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2024-06-30
本日ご紹介するのは、また新しいお墓を建てさせていただくという工事です。
新規建墓工事というわけですね。
本当にありがたいことです。
場所は白毫寺町にある、奈良市の大規模市営墓地、寺山霊苑です。
奈良市の市営墓地の場合、11月に使用者の募集が行なわれ、もし応募者多数の場合は抽選がなされて、晴れて新規使用者となった方には、新しい区画が更地の状態で提供されます。
つまり寺山霊苑ないし南山墓地という奈良市営墓地に墓所を持った方は、まず巻石から作っていただく必要があるわけです。
石塔はまだしばらく建てません、という方でも、使用開始から一定の年限以内に巻石だけは作るように、という規定があります。
そこで、もちろん人それぞれではありますが、巻石を作るのと同時に墓石も建ててしまわれる方が多いかとは思います。
今回のお施主さんもやはり、新規巻石および新規墓石、というご用命でした。
つまり、更地の区画に巻石から墓石まで、すべてを一から建立するという全面新規の仕事となります。
これはやりがいがありそうです。
というわけでまず現場をご案内いたしましょう。
次のような区画です。
ご覧のように、巻石も何もない状態で区画に立札が立てられています。
区画の大きさは、奈良市営墓地では2メートル×2メートルに決まっています。
そこから左右および奥行をいくらか控えて、実寸では1950ミリ四方くらいの大きさの巻石を据えることになります。
細かい寸法は場所によって多少の違いがありまして、近隣区画の実寸など当たりながら設計していきます。
今回は、オーソドックスなくり階段付きの一段巻石を設置し、内側に9寸角の和型石塔を建立することになりました。
では工事の実作業のご紹介ですが、こちらの区画は寺山霊苑の事務所などがある正面階段から近いところで、階段ギリギリに4tトラックをつければ、現場近くまでの石材の搬入はクレーンで行なえるという場所です。
搬入手間という点では、だいぶ労力を省くことができる位置ですので、助かります。
で、必要な道具や延石などをトラックから準備しつつ、巻石工事に取り掛かっていきます。
まずは草混じりの区画表面の土を削り、延石を据えるための基礎工事ができるようにします。
必要な高さにまで土を掘り下げ、そこに足元を支えるための木杭を並べて打ち込みます。
さらにその上からクラッシャー(砕石)を敷いて軽く転圧をかけ、その上に鉄筋をレール状に組んでいきます。
きれいに鉄筋が組まれている状態がよくわかるかと思います。
この上に延石をセメントで据え付けていくわけです。
写真は巻石を据え付けて、区画の後ろから前に向かって写真を撮ったところです。
正面のくり階段が見えます。
影になっていてちょっとわかりにくいかとは思いますが、延石同士の合口には、内側からステンレスの金具を取り付けて補強してあります。
いつものことですが、巻石というのは土圧を受けた時に、やはり継ぎ目の部分で緩んだり開いていったりするものですので、そこを強化しておくのが重要になります。
金具があるかないかでかなり変わってきます。
墓じまいに際して巻石を解体する時などはそれを実感しますね。
上のようなくり階段付きの巻石の場合、四隅の他に階段の左右を合わせまして、通常は6組の金具を取り付けます。
さて、巻石が据わりましたら今度は納骨室を設置する作業に入ります。
関西では、標準的な墓石の場合、石塔の真下の地下にお骨を納めるスペースが作られます。
それが納骨室(カロート)です。
形はシンプルに四枚の板石で箱状に囲った空間を作るというものですが、墓石本体の基礎を兼ねるものでもあるので、施工はしっかりとしなければなりません。
手順はよくご紹介している通りですが、まずは納骨室を入れる予定の位置を少し掘り下げ、固めます。
そして巻石の基礎と同様に、下を支える木杭を打ち込みます。
その上にクラッシャー(砕石)を敷き、さらにサイズを合わせてカットしたメッシュ筋を置き、納骨室の部材として切削した御影石の板石をセメントで据えていきます。
これで納骨室の出来上がりです。
この上に墓石を置いてしまったら、お骨を入れるときはどうするのか、と思われるかもしれませんが、石塔の下台に穴が刳られていて、普段その穴を隠している水鉢を動かすと穴が現われ、納骨することができる、というのが一般的な関西式納骨の仕組みです。
ここまで来るといよいよあとは石塔を建てるのみ、というところです。
お墓作りのメインとも言える作業になるわけですね。
いや、施工している我々からすれば、もちろん工事のどの段階だって大事で、疎かにできる工程などないのですが、石塔建立はやはり花形的な仕事と感じます。
納骨室の上に下台を置きます。
一般的な和型石塔は、下台・上台という二つの台石を重ねた上に竿石が乗ります。
竿石というのは「○○家之墓」とか「南無阿弥陀仏」といった文字が彫られる、石塔の一番上の石ですね。
仏石とか軸石とも呼ばれます。
下台ですが、石塔を構成する石の中で、一個ものの石として最大サイズのものなので、これを据え付けるのが石塔建立の際に一番緊張感があるところです。
こちらに建立するのは和型9寸角の石塔ですので、下台は縦横約60㎝、高さが30㎝以上の石の塊ということになります。
60㎝や30㎝ってあまり大きな印象を受けないかもしれませんが、もしお暇なら段ボールとかでそのサイズを作って、まるごと石だと想像してみてください。
当たり前ですが、一人で持ち上げられるようなものではありません。
そんな下台、上台と来て、写真は竿石を置こうかというところです。
四箇所に置かれている白いものは、度々ご紹介している免震パッドです。
お墓にも地震対策が欠かせない時代です。
既存のお墓に追加することもできますので、ご関心ございましたらご相談ください。
それと、上の写真だと免震パッドの上に石を乗せるだけのように見えますが、もちろん石材用のボンドなど使います。
ボンド自体にもいくらかの耐震性があります。
石塔本体が組み上がりますと、最終的な仕上げに移っていきます。
下台の前に板石を据えて花立や水鉢を置く、区画の内側には草の生えにくい土を施工する、といったことです。
いつもご紹介していることですが、草の生えにくい土は良いものです。
まったく放置しても大丈夫というものではありませんが、定期的にお墓参りに行ってくださるなら、その都度の草むしりはかなり楽になります。
夏場を迎えるこれからの季節には特に威力を発揮します。
というわけで、最後にこの上に玉砂利を敷けば作業完了となります。
きれいな新規巻石、そしてその中央に9寸角の和型石塔が出来上がりました。
美しい佇まいですね。
見とれてしまいそうです。
奈良市営寺山霊苑での新しい巻石および新しい石塔の建立工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
また、水・虫の入らない特許構造のお墓「信頼棺®」は、奈良市内では弊社のみが取り扱っております。
ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。
右下の「詳細はこちら」よりお問い合わせフォームが開きますので、そちらも是非ご利用ください。
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本日ご紹介するのは、また新しいお墓を建てさせていただくという工事です。
新規建墓工事というわけですね。
本当にありがたいことです。
場所は白毫寺町にある、奈良市の大規模市営墓地、寺山霊苑です。
奈良市の市営墓地の場合、11月に使用者の募集が行なわれ、もし応募者多数の場合は抽選がなされて、晴れて新規使用者となった方には、新しい区画が更地の状態で提供されます。
つまり寺山霊苑ないし南山墓地という奈良市営墓地に墓所を持った方は、まず巻石から作っていただく必要があるわけです。
石塔はまだしばらく建てません、という方でも、使用開始から一定の年限以内に巻石だけは作るように、という規定があります。
そこで、もちろん人それぞれではありますが、巻石を作るのと同時に墓石も建ててしまわれる方が多いかとは思います。
今回のお施主さんもやはり、新規巻石および新規墓石、というご用命でした。
つまり、更地の区画に巻石から墓石まで、すべてを一から建立するという全面新規の仕事となります。
これはやりがいがありそうです。
というわけでまず現場をご案内いたしましょう。
次のような区画です。
ご覧のように、巻石も何もない状態で区画に立札が立てられています。
区画の大きさは、奈良市営墓地では2メートル×2メートルに決まっています。
そこから左右および奥行をいくらか控えて、実寸では1950ミリ四方くらいの大きさの巻石を据えることになります。
細かい寸法は場所によって多少の違いがありまして、近隣区画の実寸など当たりながら設計していきます。
今回は、オーソドックスなくり階段付きの一段巻石を設置し、内側に9寸角の和型石塔を建立することになりました。
では工事の実作業のご紹介ですが、こちらの区画は寺山霊苑の事務所などがある正面階段から近いところで、階段ギリギリに4tトラックをつければ、現場近くまでの石材の搬入はクレーンで行なえるという場所です。
搬入手間という点では、だいぶ労力を省くことができる位置ですので、助かります。
で、必要な道具や延石などをトラックから準備しつつ、巻石工事に取り掛かっていきます。
まずは草混じりの区画表面の土を削り、延石を据えるための基礎工事ができるようにします。
必要な高さにまで土を掘り下げ、そこに足元を支えるための木杭を並べて打ち込みます。
さらにその上からクラッシャー(砕石)を敷いて軽く転圧をかけ、その上に鉄筋をレール状に組んでいきます。
きれいに鉄筋が組まれている状態がよくわかるかと思います。
この上に延石をセメントで据え付けていくわけです。
写真は巻石を据え付けて、区画の後ろから前に向かって写真を撮ったところです。
正面のくり階段が見えます。
影になっていてちょっとわかりにくいかとは思いますが、延石同士の合口には、内側からステンレスの金具を取り付けて補強してあります。
いつものことですが、巻石というのは土圧を受けた時に、やはり継ぎ目の部分で緩んだり開いていったりするものですので、そこを強化しておくのが重要になります。
金具があるかないかでかなり変わってきます。
墓じまいに際して巻石を解体する時などはそれを実感しますね。
上のようなくり階段付きの巻石の場合、四隅の他に階段の左右を合わせまして、通常は6組の金具を取り付けます。
さて、巻石が据わりましたら今度は納骨室を設置する作業に入ります。
関西では、標準的な墓石の場合、石塔の真下の地下にお骨を納めるスペースが作られます。
それが納骨室(カロート)です。
形はシンプルに四枚の板石で箱状に囲った空間を作るというものですが、墓石本体の基礎を兼ねるものでもあるので、施工はしっかりとしなければなりません。
手順はよくご紹介している通りですが、まずは納骨室を入れる予定の位置を少し掘り下げ、固めます。
そして巻石の基礎と同様に、下を支える木杭を打ち込みます。
その上にクラッシャー(砕石)を敷き、さらにサイズを合わせてカットしたメッシュ筋を置き、納骨室の部材として切削した御影石の板石をセメントで据えていきます。
これで納骨室の出来上がりです。
この上に墓石を置いてしまったら、お骨を入れるときはどうするのか、と思われるかもしれませんが、石塔の下台に穴が刳られていて、普段その穴を隠している水鉢を動かすと穴が現われ、納骨することができる、というのが一般的な関西式納骨の仕組みです。
ここまで来るといよいよあとは石塔を建てるのみ、というところです。
お墓作りのメインとも言える作業になるわけですね。
いや、施工している我々からすれば、もちろん工事のどの段階だって大事で、疎かにできる工程などないのですが、石塔建立はやはり花形的な仕事と感じます。
納骨室の上に下台を置きます。
一般的な和型石塔は、下台・上台という二つの台石を重ねた上に竿石が乗ります。
竿石というのは「○○家之墓」とか「南無阿弥陀仏」といった文字が彫られる、石塔の一番上の石ですね。
仏石とか軸石とも呼ばれます。
下台ですが、石塔を構成する石の中で、一個ものの石として最大サイズのものなので、これを据え付けるのが石塔建立の際に一番緊張感があるところです。
こちらに建立するのは和型9寸角の石塔ですので、下台は縦横約60㎝、高さが30㎝以上の石の塊ということになります。
60㎝や30㎝ってあまり大きな印象を受けないかもしれませんが、もしお暇なら段ボールとかでそのサイズを作って、まるごと石だと想像してみてください。
当たり前ですが、一人で持ち上げられるようなものではありません。
そんな下台、上台と来て、写真は竿石を置こうかというところです。
四箇所に置かれている白いものは、度々ご紹介している免震パッドです。
お墓にも地震対策が欠かせない時代です。
既存のお墓に追加することもできますので、ご関心ございましたらご相談ください。
それと、上の写真だと免震パッドの上に石を乗せるだけのように見えますが、もちろん石材用のボンドなど使います。
ボンド自体にもいくらかの耐震性があります。
石塔本体が組み上がりますと、最終的な仕上げに移っていきます。
下台の前に板石を据えて花立や水鉢を置く、区画の内側には草の生えにくい土を施工する、といったことです。
いつもご紹介していることですが、草の生えにくい土は良いものです。
まったく放置しても大丈夫というものではありませんが、定期的にお墓参りに行ってくださるなら、その都度の草むしりはかなり楽になります。
夏場を迎えるこれからの季節には特に威力を発揮します。
というわけで、最後にこの上に玉砂利を敷けば作業完了となります。
きれいな新規巻石、そしてその中央に9寸角の和型石塔が出来上がりました。
美しい佇まいですね。
見とれてしまいそうです。
奈良市営寺山霊苑での新しい巻石および新しい石塔の建立工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
また、水・虫の入らない特許構造のお墓「信頼棺®」は、奈良市内では弊社のみが取り扱っております。
ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。
右下の「詳細はこちら」よりお問い合わせフォームが開きますので、そちらも是非ご利用ください。