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雑草対策、花立リフォーム:奥之院墓地
2021/06/30



今回ご紹介する施工事例は、お墓のリフォーム工事の一種です。
といっても、石塔の傾き直しや巻石の解体組み直しといった大掛かりなリフォーム工事ではなく、タイトルにありますように墓所の雑草対策と花立のリフォーム工事、総じて言えば、ライトなリフォームとでも呼べるような内容の作業となります。
墓所は弊社から車で十分もかからないくらい、西大寺の奥之院墓地です。
当ブログでも何度か取り上げたことのある墓地ですが、やや久々のご紹介になるでしょうか。
その名の通り、南都の寺院として有名なあの西大寺の奥之院に当たるところの墓所でして、墓地のすぐ近くには、西大寺中興の祖として知られる叡尊さんを祀ったと言われる石造五輪塔が立っています。
この五輪塔、鎌倉時代の石造五輪塔の最高傑作とも評価されているものだそうで、お墓の話とは関係なく、もし近くにいらっしゃる機会があればぜひご覧いただきたい、という文化財です。
ともあれ、現場のご案内をいたしましょう。
写真一枚目です。
向かって左手に石塔が立っており、右手前にはお地蔵様が置かれています。
石塔に少し違和感を抱かれた方もおられるかもしれません。
これは水鉢の両サイドの花立を取り外しているからです。
花立は、取り外しのきくステンレスの花筒を入れられるように、穴を開ける必要がありますので、弊社の作業場に一旦持ち帰って加工を行ないます。
上の写真は、雑草対策としていわゆる「草の生えにくい土」を施工するために、表面の土を少し削ったところです。
大体巻石の天端から一寸強といったところでしょうか。
土を出してきれいに整地したところに、新しく草の生えにくい土を入れていきます。
写真二枚目はまだ乾いたままの段階です。
草の生えにくい土を入れて平らに均し、まずは足で踏むなどして転圧をかけます。
次に、上から水をかけ、コテでギュッと押さえて締め込んでいきます。
そうして水が引き、乾きますと、かなり固く締まって雑草などが簡単に根を下ろさないようにする、草の生えにくい土の施工完了となるわけです。
いつも申し上げておりますように、雑草は実に強靭ですので、雑草対策といっても100%を保証するものではありません。
ただ、お墓参りの際の草抜きなど、日常的なお墓のお手入れは格段に楽になります。
新しいステンレス花筒を入れた花立を持ってきて取り付け、玉砂利を敷きますと、作業完了ということになります。
写真三枚目です。
これだけでもかなりきれいな印象がありますが、見えないところはもっと変わっているというのは、何度かお墓参りに行くうちに実感していただけるのではないかと思います。
とりわけ下草が増える夏場に向けて、草の生えにくい土は力を発揮するはずです。
雑草対策にご関心の向きは、どうぞお気軽にお問い合わせください。
ともあれ、これにて奥之院墓地での雑草対策工事、完成です。
