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2023-10-15
今回ご紹介するのは、石塔の移設工事です。
いわゆるお墓の引っ越しですね。
ある墓地に立っている石塔を解体し、別の墓地に持っていって据え直す、という作業になります。
お墓の引っ越しについてまず重要なのは、二つの墓地の間の距離です。
たとえば同じ奈良市内のA共同墓地からB寺にお墓を移動させる、といったことであれば、解体から石材の移動、据え直しまでを弊社だけで担当することができます。
ところが東北地方に立っているお墓を奈良に持ってくるとなると、すべての作業を弊社が行なうことは実質的に不可能です。
そうした場合は解体を地元の石材店に頼み、石材の移動は運送会社に依頼し、そうして届いた石材を弊社が据え直す、という分担作業にした方が効率的で費用も安く済みます。
ちなみに弊社のみでお墓の引っ越しを行なうという場合、限界の距離はどのあたりになってくるかが問題ですが、最も遠方で福井まで行った経験があります。
かなり早くに奈良を出て、高速を使って現地に到着し、早速解体作業に取り掛かって、帰ってくるのも遅い時間となりました。
この場合は石塔がひとつだけだったので、なんとか作業できたということもありますね。
移設する墓石の数が増えると、福井はちょっとキツそうです。
さて今回の引っ越し元となる墓所は、広島県です。
これはさすがに弊社が行って作業をするには遠過ぎまして、地元の業者さんが解体梱包を行ない、運ばれてきた墓石を弊社が建立いたします。
引っ越し先となる墓地はお馴染みの五条西山共同墓地です。
弊社から車で五分、近隣でも最も大きな共同墓地のひとつです。
現場は次のような区画です。
ご覧のように、ブロックを積んだ上に巻石が置かれている墓所です。
五条墓のシンボルのようになっている大きな観音様に向かう坂道の左脇となります。
雑草がなかなかの繫茂具合ですね。
お墓の引っ越しと言っても、この段階まで来ますと通常の建立工事と変わりません。
基礎工事をして、その上に墓石本体を組んでいくという段取りになります。
今回はまず草刈りをする必要がありますが。
あれだけの雑草を除草しようと思うと、草むしりというよりむしろ、墓所の土をまるっと掘り返すような有様になります。
これでようやくきれいになりました。
続けて、通常ですと納骨室のための基礎工事となるのですが、今回は関西型とは少し異なった広島型墓石ということで、地下納骨室は作らず、大きな台石の内部が納骨スペースを兼ねています。
そこで杭を打ち、クラッシャー(砕石)を敷いて鉄筋を組んだ上に、直接台石が乗ることになります。
これで準備完了です。
非常に大きな石塔ですので、巻石の内側がほとんどいっぱいになる、という印象です。
ここから先は建碑作業となります。
弊社に届いた墓石の部材を持ってきて、この上に据え付けていきます。
いわゆる納骨室はなく、この二つ合わせの台石の内側の空間が納骨スペースを兼ねます。
ご覧のように、区画いっぱいになるほどのサイズで、面積的に大きいだけでなく背も高い石材です。
これがおそらく広島で建てられる石塔のタイプということになるのでしょう。
台石はコの字型の石を二つ使っているものですので、内側を金具で繋いで補強しておきます。
平金具で二つの石が繋がれているのがよくわかると思います。
石の天端に乗っている白いものは、これもお馴染みの免震パッドです。
墓石の地震対策として定番のひとつになっています。
新規でお墓を建てる場合だけでなく、このように解体組み直しをすればほとんどの墓石に追加施工可能なものです。
固いものではなく、触ると柔らかい感じで、なるほどこの柔軟さによって揺れを逃がすのだなということが直感的にわかります。
今回建立する石塔は、芝台・下台・上台・スリン・竿石と五段構成という大きなもので、それぞれの間に免震パッドを入れますので、計4組が使用されます。
スリンというのは石塔の足元に入れられる追加の台石のことで、本来は蓮華を模した形のものが多いですが、シンプルな形のものもあります。
座布団などと呼ばれることもあります。
石塔の据付が進んでまいりました。
区画はほとんど石材で占められる形になりますが、わずかに土が見える部分は上のように草の生えにくい土を施工します。
雑草対策ですね。
下台の納骨穴は、関西で建てられる標準的な墓石と比べると、かなり大きめであるように見受けられます。
この穴は、普段は切出花立(花立と水鉢が一体になったもの)が前に置かれて隠されます。
納骨の時だけ花立を動かして、穴が見えるようにします。
草の生えにくい土には、上から水をかけて締め、水が引いた頃合いを見計らって最後に玉砂利を敷き、作業完了となります。
非常に立派な石塔が姿を見せました。
背の高い石塔はやはり見栄えがしますね。
きれいな墓所となりました。
五条西山共同墓地へのお墓の移設工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
また、水・虫の入らない特許構造のお墓「信頼棺®」は、奈良市内では弊社のみが取り扱っております。
ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。
右下の「詳細はこちら」よりお問い合わせフォームが開きますので、そちらも是非ご利用ください。
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今回ご紹介するのは、石塔の移設工事です。
いわゆるお墓の引っ越しですね。
ある墓地に立っている石塔を解体し、別の墓地に持っていって据え直す、という作業になります。
お墓の引っ越しについてまず重要なのは、二つの墓地の間の距離です。
たとえば同じ奈良市内のA共同墓地からB寺にお墓を移動させる、といったことであれば、解体から石材の移動、据え直しまでを弊社だけで担当することができます。
ところが東北地方に立っているお墓を奈良に持ってくるとなると、すべての作業を弊社が行なうことは実質的に不可能です。
そうした場合は解体を地元の石材店に頼み、石材の移動は運送会社に依頼し、そうして届いた石材を弊社が据え直す、という分担作業にした方が効率的で費用も安く済みます。
ちなみに弊社のみでお墓の引っ越しを行なうという場合、限界の距離はどのあたりになってくるかが問題ですが、最も遠方で福井まで行った経験があります。
かなり早くに奈良を出て、高速を使って現地に到着し、早速解体作業に取り掛かって、帰ってくるのも遅い時間となりました。
この場合は石塔がひとつだけだったので、なんとか作業できたということもありますね。
移設する墓石の数が増えると、福井はちょっとキツそうです。
さて今回の引っ越し元となる墓所は、広島県です。
これはさすがに弊社が行って作業をするには遠過ぎまして、地元の業者さんが解体梱包を行ない、運ばれてきた墓石を弊社が建立いたします。
引っ越し先となる墓地はお馴染みの五条西山共同墓地です。
弊社から車で五分、近隣でも最も大きな共同墓地のひとつです。
現場は次のような区画です。
ご覧のように、ブロックを積んだ上に巻石が置かれている墓所です。
五条墓のシンボルのようになっている大きな観音様に向かう坂道の左脇となります。
雑草がなかなかの繫茂具合ですね。
お墓の引っ越しと言っても、この段階まで来ますと通常の建立工事と変わりません。
基礎工事をして、その上に墓石本体を組んでいくという段取りになります。
今回はまず草刈りをする必要がありますが。
あれだけの雑草を除草しようと思うと、草むしりというよりむしろ、墓所の土をまるっと掘り返すような有様になります。
これでようやくきれいになりました。
続けて、通常ですと納骨室のための基礎工事となるのですが、今回は関西型とは少し異なった広島型墓石ということで、地下納骨室は作らず、大きな台石の内部が納骨スペースを兼ねています。
そこで杭を打ち、クラッシャー(砕石)を敷いて鉄筋を組んだ上に、直接台石が乗ることになります。
これで準備完了です。
非常に大きな石塔ですので、巻石の内側がほとんどいっぱいになる、という印象です。
ここから先は建碑作業となります。
弊社に届いた墓石の部材を持ってきて、この上に据え付けていきます。
いわゆる納骨室はなく、この二つ合わせの台石の内側の空間が納骨スペースを兼ねます。
ご覧のように、区画いっぱいになるほどのサイズで、面積的に大きいだけでなく背も高い石材です。
これがおそらく広島で建てられる石塔のタイプということになるのでしょう。
台石はコの字型の石を二つ使っているものですので、内側を金具で繋いで補強しておきます。
平金具で二つの石が繋がれているのがよくわかると思います。
石の天端に乗っている白いものは、これもお馴染みの免震パッドです。
墓石の地震対策として定番のひとつになっています。
新規でお墓を建てる場合だけでなく、このように解体組み直しをすればほとんどの墓石に追加施工可能なものです。
固いものではなく、触ると柔らかい感じで、なるほどこの柔軟さによって揺れを逃がすのだなということが直感的にわかります。
今回建立する石塔は、芝台・下台・上台・スリン・竿石と五段構成という大きなもので、それぞれの間に免震パッドを入れますので、計4組が使用されます。
スリンというのは石塔の足元に入れられる追加の台石のことで、本来は蓮華を模した形のものが多いですが、シンプルな形のものもあります。
座布団などと呼ばれることもあります。
石塔の据付が進んでまいりました。
区画はほとんど石材で占められる形になりますが、わずかに土が見える部分は上のように草の生えにくい土を施工します。
雑草対策ですね。
下台の納骨穴は、関西で建てられる標準的な墓石と比べると、かなり大きめであるように見受けられます。
この穴は、普段は切出花立(花立と水鉢が一体になったもの)が前に置かれて隠されます。
納骨の時だけ花立を動かして、穴が見えるようにします。
草の生えにくい土には、上から水をかけて締め、水が引いた頃合いを見計らって最後に玉砂利を敷き、作業完了となります。
非常に立派な石塔が姿を見せました。
背の高い石塔はやはり見栄えがしますね。
きれいな墓所となりました。
五条西山共同墓地へのお墓の移設工事、これにて完成です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
また、水・虫の入らない特許構造のお墓「信頼棺®」は、奈良市内では弊社のみが取り扱っております。
ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。
右下の「詳細はこちら」よりお問い合わせフォームが開きますので、そちらも是非ご利用ください。