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2023-07-07
今回ご紹介するのはお墓の撤去工事、いわゆる「墓じまい」です。
墓じまいというのも、すっかり石屋の通常の仕事のレパートリーに定着した、という感じがあります。
今回行なうのは、表題にあります通りお墓の「全撤去」工事です。
全撤去ですから、お墓の区画にあるものをすべて解体撤去し、敷地を何もない更地にしてしまうわけです。
じゃあ全撤去じゃない墓じまいもあるのか?と疑問になる方もおられるかと思いますが、はい、全撤去じゃない墓じまいもあります。
お墓というのは墓石や霊標といった区画の中に建てられる石と、区画そのものの枠になっている石という二つの部分に分けられます。
後者を巻石とか外柵と呼びまして、墓じまいの際には撤去せずに残しておくこともあります。
その巻石を、新しい使用者さんにそのまま使っていただきたいから、ということですね。
これは墓地管理の管轄ですので、どこまでの撤去が必要になるかはその墓地のルールに従い、明文がない場合は墓地管理者さんに確認するということになります。
墓地管理者というのは、たとえばお寺なら住職、地域の共同墓地なら自治会だとか墓地管理委員会に相当する組織、公営霊園なら都道府県や市町村の担当課です。
で、今回は区画を更地にする全撤去での墓じまいを行なうわけですが、前置きが長くなってしまいました。
現場をご案内いたしましょう。
弊社から車で15分ほど、中山町の共同墓地にある墓所は次のようなところです。
間知石(けんちいし)を組んだ上に巻石が巡らされた外柵、その内側に8寸角の石塔と霊標、さらには物置石も設置されているという立派な墓所です。
なお、間知石というのは墓所の一番下に組まれている、ゴツゴツした石垣のような石のことです。
区画の大きさは5.5㎡といったところ。
これを全撤去ですから、なかなかやりがいのある工事になりそうです。
ひとつ幸いだったのはこの現場、それほど遠くない場所に駐車場があって4tトラックで乗り入れることができ、現場にはカニクレーンを設置して、キャタピラ運搬車も無理せず通れるというところです。
機械が使えるとやはり工事は格段に進みます。
というわけでまずは石塔や霊標の解体、区画内に立っている石の搬出といった部分から開始します。
主なものを撤去すると、墓所は写真のような状態になります。
石塔が立っていた場所の下から出てきた箱状のものは納骨室です。
これももちろん解体して運び出しますし、しつこいようですが今回は全撤去なので、巻石まで含めた石類はもちろん、一番下の間知石を固めている基礎だって壊してコンクリガラにして搬出しますし、土だって持ち帰ります。
納骨室ですが、以前にはお骨が安置されていたところです。
もちろん工事の前にお骨は出して、お施主さんに引き渡しております。
ちなみに遺骨を別の墓地や納骨堂に持っていって納める場合は、「改葬」という扱いになり、元の墓地が位置する自治体が発行する「改葬許可証」という書類が必要になります。
こちらの場合ですと、奈良市斎苑管理課に改葬許可証を申請する、ということです。
墓石自体の物理的な撤去作業であれば、われわれのような石屋にお申し付けいただくだけで済みますが、改葬手続きとか墓地使用権の返還手続きといった、さまざま事務的な手続き関係が面倒というイメージをお持ちの方もおられることでしょう。
墓じまいに際しましては、われわれ石屋も可能な範囲で手続きについてもご協力いたしますので、まずはご相談くださいませ。
さて、上の写真の状態からさらに納骨室を撤去し、巻石を解体して搬出し、という風に作業を続けていきます。
繰り返しになりますが、こちらの現場、巻石の下には間知石があります。
場所によっては間知石を二段、三段と重ねるところもあります。
今回の現場は、段数自体は一段でしたが、かなり手強い施工がなされていました。
おわかりになるでしょうか。
写真だけではすこしわかりづらいかもしれませんね。
間知石というのは、組んだ後に裏側にコンクリを詰めて固めることが多いのですが、こちらの間知石の裏はおそらくきれいに型枠を施した上でコンクリが流されてあり、がちがちに固まっているんですね。
ハツリの量と手間がすごいことになりました。
当然、コンクリのガラも大量に出ることになりますが、もちろんそれも弊社に持ち帰って廃棄物として処分することになります。
間知石を解体したところが次の写真です。
これほどの石が巻石の足場として石垣のように組まれていたわけです。
解体すると相当なボリュームになるのがおわかりいただけるかと存じます。
これもすべて搬出し、待機しているトラックに乗せます。
最後に、基礎を壊して地面が凹んだようになっている部分に土を入れ、整地して仕上げとします。
きれいに全撤去されました。
巻石を残す場合と違い、本当にそこにどんなものがあったかわからなくなりますね。
少し寂しい気持ちもありますが、中山町共同墓地でのお墓の撤去工事、これにて完了です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
お気軽にご連絡ください。
右下の「詳細はこちら」よりお問い合わせフォームが開きますので、そちらも是非ご利用ください。
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今回ご紹介するのはお墓の撤去工事、いわゆる「墓じまい」です。
墓じまいというのも、すっかり石屋の通常の仕事のレパートリーに定着した、という感じがあります。
今回行なうのは、表題にあります通りお墓の「全撤去」工事です。
全撤去ですから、お墓の区画にあるものをすべて解体撤去し、敷地を何もない更地にしてしまうわけです。
じゃあ全撤去じゃない墓じまいもあるのか?と疑問になる方もおられるかと思いますが、はい、全撤去じゃない墓じまいもあります。
お墓というのは墓石や霊標といった区画の中に建てられる石と、区画そのものの枠になっている石という二つの部分に分けられます。
後者を巻石とか外柵と呼びまして、墓じまいの際には撤去せずに残しておくこともあります。
その巻石を、新しい使用者さんにそのまま使っていただきたいから、ということですね。
これは墓地管理の管轄ですので、どこまでの撤去が必要になるかはその墓地のルールに従い、明文がない場合は墓地管理者さんに確認するということになります。
墓地管理者というのは、たとえばお寺なら住職、地域の共同墓地なら自治会だとか墓地管理委員会に相当する組織、公営霊園なら都道府県や市町村の担当課です。
で、今回は区画を更地にする全撤去での墓じまいを行なうわけですが、前置きが長くなってしまいました。
現場をご案内いたしましょう。
弊社から車で15分ほど、中山町の共同墓地にある墓所は次のようなところです。
間知石(けんちいし)を組んだ上に巻石が巡らされた外柵、その内側に8寸角の石塔と霊標、さらには物置石も設置されているという立派な墓所です。
なお、間知石というのは墓所の一番下に組まれている、ゴツゴツした石垣のような石のことです。
区画の大きさは5.5㎡といったところ。
これを全撤去ですから、なかなかやりがいのある工事になりそうです。
ひとつ幸いだったのはこの現場、それほど遠くない場所に駐車場があって4tトラックで乗り入れることができ、現場にはカニクレーンを設置して、キャタピラ運搬車も無理せず通れるというところです。
機械が使えるとやはり工事は格段に進みます。
というわけでまずは石塔や霊標の解体、区画内に立っている石の搬出といった部分から開始します。
主なものを撤去すると、墓所は写真のような状態になります。
石塔が立っていた場所の下から出てきた箱状のものは納骨室です。
これももちろん解体して運び出しますし、しつこいようですが今回は全撤去なので、巻石まで含めた石類はもちろん、一番下の間知石を固めている基礎だって壊してコンクリガラにして搬出しますし、土だって持ち帰ります。
納骨室ですが、以前にはお骨が安置されていたところです。
もちろん工事の前にお骨は出して、お施主さんに引き渡しております。
ちなみに遺骨を別の墓地や納骨堂に持っていって納める場合は、「改葬」という扱いになり、元の墓地が位置する自治体が発行する「改葬許可証」という書類が必要になります。
こちらの場合ですと、奈良市斎苑管理課に改葬許可証を申請する、ということです。
墓石自体の物理的な撤去作業であれば、われわれのような石屋にお申し付けいただくだけで済みますが、改葬手続きとか墓地使用権の返還手続きといった、さまざま事務的な手続き関係が面倒というイメージをお持ちの方もおられることでしょう。
墓じまいに際しましては、われわれ石屋も可能な範囲で手続きについてもご協力いたしますので、まずはご相談くださいませ。
さて、上の写真の状態からさらに納骨室を撤去し、巻石を解体して搬出し、という風に作業を続けていきます。
繰り返しになりますが、こちらの現場、巻石の下には間知石があります。
場所によっては間知石を二段、三段と重ねるところもあります。
今回の現場は、段数自体は一段でしたが、かなり手強い施工がなされていました。
おわかりになるでしょうか。
写真だけではすこしわかりづらいかもしれませんね。
間知石というのは、組んだ後に裏側にコンクリを詰めて固めることが多いのですが、こちらの間知石の裏はおそらくきれいに型枠を施した上でコンクリが流されてあり、がちがちに固まっているんですね。
ハツリの量と手間がすごいことになりました。
当然、コンクリのガラも大量に出ることになりますが、もちろんそれも弊社に持ち帰って廃棄物として処分することになります。
間知石を解体したところが次の写真です。
これほどの石が巻石の足場として石垣のように組まれていたわけです。
解体すると相当なボリュームになるのがおわかりいただけるかと存じます。
これもすべて搬出し、待機しているトラックに乗せます。
最後に、基礎を壊して地面が凹んだようになっている部分に土を入れ、整地して仕上げとします。
きれいに全撤去されました。
巻石を残す場合と違い、本当にそこにどんなものがあったかわからなくなりますね。
少し寂しい気持ちもありますが、中山町共同墓地でのお墓の撤去工事、これにて完了です。
奈良をはじめ、近隣地域でのお墓工事のご用命は池渕石材まで。
お墓のリフォーム工事も新規建墓も、あるいは戒名彫刻から墓じまいまで、お墓のことなら何でもご相談承っております。
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右下の「詳細はこちら」よりお問い合わせフォームが開きますので、そちらも是非ご利用ください。