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新しいお墓の工事@:西大寺奥之院墓地

2019/07/29



久々に施工事例の紹介をしたいと思います。

今回は新しいお墓を建てさせていただく、という工事のご紹介です。

いわゆる新規建墓です。

ありがたいことですね。

墓地なんですが、西大寺の奥之院墓地というところになります。

それほど頻繁に、というわけではありませんが、弊社もしばしば仕事を頂戴する墓地です。

その名の通り、南都七大寺のひとつであり、真言律宗の総本山でもある西大寺の奥之院に当たる、体性院のすぐ隣に広がる墓地です。

元来は地域の共同墓地だったようなのですが、現在では西大寺さんが管理しておられます。

この奥之院=体性院といいますと、何と言っても鎌倉時代の五輪塔で有名ですね。

写真一枚目をご覧ください。 


これ、西大寺の中興の祖と言われる叡尊のお墓とも言い伝えられ、叡尊塔とも称されるのですが、鎌倉期の五輪塔の最高傑作と評されています。

実際ご覧になっていただくと、一番下の地輪から一番上の空輪までのバランスが非常によく、わたしのような素人目でも均整の取れた美しい作品であることがよくわかります。

ちなみに五輪塔というのは、下から地・水・火・風・空と五大元素とされたものを象徴し、トータルで全宇宙を表現したものとされています。

それをお墓にするということは、いわば全宇宙に包まれて眠るということで、とてもありがたい石塔だということだそうです。

写真で解説すると、二枚目のようなことになります。

 

下から二番目の玉、水輪と呼びますが、これも完全な球形ではなく、下部をやや細身にして、全体像がよりきれいに見えるように、という造形上の工夫が凝らされているそうです。

本当に芸がこまやかというか、昔の人の知恵に感銘を受けますね。

で、この美しい五輪塔が望まれる体性院を横目に、もう少し奥へと進んでいったところに、奥之院墓地が広がっているというわけで、仕事のついでにこんな文化財を身近に感じられるのは、実に刺激になり、嬉しいところです。

で、遅れ馳せながらようやく今回の現場のご案内なのですが、写真三枚目をご覧ください。。

 

間知石(けんちいし)の石積みを背にいたしまして、間口×奥行が1.5m×1.7mほどの区画です。

余裕を持って石塔が立てられる広さですね。

ただ運び込みにいくらかの難が予想されます。

参道の幅がそれほど広くはないことに加え、写真で今回の区画の左右をご覧いただくと、向かって右は巻石がやや高く、左の方は逆に低くなっているのがおわかりになるかと思います。

これは延石自体のサイズの問題ではなく、向かって右の方が高くなるような勾配がついている、ということですね。

要は坂地です。

しかも右手の奥は他の墓所で詰まっていて、少なくとも石の搬入路としては使用できないので、やや狭い参道の坂道を上るようにして運び込みを行なう必要があります。

これが一番の難点と言えるところでしょうか。

それ以外は特筆するほどの障害はなく、ノーマルな施工ができそうです。

 

今回はついつい体性院の五輪塔の紹介などで長くなってしまいましたが、稿を改め、次回からきちんと工事の様子をご報告したいと思います。


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