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塔婆立の設置工事:五条西山共同墓地

2024-03-07

お墓のリフォーム
墓石・お墓の池渕石材工業 実績画像

本日ご紹介するのは、新しい塔婆立を設置するという工事です。

 

板塔婆、というものがありますね。

五輪塔の形を模した木の板に、故人の戒名などを書いてお墓に供えて供養にする、というものです。

略して単に「塔婆」、「トーバ」と呼ばれることの方が多いと思います。

 

その板塔婆をただ墓石に立てかけておいたりするだけでは、倒れたり吹き飛ばされてしまったりしかねない、というわけで板塔婆を見た目よく墓所にお供えできるようにするものが塔婆立です。

喩えが悪いですが、機能としては塔婆用の傘立てみたいなもの、とご理解いただければいいかと思います。

 

それを墓所に設置するのが今回の仕事です。

現場となるのは、お馴染みの五条西山共同墓地。

唐招提寺に近い、弊社からも車で五分という近距離にある、大きな共同墓地です。

今回作業する区画は、実はこの工事の前年に、墓石の移転工事を行なった場所です。

ひとまず現場をご案内しましょうか。

 

 

こちらの墓所のどこに塔婆立を置くか、というのがひとつの問題になりますね。

塔婆立というのは、それ自体のサイズもさまざまですし、どこに置かねばならないと決まっているわけでもありません。

素材にしても、弊社ではステンレスの既製品を使用することが多いですが、石で作ったものも使われます。

それでも比較的に多いケースはといいますと、墓石の真後ろ、もしくは広い区画ですと、墓石に向って左右どちらか横、というのがよくお見受けする形かと思います。

 

今回も、墓石の後ろ、区画の向かって左手前、向かって右奥、と3パターンくらいの置き場所を検討しまして、最終的には墓石の右横、霊標の向こう奥、ということに落ち着きました。

 

繰り返しますと、弊社ではステンレスの塔婆立を使うことが多いのですが、基本的に台石を付けます。

まず設置場所に台石を固定し、その台石には塔婆立の足が入るように穴が開けられていまして、固定した台石にさらにステンの塔婆立をはめ込んで固定する、という順序になります。

 

 

写真のように台石を据え付けます。

穴が開けられているのがよく見えるかと思います。

塔婆立の足は、ステンレス製で中空のパイプ状になっているので、ここに差し込むというイメージもわかりやすいですね。

もちろん、ただ差し込むだけでなく、セメントを流して固定します。

 

 

これで設置完了です。

新しいステンレスが光ってきれいです。

弊社の近隣は浄土真宗の寺院が多く、浄土真宗では塔婆供養をしないので、塔婆立を置いているお墓もそれほど多くはないのですが、風の強い日など墓地に赴くと、板塔婆がステンレスをカタカタと打つ音が聞こえて、不思議な音楽が鳴っているようで私は好きです。

五条西山共同墓地での新しい塔婆立の設置工事、これにて完成です。

 

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