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お墓じまいの事例:五条西山共同墓地
2021/08/25



このところあまりお墓じまいの事例をご紹介していなかったような気がしますが、お墓じまいの流れが止んだわけではありません。
お墓ないし石塔の撤去工事のご相談は、相変わらずコンスタントに寄せられます。
我々としても、できるだけお墓を残していただけるような提案をするよう心掛けているのですが、もちろん最終的に決定されるのはお施主さんですので、墓じまいが決まれば丁寧に実作業をさせていただく、というところに尽きます。
さて、今回ご報告する撤去工事は、弊社から車で五分、お馴染みの五条西山共同墓地での作業となります。
最初の写真は石塔の解体運び出しを終え、採骨も済ませたという段階のものです。
ここから作業はさらに、納骨室の解体へと進んでいくわけですね。
ところでこちらの撤去工事は、お墓の中に立っている石塔のみの撤去工事となります。
墓石を解体し、その地下部分の納骨室まで取り出してきれいに整地すれば、墓所の区画を囲っている巻石はそのままで作業完了となります。
いつも申し上げているように、お墓の撤去工事と言った場合、石塔のみの撤去と敷地を更地にする全撤去の二種類がありまして、今回のケースは前者だというわけです。
ではどこで全撤去か否かの違いが出てくるかと言いますと、基本的には墓地の使用規則に従います。
昨今の霊園ですと、墓地使用権返還の際は区画を更地にしてください、なんてことが規定されているところが多いと思います。
古くから慣習的に従って使われている共同墓地など、一律の撤去ルールが定められていない場合は、墓地の管理者さんに確認することになります。
また、昔からの墓地ですと、区画の巻石が同時に斜面の土留めの役割を果たしているケースなんかも結構ありまして、おいそれと撤去出来ないことも多い、という事情もあります。
その都度の判断に拠らざるをえないのですね。
お寺の境内墓地なんかでも、住職さんに確認をとることが多いです。
閑話休題、納骨室まで解体撤去してしまいます。
当然といえば当然なのですが、地中に埋まっていたものを取り出して運び去ったわけですから、墓所区画の中は大きく穴が掘られたような状態になっています。
もちろん、石塔の撤去は済んだんだからこれで仕事はおしまいです、というわけにはいきません。
新しい土を持ってきて、きれいに穴を埋めます。
写真二枚目ですが、こうやって補充した土を、全体的に均していきます。
で、単なる土仕上げのままですと、雑草にいいようにやられてしまいますので、通常の土仕上げと同様の見た目でありながら雑草除けの効果も発揮してくれる防草土を入れて整地します。
写真三枚目です。
これで本当に作業終了ですね。
つい先ほどまで石塔が立っていたとは思えない、新規区画のような印象になりました。
実際、新しい使用者さんが現われるのを待つことになります。
今度は建墓でこの区画に来ることができれば、と思いますね。
五条西山共同墓地でのお墓じまい、これにて完了です。
