段階に入るわけです。
納骨室に続けて、セメントを使う作業をまとめて終わらせておきたいので、石塔の一番下の台に当たる芝台、およびその手前に置かれる拝石と、霊標の台石の据え付け作業を進めていきます。
上の写真はひとまず芝台を組み、拝石と霊標台の基礎のクラッシャー(砕石)およびメッシュ筋の施工まで進んでいるところです。
拝石と霊標台とはいずれも板石状のものでして、写真のメッシュ筋の上にセメントを使って固定します。
今回はこの段階で、あわせて草の生えにくい土の施工も行ないます。
草の生えにくい土というのは、弊社の工事紹介ではお馴染みですが、水で締めると固まるという特殊な土でして、とりわけ夏場の雑草対策として推奨されるものです。
完全に雑草を弾くというわけではありませんが、雑草が根っこを定着させにくくなりますので、ある程度の頻度でお墓参りに行っていただけるなら、その際の草むしり手間はかなり軽減されます。
上の写真は芝台・拝石・霊標台の据付および草の生えにくい土の施工が完了したところですね。
かなりお墓としての雰囲気が出てきたというか、完成イメージが具体的にわかる感じになってきました。
この先は石塔、霊標等の本体作業になります。
霊標台には二つの穴が開いているのが写真でも薄っすら見えるかと思いますが、ここにはステンレスの芯棒を霊標本体まで通し、霊標が倒れにくくなるような工夫を施します。
墓石本体は、いつものように芝台/下台、下台/上台、上台/竿石という三箇所に白い免震パッドを挟み、地震対策を行ないます。
お墓の地震対策や傾き対策というのは、最近実にいろいろと提案され、進んでいる分野ですね。
免震パッドは費用が掛かるのでオプションにはなりますが、特に新規建墓の際など標準的なオプションとして提案させていただいております。
最後に霊標本体を取り付け、石塔には竿石を乗せまして、先に施工していた草の生えにくい土の上に玉砂利を敷きますと、すべての作業が完了となります。
芝台付の神戸型石塔に霊標も控えた墓所が姿を見せました。
参道から通常のアプローチで行ける向きに正面も変えましたので、自然にお参りできる形になりました。
いい墓所になったと思います。
五条西山共同墓地での巻石のリフォーム工事、新しい墓石の建立工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
また、水・虫の入らない特許構造のお墓「信頼棺®」は、奈良市内では弊社のみが取り扱っております。
ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。
右下の「詳細はこちら」よりお問い合わせフォームが開きますので、そちらも是非ご利用ください。
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本日ご紹介するのは、表題にあります通り、新しいお墓を建てる工事です。
既に巻石は設置されている区画にて、新しい墓石を建立させていただくことになります。
8寸角の神戸型石塔、それに芝台と霊標も付けるフルセットの新規建墓工事でありまして、ありがたいことです。
とはいえ、多少のドタバタはあったのですが、それはすぐに触れることになるとして、まずは現場をご案内いたしましょう。
弊社から車で5分、近鉄の線路を挟んで世界遺産・唐招提寺も間近という好立地の地元墓地である、五条西山共同墓地が舞台です。
次のような区画です。
間口、奥行ともに6尺ほどの、いわゆる一坪区画です。
他の区画に囲まれた中央にあり、ちょっと奥まった印象のある墓所ではあります。
写真手前が南、奥が北なのですが、参道からのアプローチとしては、向かって左側から入ってきてお参りする形になります。
つまり墓所に入ってくる時の向きと、墓所自体の向きが揃っていないということで、実はこれがひとつのポイントでした。
新規建墓にあたって、お施主さんも着工に立ち会いたいとのことでしたので日程を事前に合わせ、まずは納骨室のための掘り方から、と現場入りしたところ、当初の予定にはなかったことですが巻石の正面の向きを変えてもらいたい、というご希望でした。
墓所に普通にアプローチして、すぐ正面に相対できないのがずっと気にかかっていたとのことです。
もちろんそのためには巻石の解体組み直しが必要になるわけで、追加の工事費が発生することをご説明してご了承を得た上で、急遽工事内容が変わることになりました。
当初は巻石には触れず新規建立工事を行なうのみだった予定が、巻石のリフォーム工事を伴う新規建墓工事に変更した、とこういうことですね。
突然ではありますが、それはそれでやってやろうじゃないか、という気持ちにはなります。
最も幸いだったのは、元々の区画の間口・奥行の寸法がほとんど同じ、つまりほぼ正方形の巻石であるため、向きさえ変えれば各部材をそのまま再利用できるというところでした。
これが仮に長方形であった場合、どこかにチグハグが出て、向きを変えて長過ぎる部材は切削したり、新しい延石を用意して足したりしなければならない、ということも考えられました。
切削作業とか追加部材が必要になると、その分工事費も増えますしね。
向きを変えるだけで済みそうだというのは、急展開の中でも本当に好材料でした。
上の写真で言うと、手前側に向いている正面を、向かって左向きにすることになります。
というわけで、変更した工程の最初は巻石の解体から、となります。
上の写真のような感じで、地面に据え付けられていた延石を外し、区画のすぐそばに置いておきます。
さて、このように一旦解体を済ませますと、次はこれらを据え直すための基礎工事に入ります。
基礎工事の手順はこれまでもご紹介している通りのものですが、今回もおさらいさせていただきましょう。
まず、延石を据え直す場所をきれいに整地しまして、基礎下を支える杭を打ち込みます。
次いでその上にクラッシャー(砕石)を敷き、さらにその上に鉄筋をレール状に組みます。
さらにさらにその上に、セメントで延石を固定し直せば、巻石部分のリフォーム工事の完了です。
ポイントとしましては、鉄筋をただ一本回すのではなく、二本で二重にして内と外を橋渡しするように鉄道のレール型に組むところでしょうか。
墓じまいなどで解体工事をするとよくわかるのですが、基礎に鉄筋が入っているかいないかで基礎コンを毀つ難易度はまったく変わりますし、その鉄筋が一本かそれ以上かによっても強度に違いが出ます。
加えまして、上の写真でもご確認いただけるように、延石同士が外れにくくなるよう内側の四隅にはステンレスの補強金具を取り付けてあります。
この段階ではまだくり階段を据えていませんが、四隅に加えてくり階段の左右にも金具は入れます。
さて、今回のミッションは単に巻石を解体して組み直すことではなく、正面の向きを変更することでした。
繰り返しになりますが、当初は上の写真で向かって右側を正面にする形の区画になっていました。
今回、写真手前側に正面を変えたことによって、参道から墓所にアプローチするとそのまま素直にお墓が拝める、という向きになりました。
お施主さんにも満足していただける結果となり、よかったです。
この次はいよいよ新しい墓石本体の建立作業に入っていきます。
新規建立する石塔は、和型墓石の中でも弊社がよく使う神戸型という形のものの8寸角、それに芝台と霊標が付きます。
しかしお墓のメインとも呼べる部分を据えるのはまだ先で、まずはお墓の足元の地下部分、お骨を安置するスペースである納骨室から設置していきます。
完成してしまえば見えなくなる部分ですが、お骨が納められるところであり、石塔の基礎にもあたる部分ですので、建墓作業の中でもある意味最も重要な工程と言えるかもしれません。
といっても、手順は巻石を据えるのとほぼ同様です。
最初に足元を支える杭を並べて打ち込みます。
その上にクラッシャー(砕石)を敷きまして、さらにメッシュ筋を置きます。
さらにその上に白御影石で作った石棺の部材をセメントで固定し、箱状に据え付ければ納骨室の出来上がりです。
ご遺骨が置かれることになる場所ですので、底にはきれいな砂を敷いておきます。
さて、メッシュ筋を敷いたところと納骨室を据えたところと、上の写真二枚を見比べてちょっとした違いにお気付きになった方は実に明敏かと思われます。
そう、土の量です。
元々設置されていた巻石であるとはいえ、最初から土は少し痩せた状態でしたし、多少草が生えてもいたので表面の分はいくらか削土します。
それに加え、解体作業を行なうとどうしてもある程度は残土として処分せざるを得なくなるので、巻石を据え直した後に補充で土を入れる必要があります。
それを入れたか入れていないかの違いが上の写真二枚に見られる、ということです。
この土は単に新しいものを補充するだけでなく、上からよく突いて締め込まなければなりません。
土がフワフワしているとそれだけで、その上に立つ墓石や霊標が傾く原因になりますし、踏んだだけで凹んですぐ痩せたように見えてしまいますから、そうならないようきつく転圧をかけておきます。
そうしてから、ついに墓石本体を据え付ける段階に入るわけです。
納骨室に続けて、セメントを使う作業をまとめて終わらせておきたいので、石塔の一番下の台に当たる芝台、およびその手前に置かれる拝石と、霊標の台石の据え付け作業を進めていきます。
上の写真はひとまず芝台を組み、拝石と霊標台の基礎のクラッシャー(砕石)およびメッシュ筋の施工まで進んでいるところです。
拝石と霊標台とはいずれも板石状のものでして、写真のメッシュ筋の上にセメントを使って固定します。
今回はこの段階で、あわせて草の生えにくい土の施工も行ないます。
草の生えにくい土というのは、弊社の工事紹介ではお馴染みですが、水で締めると固まるという特殊な土でして、とりわけ夏場の雑草対策として推奨されるものです。
完全に雑草を弾くというわけではありませんが、雑草が根っこを定着させにくくなりますので、ある程度の頻度でお墓参りに行っていただけるなら、その際の草むしり手間はかなり軽減されます。
上の写真は芝台・拝石・霊標台の据付および草の生えにくい土の施工が完了したところですね。
かなりお墓としての雰囲気が出てきたというか、完成イメージが具体的にわかる感じになってきました。
この先は石塔、霊標等の本体作業になります。
霊標台には二つの穴が開いているのが写真でも薄っすら見えるかと思いますが、ここにはステンレスの芯棒を霊標本体まで通し、霊標が倒れにくくなるような工夫を施します。
墓石本体は、いつものように芝台/下台、下台/上台、上台/竿石という三箇所に白い免震パッドを挟み、地震対策を行ないます。
お墓の地震対策や傾き対策というのは、最近実にいろいろと提案され、進んでいる分野ですね。
免震パッドは費用が掛かるのでオプションにはなりますが、特に新規建墓の際など標準的なオプションとして提案させていただいております。
最後に霊標本体を取り付け、石塔には竿石を乗せまして、先に施工していた草の生えにくい土の上に玉砂利を敷きますと、すべての作業が完了となります。
芝台付の神戸型石塔に霊標も控えた墓所が姿を見せました。
参道から通常のアプローチで行ける向きに正面も変えましたので、自然にお参りできる形になりました。
いい墓所になったと思います。
五条西山共同墓地での巻石のリフォーム工事、新しい墓石の建立工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
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